特許
J-GLOBAL ID:200903006690608247

新規なα-ガラクトシダーゼ及びそれを用いた糖類の製造法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 松井 茂
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平3-203372
公開番号(公開出願番号):特開平5-023183
出願日: 1991年07月19日
公開日(公表日): 1993年02月02日
要約:
【要約】【目的】 工業的に有利に生産できる菌体外分泌型の新規なα-ガラクトシダーゼと、この酵素を用いてガラクトマンナンからマンノオリゴ糖、マンノース、ガラクトース等の糖類を効率的に製造する方法を提供する。【構成】 バチルス・ステアロサーモフィラス JD-72株(Bacillus stearothermophilus JD-72 、微工研菌寄第12274 号)を培養して、α-ガラクトシダーゼを菌体外に生産させ、培養上清中からα-ガラクトシダーゼを採取する。ガラクトマンナンに、このα-ガラクトシダーゼと、マンナナーゼ及び/又はマンノシダーゼとを作用させて、マンノオリゴ糖、マンノース、ガラクトース等の糖類を生産させる。
請求項(抜粋):
以下の理化学的性質を有することを特徴とする新規なα-ガラクトシダーゼ。(イ)作用:メリビオース、ラフィノース、スタキオースなどのオリゴ糖及びガラクトマンナンなど側鎖にガラクトシル基を有するヘテロ多糖類の側鎖に存在するガラクトピラノシド結合を特異的に加水分解し、ガラクトースを生成する。(ロ)基質特異性:メリビオースを完全に分解し、ラフィノース、スタキオースなど非還元末端にガラクトースを含むオリゴ糖に作用しガラクトースを遊離する。p-ニトロフェニル-グルコシドのα-D-ガラクトピラノシドを基質となし得るが、β-D-ガラクトピラノシド、α-L-アラビノピラノシド、α-及びβ-D-グルコシド、α-及びβ-D-キシロシド、α-及びβ-L-フコシド、β-D-フコシド、α-及びβ-D-マンノシドを基質となし得ない。(ハ)至適pH及び安定pH範囲:至適pHは6.0 であり、45°C、20分間の加熱条件下ではpH6〜8の範囲内で安定である。(ニ)温度に対する安定性:pH7.0 、20分間の加熱条件下では45°Cまで安定である。(ホ)作用適温の範囲:55°C近傍に至適作用温度を有する。(ヘ)失活条件:45°C、20分間の処理条件下では、pH3.0 及び10.0で完全に失活する。また、pH7.0 、20分間の処理では、70°Cで完全に失活する。(ト)阻害及び活性化:塩化第二水銀及び鉛、亜鉛、銅、第一鉄、p-クロロマーキュリベンゾエート、N-ブロモサクシニミドにより阻害を受ける。(チ)等電点電気泳動による等電点: 5.6(リ)SDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動による分子量: 約80,000
IPC (3件):
C12N 9/40 ,  C12P 19/14 ,  C12R 1:07

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