特許
J-GLOBAL ID:200903003961954775

検査対象物の表面傷検出方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 河内 潤二
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-138927
公開番号(公開出願番号):特開平8-304302
出願日: 1995年05月15日
公開日(公表日): 1996年11月22日
要約:
【要約】【目的】 研削加工により表面が仕上げられた金属加工製品の表面傷の検出方法において、小さな傷も含めた表面傷の検出を確実に行うことができるようにする。【構成】 検査対象物を撮影した画像に対して積分フィルタ処理(22)を施すことにより雑音を低減した第1の画像(23)を生成し、この画像を2値化処理(24)の後ラベリング処理(26)を施すことにより検査対象物の存在する領域のみを抽出した第4の画像(29)を生成し、この画像を勾配弛緩法を用いた領域分割処理(30)を施すことにより検査対象物の領域を輝度レベルの低い領域(31)と輝度レベルの高い領域(36)に分割し、分割されたそれぞれの領域に属する第1の画像(23)の画素データに基づいて検査対象物の表面傷の有無を判定する。
請求項1:
カメラ等から入力された画像の輝度レベルの分布から検査対象物の表面傷の検出を行う画像処理装置を用いた検査対象物の表面傷検出方法において、前記検査対象物の撮影画像の各画素の濃淡の度合いとしての輝度レベルを示した画素データに対して積分フィルタリングを施すことにより撮影画像中の微小雑音が除去された第1の画像を生成する積分フィルタ処理ステップと、該第1の画像に対して各画素の輝度レベルが予め設定された第1の閾値より高い場合に該画素の画素データを1としかつ該第1の閾値より低い場合に該画素の画素データを0とする処理を施すことにより2値化処理された第2の画像を生成する2値化処理ステップと、該第2の画像に対してラベリング処理を施すことにより検査対象物の存在する領域を示した第3の画像を生成するラベリング処理ステップと、前記第1の画像と第3の画像を掛け合わせる処理を施すことにより第1の画像のうち検査対象物の存在する領域のみを抽出した第4の画像を生成する第1乗算処理ステップと、該第4の画像に対して勾配弛緩法を適用することにより第4の画像に示される検査対象物の存在する領域のうち輝度レベルの低い領域を抽出した第5の画像と輝度レベルの高い領域を抽出した第6の画像をそれぞれ生成する領域分割処理ステップと、前記第1の画像と第5の画像を掛け合わせる処理を施すことにより第1の画像のうち輝度レベルの低い領域を抽出した第7の画像を生成する第2乗算処理ステップと、前記第1の画像と第6の画像を掛け合わせる処理を施すことにより第1の画像のうち輝度レベルの高い領域を抽出した第8の画像を生成する第3乗算処理ステップと、を有することにより、前記第7の画像と第8の画像のそれぞれの画素データに基づいて検査対象物の表面傷の有無を判定するようにしたことを特徴とする検査対象物の表面傷検出方法。

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