特許
J-GLOBAL ID:200903003759568553

西洋ワサビペルオキシダーゼを用いて生体分子を標識する方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 平木 祐輔 (外2名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-523976
公開番号(公開出願番号):特表2000-502792
出願日: 1996年12月24日
公開日(公表日): 2000年03月07日
要約:
【要約】本発明は、西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)を用いる、ペプチド、ホルモン、抗体および他のハプテンなどの生体分子の酵素標識方法に関する。提案する方法は、不均質な結合生成物を制御せずに形成するのではなく、酵素をメタ過ヨウ素酸ナトリウムで酸化させ、次いで、制御された様式で、該酸化により形成されたアルデヒド基の幾つかを用いて、α、ω-ジアミノアルカン(好ましくは 1,13-ジアミノ-4,7,10-トリオキサトリデカン)と分子間で架橋する。これにより、6〜10 個のHRP分子からなる凝集体が生成し、予め反応混合物から分離しておかなくても、残りのアルデヒド基を介して、標識すべきタンパク質を該凝集体に結合できる。このようなHRP架橋の利点は、より高度の置換が達成できることである。該タンパク質はHRP分子の背後に隠れてしまわないので、何ら制限されることなくその免疫学的特性を発揮することができ、しかも分光光度計の技術を用いて誤差を生じることなしに測定できる。得られるHRPトレーサーの感度および特異性は非常に高く、放射性トレーサーと全く同等である。このように提案されるHRP標識方法は、高性能の酵素免疫学的検出系の開発において著しい利点を示す。
請求項(抜粋):
予め公知の方法でメタ過ヨウ素酸ナトリウムで酸化した西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)と結合させることによる、免疫グロブリン、ペプチド、ホルモンおよびハプテンを含む生体分子の酵素標識法であって、該酸化した HRP が、前記結合反応が起こる前にα,ω-ジアミノアルカンと架橋されていることを特徴とする前記酵素標識法。

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