特許
J-GLOBAL ID:200903005110558632

撓み噛み合い式歯車装置の3次元無転位歯形の形成方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 横沢 志郎
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平3-357037
公開番号(公開出願番号):特開平5-172196
出願日: 1991年12月24日
公開日(公表日): 1993年07月09日
要約:
【要約】【目的】 歯数差が4n(nは正の整数)の剛性内歯車とコップ状可撓性外歯車を備えた撓み噛み合い式歯車装置において、コップ状可撓性外歯車のコーニングを考慮して、歯筋方向全体に渡って、この外歯車の歯と剛性内歯車の歯溝との間の連続的な噛み合い状態を実現することのできる3次元無転位歯形を創成すること。【構成】 歯数差が2n枚の剛性内歯車とコップ形可撓性外歯車を備えた撓み噛み合い式歯車装置におけるコップ状可撓性外歯車の歯筋方向の各軸直角断面の、内歯車に対する当該外歯車の歯のラック近似による運動軌跡を一つの歯直角断面に重畳して得られる当該運動軌跡全体の包絡線Eにおける所要部分E(A,B)を縮比1/2で相似変換して得られる相似曲線E1(M,B)を用いて、歯数差が4n枚の剛性内歯車とコップ形可撓性外歯車の歯末面の凸歯形とし、両歯車の歯元を、それぞれのピッチ点Mに関する歯末歯形の点対称曲線としての凹歯形に形成する。
請求項(抜粋):
剛性内歯車と、その内側に配置されたコップ状可撓性外歯車と、この可撓性外歯車を半径方向に撓めて剛性内歯車に対して部分的に噛み合わせると共に、これらの噛み合わせ位置を周方向に移動させる波動発生器とを有し、コップ状可撓性外歯は剛性内歯車の歯数よりも4n枚(nは正の整数)少ない歯数を備えている撓み噛み合い式歯車装置において、コップ状可撓性外歯車の開口部からそのコップ形状の底面を形成しているダイヤフラム側にかけてのコーニングによって、正規撓み量を有する無偏位の開口部からの距離に比例して撓み量が漸減して負偏位となるコップ状可撓性外歯車の歯筋方向における複数の歯直角断面における前記剛性内歯車に対する当該外歯車の歯のラック近似による運動軌跡を求め、これらの運動軌跡を一つの歯直角平面上に重畳することにより、これらの運動軌跡の包絡線を求め、この包絡線のうち、その高さ方向で、前記剛性内歯車およびコップ状可撓性外歯車の作用歯たけの2倍を含む曲線部分を取り出し、取り出した曲線部分の頂点よりも遠い方の側の点を原点として、縮比1/2の相似変換を行うことによって相似曲線を得て、この相似曲線を歯数差が4n枚の前記剛性内歯車および前記可撓性外歯車の歯末面の凸歯形として採用し、両歯車の歯元を、それぞれのピッチ点に関する歯末歯形の点対称曲線に沿った形状の凹歯形とすることによって3次元無転位歯形を形成することを特徴とする撓み噛み合い式歯車装置の3次元無転位歯形の形成方法。
IPC (2件):
F16H 1/32 ,  F16H 55/08

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