特許
J-GLOBAL ID:200903007013115931
薄肉リングの外径拘束焼入れ装置
発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
松野 英彦
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平3-216019
公開番号(公開出願番号):特開平5-033059
出願日: 1991年07月31日
公開日(公表日): 1993年02月09日
要約:
【要約】【目的】 鋼製の薄肉リングの焼入れにおいては、加熱急冷による膨張・収縮とマテンサイト変態による膨張とによって、焼入れリングは変形して、真円度の悪化や幅反りが生じ、後工程での精密研摩での工数負担が増加する。焼入れ変形を防止するのに、従来コレットチャックに挟接して外径を拘束する焼入れ装置があったが、コレット内面に薄肉リングを係止する爪体を取着していたため、幅反りに対しては十分な拘束を発現し得なかった。【構成】 コレットチャックのコレット内空部内に、平端面もしくは平段面を有するリング支持部材を昇降可能に内装し、当該平端面等に複数の薄肉リングを積重ねて載置を可能にした外径拘束焼入れ装置であって、コレット内面でリング外径を拘束すると同時に、当該端面にリングの端面を当圧して幅方向の変形を防止する。
請求項(抜粋):
コレットチャックによる鋼製薄肉リングの外径拘束焼入れ装置において、コレットチャックの外包部材のテーパー状内面に摺接嵌合されたテーパー状外面を有するコレットを当該外包部材に対して下方に牽引することによってコレット中空部が減径するコレットチャックと、当該コレット内空部にその中心軸方向に上昇降可能に設けられ、且つ上部に平端面もしくは平段面を有するリング支持部材と、から成り、当該コレットは、中空部内面がコレット減径時には、単一のもしくは複数個重積した薄肉リングをその外径において挾接する高さと内径寸法とを有し、当該リング支持部材の平端面もしくは平段面に載置した薄肉リングの外径を、当該コレットの下方移動によりコレット内空部内面が挟圧して、リング軸の中心方向に加圧するとともに、当該リングを下方に付勢して平端面もしくは平段面に当該リング端面を当圧して、焼入れの際の薄肉リングの変形を拘束矯正することを特徴とする薄肉リング外径拘束焼入れ装置。
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