特許
J-GLOBAL ID:200903003541858304
ボロン酸付加物を用いたグルコースの光学測定
発明者:
,
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
杉村 興作
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願2002-548438
公開番号(公開出願番号):特表2004-536279
出願日: 2001年12月05日
公開日(公表日): 2004年12月02日
要約:
本発明は、インビトロ及び/又はインビボで水媒体中のポリヒドロキシル置換有機分子レベルを測定する改良光学的測定法及び/又はそれを測定する検出装置に関する。特に、検出装置を哺乳類動物に移植して、糖レベルを測定する。具体的には、フルクトース又はグルコースの存在下で、染料を複素環式芳香族窒素含有ボロン酸置換ビス-オニウム化合物と結合させる。前記共役窒素含有複素環式芳香族のボロン酸置換ビス-オニウム化合物としては、ビオロゲンが好ましい。この方法は、人体の糖レベルを測定する際に有用である。
請求項(抜粋):
約430〜600nmで検出可能な検体(analyte)であるポリヒドロキシル置換有機分子をインビボ(in vivo)で光学的に検出する方法において、
A. 前記検体液に適合する蛍光剤(fluorophore)染料Dを得る段階と、
[ここで前記Dは下記の(a)又は(b)から選択される:
(a) 下記I〜VIの性質を有する蛍光剤染料D1:
I.蛍光剤である
II.430nm〜600nmの範囲で励起を有する
III.分析条件下で光退色に対して耐久性を有する
IV.約30nmかそれ以上のストークスシフト(stock shift)を有する
V.前記検体液に適合する、かつ
VI.メチルビオロゲンにより消光され、生成される実験による見かけ上のシュテルン-フォルマー(Stern-Volmer)消光定数の測定値(Ksv)が50かそれ以上である
(ここで、蛍光剤染料D1は中性又は負に帯電しており、下記の(I)又は(II) の何れか:
(I) 分子量が1000ダルトンか又はそれ以上の分離化合物(但し該染料が負に帯電した基で置換される場合には、分子量が500ダルトン又はそれ以上である化合物)
(II) 分子量が約10000ダルトン以上の水溶性又は分散性ポリマー中のペンダント基(pendant group)又は鎖状単位(chain unit)
であって、任意に前記ポリマーは水不溶性ポリマーマトリックスM1と非共有結合し、かつその中で物理的に固定されており、前記ポリマーマトリックスM1は、前記検体液に対して浸透性を有するか又はそれと接触し、かつ任意にD1が負に帯電し、かつポリマーが陽性イオンの水溶性ポリマーとの錯体として固定される場合には、形成された該錯体は前記検体液に対して浸透性を有するか又はそれに接触している)
(b) 下記I〜VIの性質を有する蛍光剤染料D2:
I.蛍光剤である
II.430nm〜800nmの範囲で励起を有する
III.約30nmかそれ以上のストークスシフトを有する
IV.分析条件下で光退色に対して耐久性を有する
V.前記検体液に適合する
VI.メチルビオロゲンにより消光され、生成される見かけ上のシュテルン-フォルマー(Stern-Volmer)消光定数(Ksv)が50かそれ以上である
(ここで、D2が不溶性ポリマーマトリックスM1と共有結合している場合には、該ポリマーマトリックスM1は前記検体に浸透性を有するか又はそれと接触しており、D2が多官能性でありマトリックスM1に1、2又は3箇所で結合する場合には、前記蛍光剤染料D2はM1-L1-D2の構造の一部であり、L1は、直接結合、炭素原子が1〜8の低アルキレン基からなる群から選択された加水分解に対して安定な共有結合基であって、スルホンアミド、アミド、エステル、エーテル、硫化物、スルホン、フェニレン、ウレタン、尿素及びアミンから選択された1又はそれ以上の2価の結合基を任意に端末基とするか又はそれを含む)]
B. ボロン酸を含む消光剤(quencher)部分Qと結合する段階と、
[ここで、Qは、前記検体液中で適合するという特性を有する共役窒素含有複素環式芳香族ビスオニウム塩を含み、前記検体の存在下で染料の発光時に検出可能な変化を生じさせ、かつ下記の(I) 又は(II) から選択されたものである:
(I) 分子量が約400ダルトン又はそれ以上の分離化合物か、又は分子量が10000ダルトン以上の水溶性又は水分散性ポリマー中のペンダント基又は鎖状単位であり、該ポリマーが任意のポリマーマトリックスM1の存在時に該M1と任意に非共有結合して該ポリマーマトリックス中で物理的に固定されているか、又は該ポリマーが負に帯電した水溶性ポリマーとの錯体として任意に固定されていることを特徴とする消光剤Q1
(II) 結合基L2を介してM1と共有結合しているか、又は第二の水不溶性ポリマーマトリックスM2と共有結合してM2-L2-Q2を形成しており、L2は直接結合、炭素原子1〜8の低アルキレンから選択されたものであって、スルホンアミド、アミド、第4級アンモニウム、ピリジニウム、エステル、エーテル、硫化物、スルホン、フェニレン、尿素、チオ尿素及びウレタン又はアミンから選択された1又はそれ以上の2価の結合基を任意に端末基とするか、又はそれを含むことを特徴とする消光剤Q2
(但し、Q2が多官能性であって1又は2箇所でマトリックスM2と結合している場合には、前記消光剤Q1又はQ2は前記蛍光剤染料D1又はD2と分子レベルで混ざり合う)]
C. インビボで検体、染料及び消光剤を含む生理的溶液を、検出器と連結した励起光源に接触させる段階と、
D. 約430〜600 nmの範囲で検出可能かつ定量可能な信号を発生させる段階と、
E. 前記生理的溶液中の前記ポリヒドロキシ置換検体の濃度を求める段階からなることを特徴とする検出方法。
IPC (2件):
FI (3件):
G01N21/64 C
, G01N21/64 F
, G01N33/543 575
Fターム (13件):
2G043AA01
, 2G043BA16
, 2G043CA03
, 2G043DA02
, 2G043EA01
, 2G043FA05
, 2G043FA07
, 2G043HA05
, 2G043JA02
, 2G043KA02
, 2G043KA05
, 2G043LA02
, 2G043NA11
引用特許:
引用文献:
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