特許
J-GLOBAL ID:200903006277069443

塑性変形量の推定法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 原田 卓治 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-079888
公開番号(公開出願番号):特開平8-247974
出願日: 1995年03月10日
公開日(公表日): 1996年09月27日
要約:
【要約】【目的】 予め初期状態の寸法測定の必要がなく、微小なサンプルから定量的にその構造部材の塑性変形量を推定できる塑性変形量の推定法を提供すること。【構成】 塑性変形により各結晶粒に結晶方位のずれが生じ、結晶方位のずれ角rと測定点までの距離Lとを測定してその比r/Lの平均を求め、さらに複数結晶粒に対する平均値を平均粒内歪とすると、塑性変形量との間に一定の関係があることから、予め求めたチャートと実際の構造部材から採取した試料の平均粒内歪の計測結果を比較することで、塑性変形を定量的に推定するようにしている。これにより、微小サンプルを採取するだけでよく、初期状態の寸法測定も不要となる。
請求項(抜粋):
被測定部から試料を採取する工程と、該試料を観察し結晶粒内での微小領域の結晶方位を測定する工程と、試料を微小量動かして同じ結晶粒内での複数点について同様の測定を繰り返し行う工程と、それらの測定点のうちの一点を基準点として選び該基準点との比較において他の点の結晶方位のずれ角rの大きさを計算する工程と、基準にした点と各測定点との距離Lを用いてr/Lの平均値を求める工程と、同様の作業を他のいくつかの結晶粒について繰り返し行いそれぞれの結晶粒についてr/Lの平均値を求める工程と、それらの平均値の和を測定した結晶粒の数で割って全体平均値を求めて平均粒内歪の値として規定する工程と、予め求めておいた同一組成材料の既知の塑性変形を受けた材料の塑性変形量-平均粒内歪チャートと比較する工程とにより試料の平均粒内歪を求めて塑性変形量を推定するようにしたことを特徴とする塑性変形量の推定法。

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