特許
J-GLOBAL ID:200903007614398094

抄紙機の最高可能抄速予測方法と予測装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 石田 敬 (外4名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-154207
公開番号(公開出願番号):特開平11-350376
出願日: 1998年06月03日
公開日(公表日): 1999年12月21日
要約:
【要約】【課題】 抄紙機におけるドライヤパートの蒸気圧力を限界圧まで上げた際の最高可能抄速を操業条件の不変時と変更時とで予測すること。【解決手段】 抄紙機のドライヤパートの熱平衡式とドライヤパートにおけるウエブ水分蒸発量の演算式とを差分方程式に置換えて、該差分方程式に、ドライヤパート14、18の蒸気ドラム14a、18aへ供給可能な最大蒸気圧力と、実プロセスの定常状態に対してドライヤモデルをチューニングして得た乾燥速度係数kを入力して演算し、ドライヤパート出口におけるウエブ水分率値の目標値に対して、演算した水分率値が所定の許容誤差範囲内で一致するように抄速を増減補正して、最高可能抄速をコンピュータにより予測する。
請求項(抜粋):
ドライヤパートの蒸気ドラムにキャンバスと共にウエブを巻き付けてウエブを乾燥させる抄紙機の抄速とドライヤ蒸気圧力以外の操業条件を不変に設定し、ドライヤパートの蒸気圧力を供給可能な最大蒸気圧力にした際の運転可能な最高可能抄速をコンピュータで演算し、該最高可能抄速を出力する定常状態の最高可能抄速予測方法であって、前記蒸気ドライヤの各蒸気ドラム、前記キャンバスおよび前記ウエブの相互間に熱平衡式を導入して該熱平衡式を差分方程式に書き直し、少なくともドライヤ蒸気圧力、ウェブ坪量、抄速、ドライヤパート出口のウェブ水分率値の各値を検出器から取り込み、前記差分方程式に初期値を与えると共にウェブの移動分に対応する所定の時間間隔で該差分方程式を繰り返し解いて、ウェブ移動方向に沿うウェブ水分率推移パターンを求めることにより前記ドライヤパート出口のウェブ水分率値を求め、該求めたドライヤパート出口のウェブ水分率値が前記検出器から取り込んだ実際の検出水分率値に対し所定の許容範囲内にあるか否かを判断し、該判断によって前記水分率値が所定の許容範囲内から外れると判断された際にウェブの乾燥に関する係数を補正してドライヤパート出口のウェブ水分率を再度求め、ドライヤパート出口の水分率値が実際の検出水分率値に所定の許容範囲内で一致するまで繰り返すことにより、定常状態におけるウェブの乾燥に関する係数を求め、更に、定常状態における該ウェブの乾燥に関する係数と蒸気ドラムへ供給可能な最大蒸気圧力とを前記差分方程式に導入して、ウェブの移動分に対応する所定の時間間隔で前記差分方程式を繰り返し解き、前記ドライヤパート出口のウェブ水分率値を、ウェブの目標水分率値に所定の範囲内で一致させるべく、抄速を補正し、算出したドライヤパート出口のウェブ水分率値がウェブの目標水分率値に所定の許容範囲内で一致するまで計算を繰り返すことにより、最高可能抄速値を算出し、該最高可能抄速値を予測値として出力することを特徴とする抄紙機の最高可能抄速予測方法。
IPC (2件):
D21F 7/02 ,  D21F 7/06
FI (2件):
D21F 7/02 ,  D21F 7/06
引用特許:
審査官引用 (2件)

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