特許
J-GLOBAL ID:200903005923551830
ストレスによる細胞の不可逆変化の抑制方法および組成物
発明者:
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出願人/特許権者:
代理人 (1件):
中村 稔 (外7名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-530408
公開番号(公開出願番号):特表2000-506834
出願日: 1997年02月20日
公開日(公表日): 2000年06月06日
要約:
【要約】天然産の生理学上許される化合物及びそれらの誘導体の製剤が細胞ストレス、特に低酸素症の治療に提供される。たいていの場合に、プリン、糖、アミノ酸及びこれらの生理学上許される誘導体を単独で、または互いに組み合わせて、またその他の化合物、特に電子アクセプター化合物と組み合わせて含む製剤を投与することにより、不可逆細胞変化、特に死亡までの時間が大きく延長し得る。
請求項(抜粋):
1.ストレス下にある哺乳類細胞が前記ストレスに関係する不可逆変化を受ける 期間を延長する方法であって、前記方法が 前記細胞を含む培地に、前記不可逆変化の時間を延長するのに充分な量の、 トリホスフェート以外の生理学上許されるプリン誘導体、それらのデオキシ誘 導体または糖もしくは糖誘導体からなる少なくとも一種の薬剤を含む製剤を添 加することを含み、但し、前記薬剤が解糖サイクルの一員であり、または食物 または食用補給物に用途がある場合、前記製剤が前記薬剤の少なくとも2種ま たは少なくとも一種の薬剤と前記還元糖以外の電子アクセプター化合物または 2個から6個までの炭素原子のアミノ酸もしくは前記アミノ酸を含むジペプチ ドとを含むことを条件とすることを特徴とする前記方法。 2.前記ストレスが低酸素症である請求の範囲第1項に記載の方法。 3.前記プリン誘導体がグアノシン、アデノシン、もしくはイノシンまたはこれ らのデオキシ誘導体である請求の範囲第2項に記載の方法。 4.前記製剤がプリンまたはプリン誘導体、電子アクセプターの少なくとも一種 及びアミノ酸を含む請求の範囲第1項に記載の方法。 5.前記電子アクセプターが還元糖である請求の範囲第4項に記載の方法。 6.細胞または組織培養物中の低酸素症の作用の抑制方法であって、前記方法が 前記培地に、前記細胞培養中の細胞が前記低酸素症に関係する不可逆変化を受 ける時間を延長するのに充分な量の、トリホスフェート以外のN1-リボシル 化プリンまたはそのホスフェート誘導体、それらのデオキシ誘導体または還元 糖もしくはその誘導体からなる少なくとも一種の薬剤を含む製剤を添加するこ とを含み、但し、前記薬剤が解糖サイクルの一員であり、または食物または食 用補給物に用途がある場合、前記製剤が前記薬剤の少なくとも2種または少な くとも一種の薬剤と前記還元糖以外の電子アクセプター化合物または2個から 6個までの炭素原子のアミノ酸もしくは前記アミノ酸を含むジペプチドの少な くとも一種とを含むことを条件とすることを特徴とする前記方法。 7.前記N1-リボシル化プリンがグアノシン、アデノシン、イノシンもしくは 6-メルカプトプリンリボシドまたはこれらのデオキシ誘導体であり、かつ前 記糖がフラクトースまたはキシルロースである請求の範囲第6項に記載の方法 。 8.低酸素症を患っている哺乳類宿主の低酸素症の作用の抑制方法であって、前 記方法が 前記哺乳類宿主に、前記哺乳類宿主中の細胞が前記低酸素症に関係する不可 逆変化を受ける時間を延長するのに充分な量の、トリホスフェート以外のN1 -リボシル化プリンまたはそのホスフェート誘導体、それらのデオキシ誘導体 または還元糖もしくはその誘導体からなる少なくとも一種の薬剤を含む製剤を 添加することを含み、但し、前記薬剤が解糖サイクルの一員であり、または食 物または食用補給物に用途がある場合、前記製剤が前記薬剤の少なくとも2種 または少なくとも一種の薬剤と前記還元糖以外の電子アクセプター化合物また は2個から6個までの炭素原子のアミノ酸もしくは前記アミノ酸を含むジペプ チドの少なくとも一種とを含むことを条件とすることを特徴とする前記方法。 9.前記N1-リボシル化プリンがグアノシン、アデノシン、イノシンもしくは 6-メルカプトプリンリボシドまたはこれらのデオキシ誘導体であり、かつ前 記糖がフラクトースまたはキシルロースである請求の範囲第8項に記載の方法 。10.電子アクセプター、還元糖またはその誘導体及びアミノ酸の少なくとも一種 と組み合わせてN1-リボシル化プリン、その誘導体またはこれらのデオキシ 誘導体の薬理学上許される溶液を生成することができる濃厚物を含む組成物で あって、前記溶液が約0.1 μM〜5 mMの範囲の濃度の前記プリンを含み、かつ 前記電子アクセプター、還元糖またはそのリン酸エステル誘導体及びアミノ酸 が1:1-100のプリン対その他の成分のモル比であることを特徴とする組成物。11.前記電子アクセプターがα-またはβ-ケトカルボン酸であり、前記還元糖 がフラクトースまたはキシルロースであり、かつ前記アミノ酸が2個から3個 までの炭素原子の天然産アミノ酸である請求の範囲第10項に記載の組成物。12.前記プリン誘導体がグアノシンであり、前記α-ケトカルボン酸がピルベー トであり、前記糖がキシルロースであり、かつ前記アミノ酸がグリシンである 請求の範囲第11項に記載の組成物。13.分散細胞、組織または生存臓器と、死亡に至る前記細胞、組織または生存臓 器中の不可逆変化の発生の時間を延長するのに充分な量の、電子アクセプター 、還元糖またはその誘導体及びアミノ酸の少なくとも一種と組み合わせて、N 1-リボシル化プリン、その誘導体またはこれらのデオキシ誘導体を含む組成 物とを含む細胞組成物であって、前記溶液が約0.1μM〜5mMの範囲の濃度の前 記プリンを含み、かつ前記電子アクセプター、還元糖またはそのリン酸エステ ル誘導体及びアミノ酸が1-100:1 の前記プリンに対するモル比であることを特 徴とする細胞組成物。14.前記N1-リボシル化プリンがグアノシンであり、前記プリンに対し1-100: 1のモル比の電子アクセプター、還元糖またはそのリン酸エステルの少なくと も一種を更に含む請求の範囲第13項に記載の細胞組成物。15.細胞または臓器の移植方法(この方法では、前記細胞または臓器が単離と移 植の間の期間にわたって管理される)であって、 前記細胞または臓器を前記期間中にN1-リボシル化プリンまたは還元糖の 少なくとも一種を含む組成物中で貯蔵し、但し、前記還元糖が前記N1-リボ シル化プリンの不在下のグルコース以外であることを条件とすることを特徴と する移植方法。16.前記組成物がα-またはβ-ヒドロキシ-またはケトカルボン酸を更に含む 請求の範囲第15項に記載の方法。17.添加剤として、ストレス下にある哺乳類細胞が前記ストレスに関係する不可 逆変化を受ける期間を延長するのに充分な量のN1-リボシル化プリンまたは ホスホエステル誘導体を含むことを特徴とする食品組成物。18.N1-リボシル化プリンを含む請求の範囲第17項に記載の食品組成物。19.前記食品組成物が添加剤として電子アクセプター、グルコース以外の糖及び アミノ酸の少なくとも一種を更に含む請求の範囲第18項に記載の食品組成物。20.前記食品組成物が食品バーまたは飲料である請求の範囲第17項に記載の食品 組成物。
IPC (10件):
A61K 38/00
, A23L 1/30
, A23L 2/52
, A61P 5/36
, A61K 31/19
, A61K 31/198
, A61K 31/7004
, A61K 31/706
, C12N 5/06
, C07H 19/167
FI (10件):
A61K 37/02
, A23L 1/30 Z
, A61K 31/00 606 F
, A61K 31/19
, A61K 31/195 603
, A61K 31/70 601
, A61K 31/70 616
, C07H 19/167
, C12N 5/00 E
, A23L 2/00 F
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