特許
J-GLOBAL ID:200903006002856607

山留めの構造を決定する方法及び装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 宮川 清 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-325472
公開番号(公開出願番号):特開平11-140873
出願日: 1997年11月11日
公開日(公表日): 1999年05月25日
要約:
【要約】【課題】 地盤の掘削壁面が崩壊するのを防止する山留めついて、壁体や切梁等の材質や寸法、切梁に導入するプレロードまたは壁体前面の地盤改良の仕様を少ない労力で適切に決定する。【解決手段】 記憶装置2に、壁体として用いることができる複数の部材のデータ、切梁として用いる複数の部材のデータ、切梁に導入するプレロードの量の複数のデータ、壁体前面の地盤改良の仕様の複数のデータを記憶させておき、これらをそれぞれデータ群として、複数のデータが階層的となったものとする。そして、これらのデータ群には、データを変更する優先順位を付しておき、この順位にしたがって、このデータ群内で順次データを変更しながら、切梁の応力度、壁体の変位・応力度の演算を演算装置3によって行なう。この演算値は、演算ごとに判別装置4で、あらかじめ設定された制御値と比較し、この制御値より小さくなるまで繰り返し演算を行なう。
請求項(抜粋):
地盤掘削時の掘削部側面にほぼ鉛直に建て込まれ、地盤と接触して土圧を受ける壁体と、この壁体の前面に沿ってほぼ水平に配置される腹起しと、前記壁体に前記腹起しを介して突き当てられ、前記壁体の水平方向の変位を拘束する切梁とを有する山留めの構造を決定する方法であって、前記壁体として用いることができる複数の異なる部材の特性データと、前記切梁として用いることができる複数の異なる部材の特性データと、前記切梁に導入され、前記壁体を地盤側に押し付けようとする軸力の量に関するデータと、前記壁体の前面の地盤改良の仕様に関するデータとを、それぞれをデータ群として、記憶手段に複数のデータがそれぞれのデータ群内で階層的となるようにに記憶させておき、前記記憶手段から、少なくとも前記壁体の特性データ群と、切梁の特性データ群とからそれぞれ一つの階層のデータを演算手段に読み込むデータ読み込み工程と、これらのデータを用いて土圧作用時の前記壁体の変位及び応力度、並びに切梁の応力度を演算する演算工程と、前記演算工程で得られた変位及び応力度をあらかじめ設定された制御値と比較し、制御値より小さいか否かを判別する判別工程と、演算値の方が大きいと判別された時に、前記壁体の特性データ群又は前記切梁の特性データ群から、定められた優先順位にしたがって、一つのデータ群を選択し、このデータ群から、先に読み込んだデータの次の階層のデータを読み込むデータ再読み込み工程と、先に読み込まれたデータに代えて、新たなデータを用い、前記壁体の変位及び応力度、並びに切梁の応力度を演算する再演算工程とを含み、前記データ再読み込み工程で、選択されたデータ群に新たに読み込むデータがなくなったときには、次の優先順位のデータ群を選択して該データ群の次の階層のデータを読み込むとともに、このデータ群より先の優先順位のデータ群のデータを最初の値に戻し、先の優先順位のデータ群のデータを順次変更しながら上記判別手段によって演算値が制御値より小さいと判別されるまで、変位と応力度との演算を繰り返し行なうことを特徴とする山留めの構造を決定する方法。

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