特許
J-GLOBAL ID:200903004875293045

スクロール型圧縮機

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 石田 敬 (外3名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-227967
公開番号(公開出願番号):特開平7-167067
出願日: 1994年09月22日
公開日(公表日): 1995年07月04日
要約:
【要約】【目的】 スクロール型圧縮機における自転防止機構の構成を簡単なものにすると共に、小型化、軽量化、低コスト化する。【構成】 渦巻状の歯部14を有し、回転軸1によって駆動されて、渦巻状の歯部17を有する固定スクロール3に対して公転して流体の圧縮作用をする可動スクロール2の自転を防止するために、可動スクロール2の端板12と、それに対向しているケーシング4の内側の端面に、それぞれ複数個のピン部材9および10を軸方向に突出させて設けて相互に接触させる。この場合、可動スクロールの自転トルクが大きくなる時期にそれを支持する位置へ来るピン部材の配置の密度を高くすることができる。ピン部材9および10の直径については、それらの直径の和の1/2が回転軸に対する可動スクロール2の偏心量、即ち公転半径と等しいか、或いはそれよりも微少量だけ小さくする。
請求項(抜粋):
供給口と排出口を有するケーシングと、前記ケーシングに回転自在に支持された回転軸と、端板上に形成された渦巻状の歯部を有し、前記ケーシング内に設けられた固定スクロールと、端板上に形成された渦巻状の歯部を有し、前記固定スクロールと中心をずらして噛み合うように組み込まれた可動スクロールとを備えており、前記可動スクロールの公転運動によって、前記固定スクロールの渦巻状の歯部と前記可動スクロールの渦巻状の歯部との間に形成されるポンプ室が容積を減少しながら両スクロールの中心方向へ移動し、前記ポンプ室内の流体の圧縮が行われるスクロール型圧縮機であって、前記可動スクロールの端板の端面において前記渦巻状の歯部とは反対側の方向に前記回転軸と平行に突出しており、前記可動スクロールの公転運動に伴って公転する複数個の可動ピン部材と、前記可動スクロールの端板の前記端面と対向する前記ケーシングの内側端面において前記可動ピン部材と接触係合し得るように前記回転軸と平行に突出している複数個の固定ピン部材とを備えており、前記複数個の可動ピン部材と前記複数個の固定ピン部材がそれぞれ対になって接触係合することによって前記可動スクロールの自転を阻止する自転防止機構を構成するように、各対の前記可動ピン部材の直径と前記固定ピン部材の直径の和の2分の1が、前記可動スクロールの公転半径と略一致していることを特徴とするスクロール型圧縮機。

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