特許
J-GLOBAL ID:200903004693079277

抗酸化作用を有する天然物質を含む煙草製品および煙草製品類似品およびその製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 加藤 朝道
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-526734
公開番号(公開出願番号):特表平10-503082
出願日: 1995年04月18日
公開日(公表日): 1998年03月24日
要約:
【要約】本発明は煙草および/またはその他の喫煙可能な素材からの、抗酸化作用のある天然物質および/または天然物質と同一の合成品を包括する喫煙可能な製品に関する。これらの天然物は本発明によってヒドロキシケイ皮酸ならびにそのエステルおよびデプシド、ヒドロキシケイ皮酸から誘導される植物からのフェノール、ヒドロキシケイ皮アルコールのポリマー、抗突然変異性および芳香性の特性を有し、かつ抗酸化性作用のあるビタミン、その前駆体および/またはその誘導体と結合している植物由来のその他の天然物、および真核細胞培養と複合体を形成している抗酸化作用のあるビタミンから選択される。さらにそのような製品の製造方法も記載されている。本発明による製品は在来の喫煙可能な製品に比べて明らかに低減した危険性を示す。
請求項(抜粋):
1 天然物質およびその天然物質と同一の合成製品を、a) ヒドロキシケイ皮酸およびそのエステル類およびデプシド類、b) ヒドロキシケイ皮酸から誘導される植物性フェノール類、c) ヒドロキシケイ皮アルコールのポリマー、d) 抗突然変異性を有しかつ芳香化する特性を示す植物由来のその他の天然物と抗酸化作用を有するビタミン、その前駆体および/またはその誘導体との組合せ、e) 抗酸化作用を有するビタミンと真核細胞培養との複合体、から選択することを特徴とする、抗酸化作用のある天然物質および/またはその天然物質と同一の合成品を含有する、煙草からおよび/またはその他の喫煙可能な素材からの喫煙可能製品。2 ヒドロキシケイ皮酸がp-クマール酸、カフェーー酸およびフェルラ酸であることを特徴とする請求項1に記載の喫煙可能製品。3 ヒドロキシケイ皮酸のエステル類がそのメチルエステルおよびエチルエステルであることを特徴とする請求項1または2に記載の喫煙可能製品。4 ヒドロキシケイ皮酸のデプシド類がその果実酸およびキナ酸との化合物からなることを特徴とする請求項1または2に記載の喫煙可能製品。5 そのデプシド類がクロロゲン酸であることを特徴とする請求項4に記載の喫煙可能製品。6 ヒドロキシケイ皮酸から誘導される植物性フェノール類がウンベリフェロン、エスクレチン、スコポレチン、クルクミン、エラグ酸、ジヒドロカフェー酸であることを特徴とする請求項1に記載の喫煙可能製品。7 ヒドロキシケイ皮アルコール類がp-クーマリルアルコール、コニフェリルアルコール、シナピルアルコールであることを特徴とする請求項1に記載の喫煙可能製品。8 植物由来のその他の天然物質がバニリン、エチルバニリン、ケイ皮アルデヒド、アニスアルデヒド、クマリン、6-メチルクマリン、オイゲノール、ジャスミンアルデヒド、アネトール、p-アニシルアセトン、リモネン、ケイ皮、ケイ皮抽出物であることを特徴とする請求項1に記載の喫煙可能製品。9 抗酸化作用のあるビタミン類のグループからの天然物質がアスコルビン酸、β-カロチン、レティノール、α-トコフェロールならびにこれらの誘導体であることを特徴とする請求項1に記載の喫煙可能製品。10 アスコルビン酸がアスコルビン酸-パルミティン酸エステルあるいはアスコルビゲンの形で存在する事を特徴とする請求項1に記載の喫煙可能製品。11 成熟核の細胞培養と複合体を形成している抗酸化作用のあるビタミン類がβ-カロチン、レティノール、α-トコフェロールならびにそれらの誘導体であることを特徴とする請求項1に記載の喫煙可能製品。12 抗酸化作用のある天然物質および/または天然物質と同一の合成品が個々にあるいは組合わせて含まれている事を特徴とする請求項1から11までに記載の喫煙可能製品。13 喫煙可能製品が抗酸化作用を有する天然物質を0.1プロミルから25重量%まで含有する事を特徴とする請求項1から12までに記載の喫煙可能製品。14 喫煙可能製品が抗酸化作用を有する天然物質を1から5重量%まで含有する事を特徴とする請求項13に記載の喫煙可能製品。15 喫煙可能製品がフィルター付きのまたは付かないシガレットである事を特徴とする請求項1から14までの一項に記載の喫煙可能製品。16 喫煙可能製品がフィルター付きのまたは付かない細い葉巻(シガリロ)である事を特徴とする請求項1から14までの一項に記載の喫煙可能製品。17 喫煙可能製品がフィルター付きのまたは付かない煙草カートリッジである事を特徴とする請求項1から14までの一項に記載の喫煙可能製品。18 喫煙可能製品が微細刻み煙草あるいはパイプ煙草の形態である煙煙草である事を特徴とする請求項1から14までの一項に記載の喫煙可能製品。19 フィルターが請求項1から12までの一項に記載の抗酸化作用のある天然物質および/またはこれらの天然物質と同一の合成品に関して0.1から50重量%までを含有することを特徴とする請求項15から17までに記載の喫煙可能製品。20 フィルターが請求項1から12までの一項に記載の抗酸化作用のある天然物質および/またはこれらの天然物質と同一の合成品に関して1から20重量%までを含有することを特徴とする請求項19に記載の喫煙可能製品。21 フィルターがフィルターベンチレーション付きまたはなしのチェンバーフィルターであることを特徴とする請求項15から17までまたは請求項19および20の一項に記載の喫煙可能製品。22 フィルターがフィルターベンチレーション付きまたはなしの市販の酢酸セルロース繊維フィルターであることを特徴とする請求項15から17または請求項19および20の一項に記載の喫煙可能製品。23 フィルターがフィルターベンチレーション付きまたはなしの市販のセルロース製の絡んだ繊維ウェブフィルターであることを特徴とする請求項15から17または請求項19および20の一項に記載の喫煙可能製品。24 フィルターはフィルターベンチレーションを有するあるいは有さない、シガレットロッド側の比較的高い吸込み抵抗および口側の比較的低い吸い込み抵抗を有する多重フィルター、好ましくは二重フィルターであり、かつ全フィルター作用効率80-99%を有することを特徴とする請求項15から17又は19および20の一項に記載の喫煙可能製品。25 シガレットの紙が請求項1から12までの一項に記載の抗酸化性作用のある天然物質および/または天然物質に同一の合成品を0.1から50重量%まで含有することを特徴とする請求項15から17までに記載の喫煙可能製品。26 喫煙可能な基礎物質が、葉(ラミナ)煙草あるいは葉煙草と膜煙草の混合物である事を特徴とする請求項1〜25の一項に記載の喫煙可能製品。27 喫煙可能な素材が請求項1から12までの一項に記載の抗酸化作用のある天然物質および/または天然物質に同一の合成品に関して0.1プロミルから25重量%まで含有する事を特徴とするこれまでの26の請求項の一項に記載の喫煙可能製品。28 喫煙可能素材がフキタンポポ、薄荷、イラクサ、オオバコ、ミドリハッカ、ラベンダー、ジャコウソウ、セイヨウミザクラ葉、セイヨウスミミザクラ葉、タデ属葉、薔薇葉、スパイス葉、セイロン桂皮から誘導される植物素材の煙草を含まない混合物である事を特徴とする請求項1〜27の一項に記載の喫煙可能製品。29 喫煙可能素材が煙草混合物と煙草を含まない混合物の組合せ物である事を特徴とする請求項26から28までに記載の喫煙可能製品。30 後にフィルターを形成する酢酸セルロース繊維のために通常硬化剤として使用される物質を部分的にあるいは完全に抗酸化性作用を有する天然物質および/または天然物質と同一の合成品で請求項1から12までの一項の記載にしたがって代替するという喫煙可能製品の、それ自身公知の方法による製造方法。31 天然物質としてオイゲノールが単独であるいは抗酸化作用のある芳香物質との溶液としてビタミンとの組合せで使用されることを特徴とする請求項30に記載の方法。32 抗酸化作用のある芳香物質がケイ皮アルデヒド、ジャスミンアルデヒド、エチルバニリンおよび/または6-メチルクマリンから選択されることを特徴とする請求項31に記載の方法。33 ビタミンがα-トコフェロール酢酸エステル、トコフェロール琥珀酸エステル、レチノールおよび/またはレティノール-パルミチン酸エステルから選択されることを特徴とする請求項31に記載の方法。
IPC (6件):
A24B 15/30 ,  A24B 15/34 ,  A24B 15/40 ,  A24D 1/04 ,  A24D 3/04 ,  A24D 3/14
FI (6件):
A24B 15/30 ,  A24B 15/34 ,  A24B 15/40 ,  A24D 1/04 ,  A24D 3/04 ,  A24D 3/14
引用特許:
審査官引用 (9件)
  • タバコ煙からのフリ-ラジカルの除去法
    公報種別:公開公報   出願番号:特願平4-235121   出願人:協同乳業株式会社
  • 特開昭62-232371
  • 特開昭58-138347
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