特許
J-GLOBAL ID:200903004731580104

ベンズイミダゾール誘導体を活性成分とする経口投与用の安定な薬剤形およびその製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 野河 信太郎
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-503836
公開番号(公開出願番号):特表2000-514051
出願日: 1997年06月27日
公開日(公表日): 2000年10月24日
要約:
【要約】この発明は、経口投与用であり、(a)補助的な薬剤成分と共に、オメプラゾール、ランソプラゾールおよびパントプラゾールから選択される活性成分とからなるコア、(b)コアに適用された中間層、および(c)胃液に抵抗性な外層からなる安定な薬剤に関する。(b)中の中間層は、部分的にアルカリで中和され、胃液に抵抗性で、かつ陽イオン交換能を有するポリマー性層状材料からなる反応性層の形である。安定な薬剤の製造方法も開示する。
請求項(抜粋):
1.(a)慣用の薬剤アジュバントと共に、オメプラゾール、ランソプラゾールおよびパントプラゾールから選択される活性成分を含有するコア、(b)そのコアに塗布された中間層、および(c)胃液に抵抗性な外層からなり、部分的にアルカリで中和され、かつ陽イオン交換能を有する胃液抵抗性ポリマー層材料の反応性中間層が(b)に存在することを特徴とする経口投与用の安定な薬剤。2.アルカリが水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムから選択されることを特徴とする請求項1の薬剤。3.薬剤的なアジュバントが、マンニットおよびヒドロキシプロピルセルロースから選択されることを特徴とする請求項1または2の薬剤。4.コアがさらに界面活性剤からなることを特徴とする請求項1〜3の薬剤。5.界面活性剤がラウリル硫酸ナトリウム、ソルビタン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルから選択されることを特徴とする請求項4の薬剤。6.コアがペレットコア、錠剤、マイクロタブレットの形または顆粒として存在することを特徴とする請求項1〜5の薬剤。7.反応性中間層中の胃液抵抗性ポリマー層材料が、部分的に約5.5〜7.0、好ましくは5.5〜6.5のpH範囲に中和されることを特徴とする請求項1〜6の薬剤。8.部分的に中和された胃液抵抗性ポリマー層材料が、部分的に中和されキシプロピルメチルセルロースフタレート(HPMCP)およびセルロースアセテートフタレート(CAP)から選択されることを特徴とする請求項7の薬剤。9.反応性中間層が、さらに皮膚軟化剤からなることを特徴とする請求項1〜8の薬剤。10.皮膚軟化剤が、クエン酸トリエチルエステル、クエン酸アセチルトリエチルエステル、アセチル化されたモノグリセリド、プロピレングリコールおよびポリエチレングリコールから選択されることを特徴とする請求項9の薬剤。11.反応性中間層が、外層を通ってプロトンを浸透させるゲル状の層を形成することを特徴とする請求項1〜10の薬剤。12.反応性中間層が5〜30μmの厚さを有することを特徴とする請求項1〜11の薬剤。(HPMCP)および/またはセルロースアセテートフタレート(CAP)を含有することを特徴とする請求項1〜12の薬剤。14.胃液抵抗性外層が、薬剤的に許容な粘着防止剤、分散剤、顔料および/または着色剤を含有することを特徴とする請求項13の薬剤。15.粘着防止剤がタルクであることを特徴とする請求項14の薬剤。16.胃液抵抗性層が、20〜60μm、好ましくは30〜60μmの層の厚さを有する請求項1〜15の薬剤。17.(a)アルカリ添加剤なしに、アジュバントとしてマンニットおよびヒドロキシプロピルセルロースと共に、オメプラゾール、ランソプラゾールおよびパントプラゾールから選択される活性成分を含有するコア、(b)部分的に水酸化ナトリウムで約5.5〜約7.0のpH範囲に中和る、そのコアに塗布された中間層、および胃液に抵抗性な外層からなる請求項1〜16の薬剤。18.反応性中間層が多数の単層として形成されることを特徴とする請求項1〜17の薬剤。19.胃液抵抗性層が多数の単層として形成されることを特徴とする請求項1〜18の薬剤。20.胃液抵抗性外層から反応性中間層への境界におけるpH変化が、勾配として形成されることを特徴とする請求項1〜19の薬剤。21.(a)成形品が、慣用の薬剤アジュバントと共に、オメプラゾール、ランソプラゾールおよびパントプラゾールから選択された活性成分を含有するコアとして形成され、(b)中間層が成形品に塗布され、かつ(c)このように被覆された成形品が胃液抵抗性層で積層され、部分的にアルカリで中和され、かつ陽イオン交換能を有する胃液抵抗性層材料の反応性中間層が(b)で塗布されることを特徴とする請求項1〜20の1つからなる経口投与用の安定な薬剤の製造方法。22.胃液抵抗性ポリマー材料が、噴霧前にアルカリで約5.5〜約7.0のpH範囲に部分的に中和されていることを特徴とする請求項21の方法。23.水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムがアルカリとして使用されることを特徴とする請求項21の方法。24.イソプロパノールが工程(a)の溶媒として使用されることを特徴とする請求項21の方法。25.請求項1〜20の安定な薬剤に加えて、さらに活性成分としてジクロフェナクを含有する薬剤的組成物。26.ジクロフェナクが、(a)慣用のアジュバントと共にジクロフェナクを含有するコア、(b)部分的にアルカリで中和された胃液抵抗性ポリマー層材料の反応性中間層、および(c)胃液抵抗性外層からなる剤型として存在することを特徴とする請求項25の薬剤的組成物。27.ジクロフェナクが胃液抵抗性被覆されたペレットおよび遅延透過性ペレットの混合物からなるペレット剤型として存在することを特徴とする請求項25の薬剤的組成物。28.請求項1〜20の安定性薬剤またはペレットとして請求項25〜27の組成物からなることを特徴とする薬剤的カプセル剤型。
IPC (5件):
A61K 9/16 ,  A61K 9/48 ,  A61K 31/4439 ,  A61P 1/04 ,  C07D401/12
FI (5件):
A61K 9/16 ,  A61K 9/48 ,  A61K 31/4439 ,  A61P 1/04 ,  C07D401/12
引用特許:
審査官引用 (5件)
  • 抗潰瘍剤含有製剤
    公報種別:公開公報   出願番号:特願平5-166163   出願人:吉富製薬株式会社
  • 特開平2-056418
  • 特開平2-056418
全件表示

前のページに戻る