特許
J-GLOBAL ID:200903004896937171
光波導ケーブルを造るための方法および装置
発明者:
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出願人/特許権者:
代理人 (1件):
江崎 光史 (外3名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-310518
公開番号(公開出願番号):特開平5-232362
出願日: 1992年11月19日
公開日(公表日): 1993年09月10日
要約:
【要約】【目的】 一つの面内で互いに並列している多数の光波導体から成る光波導ケーブルを造るための方法および装置を提供すること。【構成】 水平方向で供給される光波導体2a〜2dを未だ液状の合成樹脂で湿潤し、光波導体を互いに直接接触した状態で平行にかつ互いに水平面内でリボンケーブルの外形に相当するスリットを備えた工具を通し案内し、その際光波導体に付着している液状の樹脂を光波導体間の小さな空隙内に圧入してこの空隙を少なくとも部分的に充填し、工具から出た直後に樹脂をUV-光線で硬化すること、この方法を実施するため、光波導体2a〜2dのための巻戻し装置3、光波導体を液状の合成樹脂で湿潤するための装置10、UV-硬化装置11および巻取り装置16を備えている。
請求項(抜粋):
【請求項01】 UV-硬化処理した合成樹脂から成る層内に一つの面で並列して一緒に埋設されている多数の光波導体から成る光波導ケーブルを造るための方法において、a)水平方向で供給される光波導体を未だ液状の合成樹脂で湿潤し、b)光波導体を互いに直接接触した状態で平行にかつ互いに水平面内で指向させてリボンケーブルの外形に相当するスリットを備えた工具を通し導き、その際光波導体に付着している液状の樹脂を光波導体間の小さな空隙内に圧入してこの空隙を少なくとも部分的に充填し、c)樹脂を工具から流出させた直後にUV-光線で硬化する、ことを特徴とする光波導ケーブルを造るための方法。【請求項02】 光波導体を一つの面において互いに密接させて未だ液状の合成樹脂を経て案内し、その際樹脂に1バール以上の圧力を負荷することを特徴とする請求項1に記載の方法。【請求項03】 個々の光波導体を樹脂で湿潤する直前に着色した層を形成することを特徴とする請求項1或いは2に記載の方法。【請求項04】 光波導体を湿潤する以前に互いに引合うように静電気的な処理を施すことを特徴とする請求項1から3までのいずれか一つに記載の方法。【請求項05】 光波導体を交互に静電気的な電荷と脱イオン化処理を施すことを特徴とする請求項4に記載の方法。【請求項06】 光波導体を水平方向で液状の合成樹脂から成る浴を経て案内することを特徴とする請求項1から5までのいずれか一つに記載の方法。【請求項07】 光波導体を湿潤した後二つの円筒形のローラ間を通して導き、その際上記のローラの少なくとも一つが備えている周方向で指向している溝を内を面内に平行に存在している光波導体を案内することを特徴とする請求項1から6までのいずれか一つに記載の方法。【請求項08】 光波導体を個別に殆ど均一な密度の樹脂層で積層すること、引続き積層した光波導体を面内で横たえた状態にまとめ、工具のスリットを経て案内し、引続き直ちに樹脂を硬化することを特徴とする請求項1から7までのいずれか一つに記載の方法。【請求項09】 液状の合成樹脂から成る浴内に導入される光波導体の外径を測定すること、およびスリットの幅および高さを適合させることを特徴とする請求項7に記載の方法。【請求項10】 リボンケーブルに他の樹脂層を施すことを特徴とすることを特徴とする請求項1から9までのいずれか一つに記載の方法。【請求項11】 UV-硬化処理した合成樹脂から成る層内に一つの面で並列して一緒に埋設されている多数の光波導体から成る光波導ケーブルを造るための装置において、a)コイル(1a〜1d)に巻かれている光波導体(2a〜2d)のための巻戻し装置、b)光波導体(2a〜2d,9)を液状の合成樹脂で湿潤するための装置(10)c)光波導体(2a〜2d)をテープの形で一緒に案内するためおよび/または過剰の樹脂材料を塗布しかつ均一に分配するための縦スリット(10n)を備えた装置(10g,10h)、d)合成樹脂のための上記の装置の直ぐ前方に設けられるUV-硬化装置(11)、並びにe)仕上がったリボンケーブル(12)のための巻取り装置(16)が設けられており、その際装置a)〜e)が水平面内に設けられており、光波導体(2a〜2d)およびリボンケーブル(12)の本質的に水平な通過を保証するように構成されていることを特徴とする多数の光波導体から成る光波導ケーブルを造るための装置。【請求項12】 光波導体(2a〜2d)のための巻戻し装置(1a〜1d)がそれぞれヒステリシス制動機構により制動可能であにように構成されていることを特徴とする請求項11に記載の装置。【請求項13】 光波導体(2a〜2d)のための巻戻し装置(1a〜1d)の直ぐ前方にいわゆるダンサローラ(4)を介して制御されるすべての光波導体(2a〜2d)のための巻戻しデイスク(3,3a)が設けられていることを特徴とする請求項11或いは12に記載の装置。【請求項14】 巻戻しデイスク(3,3a)と湿潤を行うための装置(10)の間に光波導体(2a〜2d)のための着色装置(6)が設けられていることを特徴とする請求項11から13までのいずれか一つに記載の装置。【請求項15】 各々のための光波導体(2a〜2d)のためにこの光波導体(2a〜2d)に対して、着色された液状の合成樹脂の塗布を行う一つのリングノズルが設けられていること、およびこのリングノズルの前方にUV-硬化装置(7)が設けられていることを特徴とする請求項14に記載の装置。【請求項16】 光波導体(2a〜2d)の湿潤を行うための装置(10)が入口側端部(10c)に溢流口(10d)を備えており、かつ出口側(10f)に溢流口(10d)を備えた浴容器(10a)であること、浴容器(10a)が作業の間合成樹脂が溢流口(10d、10e)から流出する程に液状の合成樹脂で充満されおり、従って光波導体(2a〜2d)が浴容器(10a)内の流入口から浴容器(10a)の流出口まで完全に液状の合成樹脂内に浸漬されるように構成されていることを特徴とする請求項11から15までのいずれか一つに記載の装置。【請求項17】 浴容器(10a)の下方に捕集槽(10i)が設けられており、溢流口(10d,10e)からこの捕集槽(10i)に到達する液状の合成樹脂がこの捕集槽からポンプにより浴容器(10a)に戻されるように構成されている請求項16に記載の装置。【請求項18】 光波導体(2a...2n)を湿潤するための装置(20)が入口側端部においても出口側端部においても封隙されている加圧室(20d)であることを特徴とする請求項11から15までのいずれか一つに記載の装置。【請求項19】 加圧室(20d)の出口側端部における封隙部がリボンケーブル(12)の断面を形成するスリット(23)によって行われ、このスリット(23)の高さが偏心体(22c)によって、かつスリット(23)の幅が偏心体(22c)上で長手方向に摺動可能なスリーブ(24)で調節可能であるように構成されていることを特徴とする請求項18に記載の装置。【請求項20】 装置(20)がブロック(20h)と上方部分(20g)間に第一の孔(21)を備えたブロックから成り、この孔(21)内に回転ノブ(22a)を備えた第一のボルト(22)が回転可能に、しかも縦軸線方向で固定されてブロック内に支承されており、このボルトが三つの段差部(22b,22c,22d)を備えており、これらの段差部のうち第一の段差部が孔(21)内を案内されており、第二の段差部(22c)が第一の段差部(22b)に対して同心状にあり、第三の段差部(22d)が第一の段差部(22b)に対して偏心して設けられていること、第一の孔(21)の回転ノブ(22a)に相対している側からスリーブ(24)がこの第一の孔(21)内に導入されており、このスリーブは第一の孔内で縦方向に摺動可能であり、第三の段差部(22d)により旋回しないように保持されておりかつその一端部において偏心体(22c)を部分的に収容している偏心している孔(24a)を有していることを特徴とする請求項18或いは19に記載の装置。【請求項21】 ブロック(20h)の第二の孔(25)内で第二のボルト(26)が長手方向で摺動可能に、しかし旋回しないように固定して支承されていること、第二の孔(25)の拡張部(25a)内で第二の回転ノブ(27a)を備えている第二のスリーブ(27)がねじ山で案内されていること、第二のスリーブ(27)が第二のボルト(26)の端部を収容するねじ山を備えていて、このボルトが第二のスリーブ(27)を回転させた際孔(25)内で摺動可能であること、第二のボルト(26)の第二の孔(25)から突出している端部に周辺に溝を備えた輪体(26a)が設けられていること、および上記の周辺の溝内に第一のスリーブ(24)のための半径方向の突出部(24b)が係合するように構成されていることを特徴とする請求項18から20までのいずれか一つに記載の装置。【請求項22】 第二のスリーブ(27)の外ねじ山のピッチが内ねじ山のピッチよりも大きく、従って第二のスリーブ(27)が回転される度毎に行われる第二のボルト(26)の、そしてこれに伴い第一のスリーブ(24)の縦軸線方向の摺動がピッチの差として行われるように構成されていることを特徴とする請求項21に記載の装置。【請求項23】 光波導体(2a〜2d)を湿潤するための装置の直ぐ前方にこれらの各々の光波導体(2a〜2d)のために電荷装置或いは脱イオン化装置(8)が設けられていること、および交互に電荷装置と脱イオン化装置が並列して設けられており、従って隣接している光波導体(2a〜2d)が互いに引合うように構成れていることを特徴とする請求項11から22までのいずれか一つに記載の装置。【請求項24】 電荷装置がフエルト材料であり、このフエルト材料と静電気的に電荷される光波導体が通過中に接触されるように構成されていることを特徴とする請求項23に記載の装置。【請求項25】 浴容器(10a)の前方に水平な軸を備えた二つのローラ(10g,10h)が設けられていること、およびローラ(10h)の少なくとも一つが周辺を走る溝(10n)を備えており、従ってリボンケーブル(12)の断面を成形するスリットが形成され、このスリットにより光波導体(2a〜2d,9)が引通されるように構成されていることを特徴とする請求項11から24までのいずれか一つに記載の装置。【請求項26】 浴容器、ローラ(10g,10h)と捕集槽(10i)が光透過性の容器内に設けられていることを特徴とする請求項11から25までのいずれか一つに記載の装置。【請求項27】 光波導体(2a〜2d)を湿潤するための装置(10)の前方に接続されているUV-硬化装置(11)の前方にリボンケーブル(12)のためのマーキング装置(13)、特にレーザマーキング装置が設けられていることを特徴とする請求項11から26までのいずれか一つに記載の装置。【請求項28】 巻戻し装置(16)の手前に硬化されたリボンケーブル(12)のための引取り装置(14)が設けられており、この引取り装置がダンサローラ(15)を介して制御されるように構成されていることを特徴とする請求項11から27までのいずれか一つに記載の装置。
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