特許
J-GLOBAL ID:200903005661303457

耐水素誘起割れ性に優れた高強度ラインパイプ

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 茶野木 立夫 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-046868
公開番号(公開出願番号):特開平6-256894
出願日: 1993年03月08日
公開日(公表日): 1994年09月13日
要約:
【要約】【目的】 本発明は高強度ラインパイプにおいて、NACE環境中でも水素誘起割れが生じない、成分と偏析条件、有効なCaの条件を与える。【構成】 主要成分として、C,Si,Mn,P,S,Nb,Al,Caを含有し、Ti,V,Ni,Cu,Cr,Moの一種または二種以上を含有するAPIグレードX60からX70のラインパイプに関して、成分範囲を限定するとともに、Mnスポット偏析部のサイズを500μm未満、かつ、偏析部のP濃度を0.035%未満とし、硫化物の形態制御に必要な有効Ca比を1.7以上とすることにより、Mn偏析部が実質的に水素誘起割れの発生に関して無害となる。【効果】 本発明により、湿潤な硫化水素環境における耐水素誘起割れ性を有する、APIグレードX60からX70のラインパイプが得られる。
請求項(抜粋):
重量%で、C :0.03〜0.09%、Si:0.1〜0.6%、Mn:1.1〜1.5%、P :0.015%以下、S :0.0010%以下、Nb:0.010〜0.050%、Al:0.005〜0.05%、Ca:0.002〜0.004%を含有し、Ti:0.005〜0.025%、V :0.01〜0.1%、Ni:1.0%以下、Cu:1.0%以下、Cr:1.0%以下、Mo:0.5%以下の一種または二種以上を含有し、残部が鉄及び不可避不純物からなり、Mnの濃度が平均Mn濃度の1.32以上の領域であるMn偏析スポットの大きさが500μm未満、かつ偏析部のPの濃度が0.035%未満、かつ(1)式で計算される有効Ca比が1.7以上であることを特徴とする耐水素誘起割れ性に優れた高強度ラインパイプ。 有効Ca比={(%Ca)(1-98(%O))}/(%S) .........(1)
IPC (2件):
C22C 38/00 301 ,  C22C 38/50

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