特許
J-GLOBAL ID:200903006521338923

高精度オンラインダイナミック署名照合システム

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 中村 稔 (外6名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-519913
公開番号(公開出願番号):特表平8-507398
出願日: 1993年03月04日
公開日(公表日): 1996年08月06日
要約:
【要約】サンプル(31または32)および基準データ(21または22)を比較することに基づくオンライン手書きデータ照合方法は、相関関数分析によって行われる。データ形成中の筆記具(11)の動きに関した基準ダイナミックデータが記録され、デジタル形(13)に変換される。照合すべきデータを評価する前に、基準データダイナミックデジタル信号および照合すべきデータダイナミックデジタル信号の両者は、時間歪を除去するために予め処理される。基準信号と照合すべき信号の位相一致領域の間のマッピングを形成するために、スライディングウインドウが使用される。次に、不可分性の定常的信号の対に対して多次元相互相関関数分析が適用される。それから、その結果得られる類似性の測定尺度は、照合すべき信号を許容するか、拒絶するかの判定のために選択された閾値と比較される。本方法および装置は、データの真偽判定に適用され、物理的アクセスのためのセキュリティー、クレジットカードの真偽判定、電子式投票のセキュリティー等広範囲に亘って応用しうるものである。
請求項(抜粋):
1つまたはそれ以上の選択された閾値にしたがって基準データおよび照合すべきデータを記録しながら筆記具の動きのダイナミクスを使用してオンライン手書きデータ照合を行う機械的方法において、 a.基準データの作成中に手書き基準データのための筆記具の動きに関連したアナログダイナミック基準信号のセットを収集するステップであって、前記信号は、すべて時間の関数として測定された、筆記者の手から前記筆記具へ伝えられる力、筆記具の加速度、筆記具の速度およびそれらの組み合わせたものからなる群から選択されたものであるようなステップと、 b.前記基準アナログダイナミック信号をアナログ形からデジタル形へと変換し、その結果生じた基準デジタル信号を、検索できるように基準デジタル信号ファイルに記憶させるステップと、 c.照合すべきデータの作成中に照合すべき手書きデータのための前記筆記具の動きに関する照合すべきアナログダイナミックデータ信号のセットを収集するステップであって、前記信号は、すべて時間の関数である、前記筆記者の手から前記筆記具へ伝えられる力、筆記具の加速度、筆記具の速度およびそれらの組み合わせたものからなる群から選択されたものであるようなステップと、 d.前記照合すべきアナログダイナミックデータ信号をデジタル形へ変換するステップと、 e.前記基準信号ファイルから取り出された前記基準デジタル信号の一つと前記照合すべきデジタル信号とからなるデジタル信号対を与えるステップと、 f.i.スライディングウインドウを使用して位相シフトの位置を見出し、基準デジタル信号および照合すべきデジタル信号の位相一致領域の間のマッピングを形成する段階と、 ii.前記f.i.項の段階のマッピング手順を使用して前記基準デジタル信号および照合すべきデジタル信号の間の位相シフト歪を除去する段階と、を使用することにより前記デジタル信号の対を処理してそれらの間の時間歪を除去するステップと、g.Cr1、Cr2、Cr3およびこれらの組み合わせたものからなる群から選択された判定基準を使用して前記基準データおよび照合すべきデータの対の類似性を判定するステップであって、 前記Cr1は、 i.前記f.ii.項の段階からのデータに基づく、各要素がデジタル信号ベクトルのx、yおよびz成分の各対に対する対応する相互相関関数の最大値を表わすような次のような相互相関マトリックスKrSを評価する段階と、 ii.前記マトリックスから、該マトリックスのノルムを算出する方法と、該マトリックスのトレースを算出する方法との中から選択された方法を使用してある測定尺度を形成する段階と、 iii.前記g.ii.項の段階によって測定された測定尺度を、適当な閾値と比較して、前記照合すべきデータが真正であるか否かを示す非拒絶信号または拒絶信号を判定基準Cr1として発生する段階と、 によって決定され、 前記Cr2は、 i.前記f.i.項の段階におけるスライディングウインドウ方法を適用することにより得られる第一次のシフト差のヒストグラムを形成することによりウインドウの位相歪の分布を測定する段階と、 ii.前記第一次のシフト差ヒストグラムの情報を使用して所定の零近傍における第一次のシフト差の部分を特徴付けるある測定尺度を形成する段階と、 iii.前記g.ii.項の段階にて測定された測定尺度を使用して、これを適当な閾値と比較して、前記照合すべきデータが真正であるか否かを示す非拒絶信号または拒絶信号を判定基準Cr2として発生する段階と、 によって決定され、 前記Cr3は、 i.前記f.i.項の段階におけるスライディングウインドウ方法を適用することにより得られるシフト差のヒストグラムを形成することによりデータ信号ベクトルX、YおよびZの異なる成分の対のための位相歪分布の一致を測定する段階と、 ii.前記シフト差ヒストグラムの情報を使用して、所定の零近傍におけるシフト差の部分を特徴付けるある測定尺度を形成する段階と、 iii.前記g.ii.項の段階にて測定された測定尺度を、適当な閾値と比較して、前記照合すべきデータが真正であるか否かを示す非拒絶信号または拒絶信号を判定基準Cr3として発生する段階と、 によって決定されるようなステップと、 h.前記g項のステップによる類似性の判定結果を使用して、前記照合すべきデータが真正であるか否かを示す許可信号または拒絶信号を発生するステップと、 を含むことを特徴とする方法。

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