特許
J-GLOBAL ID:200903007714917790

適応等化器タップ係数のトレーニング方法およびトレーニング回路

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 高橋 友二
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-364382
公開番号(公開出願番号):特開平11-186942
出願日: 1997年12月19日
公開日(公表日): 1999年07月09日
要約:
【要約】【課題】 適応等化器のタップ係数のトレーニングを安定的に短時間で行う。【解決手段】 あるタップ係数の等化器で等化し周波数域に変換した受信信号ベクトルとこれに対応するトレーニングベクトルから周波数域除算法により目標インパルス応答を更新し、これを時間域に変換し時間窓で枠取して正規化し、この正規化した目標インパルス応答の周波数域ベクトルとトレーニングベクトルの積と等化受信信号ベクトルとの差をエラー信号として周波数域LMS法により、前記タップ係数を更新する処理を再帰的に繰り返しすことにより該タップ係数のトレーニングを行うトレーニング回路において、目標インパルス応答の正規化率を反映して周波数域LMS法によるタップ係数の更新を行うこととした。
請求項(抜粋):
擬似ランダムビットシーケンス信号によりエンコードされた周波数域送信ベクトルを時間域信号に変換して送信信号を生成する送信段階と、伝送路を経て受信する前記送信信号を第1のタップ数を持つ等化器で等化した後周波数域ベクトルに変換して得られる等化受信信号ベクトルを、受信側で生成する前記周波数域送信ベクトルと同一のトレーニングベクトルで除して更新目標インパルス応答を生成する目標インパルス応答更新段階と、この更新目標インパルス応答を離散時間域信号である時間域更新インパルス応答に変換した後時間窓操作し、該時間域更新インパルス応答の内から合計パワー値が最大となる第2のタップ数の連続するタップ値を選定し、このタップ値を正規化した後周波数域に変換することにより目標インパルス応答を生成し、前記タップ値の正規化後の値の正規化前の値に対する比率である正規化率と共に出力する目標インパルス応答時間窓操作段階と、前記トレーニングベクトルに前記目標インパルス応答を乗じた値と、前記受信信号を周波数域に変換した受信信号ベクトルと前記等化器に設定されるタップ係数を周波数域に変換したタップ係数ベクトルとの積に前記正規化係数を乗じた値との差をエラー値として周波数域LMS(最小二乗平均)法により該タップ係数ベクトルの更新値を得て更新タップ係数ベクトルとして出力するタップ係数更新段階、およびこの更新タップ係数ベクトルを離散時間域信号に変換した後時間窓操作し、この離散時間域信号の内から合計パワー値が最大となる前記第1のタップ数の連続するタップ値を選定し、このタップ値をタップ位置先頭部にシフトして得られる値を用いて前記等化器に設定される前記タップ係数を更新するタップ係数時間窓操作段階とを一定の収束条件に達するまでくり返すトレーニング段階と、このトレーニング段階でトレーニングされた前記タップ係数を、前記伝送路の伝達特性に起因するインパルス応答を十分に小さい誤差で前記第2のタップ数以内に短縮、等化する適応等化器のタップ係数として出力する段階とを備えたことを特徴とする適応等化器タップ係数のトレーニング方法。

前のページに戻る