特許
J-GLOBAL ID:200903003633228781

動物における特異的標的細胞へのエフェクター基の増幅的な方向づけ

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 三好 秀和 (外1名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-517239
公開番号(公開出願番号):特表平8-508713
出願日: 1994年01月21日
公開日(公表日): 1996年09月17日
要約:
【要約】ヒトを含めた動物における癌細胞などの生きている特異的細胞またはその成分を標的とし、一定のエフェクター分子をそれに対して方向づけること。本発明の方法では、特異的な結合対を順次形成して、エフェクター分子を増幅した形で特定の標的細胞に向かわせる。特異的結合対を形成する場合には、最初は標的細胞上の標的分子と第1試薬とで結合対を作る。この特異的結合対は、標的分子および第1試薬上の第1の官能基との間の特異的結合の結果として生じる。連続的な特異的結合対は、次いで第1試薬と第2試薬、第2試薬と第3試薬、等々というように形成される。これらの連続的な特異的結合対は、各試薬に第2の官能基があり、それが一連の順序の中で次にくる試薬に存在する第1の官能基と特異的に結合することによってなされる。各試薬上の第1および第2の官能基は多価なので、増幅が生じる。一般に、一連の順序の一番最後の試薬には第1の官能基はあるが、第2の官能基の位置にエフェクター基がある。エフェクター基は、診断マーカーまたは治療用分子のいずれでもよい。
請求項(抜粋):
動物の体内のあらかじめ選択した化学成分を標的とし、増幅的な形でエフェクター基をそれに向かわせる方法であって、(a)第1の官能基および第2の官能基から成る第1試薬を動物に投与し、その第1試薬の第1の官能基はあらかじめ選択した化学成分に特異的に結合し、(b)第1試薬があらかじめ選択した化学成分と特異的結合対を形成できるようにし、(c)第1の官能基および第2の官能基から成る1つ以上のサイクリング試薬を動物に連続的に投与し、その投与した第1サイクリング試薬の第1の官能基が第1試薬の第2の官能基と増幅的な形で特異的に結合し、(d)第1サイクリング試薬が第1試薬と特異的な結合対を形成できるようにしてから、連続的に投与したサイクリング試薬が増幅的な形で特異的な連続的な結合対を形成できるようにし、(e)その後に、第1の官能基およびエフェクター基から成るエフェクター試薬を動物に投与し、そのエフェクター試薬の第1の官能基は1つ以上のサイクリング試薬の第2の官能基と特異的に結合し、(f)エフェクター試薬が1つ以上のサイクリング試薬と特異的結合対を形成できるようにするという段階から成る方法で、特異的結合対それぞれは106/Mより大きい結合親和力を有している、増幅的な形でエフェクター基を標的に向かわせる方法。

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