特許
J-GLOBAL ID:200903006011651139
エコーキャンセラーの集束時間を減少させる方法及び装置
発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
杉村 暁秀 (外5名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-108506
公開番号(公開出願番号):特開平6-053864
出願日: 1983年06月14日
公開日(公表日): 1994年02月25日
要約:
【要約】【目的】 エコーキャンセラーの集束時間を減少させる方法及び装置の提供。【構成】 N個の係数を持つトランスバーサル・フィルター(15)と差分回路(17)と位相シフト回路(60)とを持つエコーキャンセラーが、トレーニング・データ信号D(n)を送出し、N個の係数のベクトルを差信号e(n)とN個のデータの複素共役値と定数項σ2 とから係数を計算する方法及び装置で、2つの時間間隔 p1 , p2 の間はエコー信号がほぼ定数の値を持ち、その間のスペースは感知できる大きさであり、D(n)を送出し、 p1 ではフィルターの係数を計算し、 p2 ではフィルターの係数を維持し、シミュレートされた位相を0に維持し、位相シフト回路の出力信号因数と差信号因数の積を累算した量を計算し、 p2 の終わりに位相差項を導く処理演算を行い、周波数オフセットに対応するパルス変動Δωと p1 , p2 の平均時間差とから位相変動項Δω.Tを導く処理演算を行う。
請求項(抜粋):
そのうちの1つを局所装置と呼びその他を遠隔装置と呼ぶ少なくとも2つのトランシーバ装置を有するシステムの一部を形成するエコーキャンセラーの集束時間を減少させる方法であって、トランシーバ装置中で両方向路(6) に結合している一方向送信路と一方向受信路との間に接続されているこのエコーキャンセラーは、送信路に供給される信号に応答して周波数オフセットと共に受信路中に生成されるエコー信号を消去するのに使用され、該エコーキャンセラーは、送信路に供給される信号から導かれた信号を処理するためのN個の制御可能係数を持つトランスバーサル・フィルター(15)と、受信路の信号及びトランスバーサル・フィルターの出力信号からそれぞれ形成される2つの信号の差である差信号を形成するための差分回路(17)と、トランスバーサル・フィルターの出力と差分回路の入力との間に接続され且つエコー信号の位相を差信号中で補償するようにシミュレートされた位相を位相発生器から受信する位相シフト回路(60)とを有して成り、上記方法が、-最小でもNTに等しい期間LT後に周期的に生起する時点nTに送出されたデータにより構成されたトレーニング・データ信号D(n)であって、信号D(n)のデータ値及びその複素共役値をそれぞれd及びd* とするとき、特性P1すなわち:【数1】又は特性P2すなわち:【数2】を持つトレーニング・データ信号D(n)を局所装置内に送出すること、及び-係数計算期間の始め及び終わりにおけるN個の係数のベクトルをそれぞれ【外1】及び【外2】とし、差信号をe(n)とし、トランスバーサル・フィルター中に記憶されたN個のデータの複素共役値を【外3】とし、送出されたデータの各々の強さすなわち単位時間当たりの受信した電気的信号エネルギーを表す定数項をσ2 とするとき、上記トレーニング信号に応答して生成されたエコー信号の出現した瞬間の後に次式【数3】に従って実行されるトランスバーサル・フィルターの係数を計算することに基礎を置いて成るエコーキャンセラーの集束時間を減少させる方法において、上記方法は少なくとも次の諸演算、すなわち:-いずれもが上記期間LT中は継続する2つの時間間隔 p1 , p2 であって、その間はエコー信号が各々ほぼ定数の値φ(p1)及びφ(p2)を持ち、該2つの時間間隔の間のスペースはφ(p2)-φ(p1)が感知できるほどの大きさである2つの時間間隔 p1 , p2 中は、上記トレーニング・データ信号D(n)を送出する演算と;-時間間隔 p1 の間は、トランスバーサル・フィルターの係数を計算する演算と;-時間間隔 p2 の間は:・トランスバーサル・フィルターの係数をその計算された値に維持する演算、・上記位相シフト回路に与えられるシミュレートされた位相を0に維持する演算、並びに・その一方は位相シフト回路の出力信号から導かれ、他方は差信号から(又は受信信号から)導かれるところの2つの因数の積を累算することにより形成される量s(p2) を計算する演算と;及び-時間間隔 p2 の終わりに、位相差項φ(p2)-φ(p1)を量s(p2) から導く処理演算を行い、また、周波数オフセットに対応するパルス変動をΔωとし、時間間隔 p1 , p2 の間の平均時間差をt2-t1とするとき、次式【数4】を用いて形成される位相変動項Δω.Tを上記位相差項から導く処理演算を行い、こうして形成された2つの項が上記位相発生器回路を初期化するのに用いられる演算とを含むことを特徴とするエコーキャンセラーの集束時間を減少させる方法。
IPC (3件):
H04B 3/23
, H03H 15/00
, H03H 17/02
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