特許
J-GLOBAL ID:200903007772781288

複数伝送路を有するローカルエリアネットワークにおけるデータ転送方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 志賀 正武
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-299981
公開番号(公開出願番号):特開平6-152615
出願日: 1992年11月10日
公開日(公表日): 1994年05月31日
要約:
【要約】【目的】 複数伝送路を有するローカルエリアネットワークにおいて、伝送アクセス制御フレームの順序制御およびコンピュータの上位レベルのソフトウェアによる伝送路選択を不要にする。【構成】 ステーション内にリンク制御部と各伝送路対応の負荷計測部と伝送路切替え部を設け、リンク設定時に最も負荷の少ない伝送路を選択してその伝送路にリンクを割当る。さらにリンクと伝送路の対応情報を格納する通信テーブルをステーションに設置し、リンク制御部で管理する。通信テーブルは、伝送路とリンクの対応情報の他、リンク管理情報である通信先ステーションアドレス、通信先リンクアドレスを格納する。
請求項(抜粋):
複数のステーションを有し、これらの各ステーションは各々のコンピュータ側接続ポートにコンピュータ1台が接続されると共に、各々の伝送路側接続ポートには複数の伝送路が接続され、各ステーションはこれらの複数の伝送路を介して接続され、これらの伝送路を介したコンピュータ間のデータ転送のための制御はコンピュータとステーションとが分担して実行するものであって、各ステーションが下位レイヤの制御である物理レベル制御および伝送アクセス制御を行う一方、コンピュータが上位レイヤの制御であるネットワークレイヤ以上の制御を行い、1台のコンピュータからステーションを介して複数の伝送路にアクセスし得るローカルエリアネットワークにおいて、前記各ステーションに、予めステーション間の論理的なリンクを設定するリンク設定フェーズを終了した後でデータ転送を行うコネクションオリエンテッド型の通信を制御するためのリンク制御機能と、リンクと伝送路を対応づける機能と、通信先ステーションアドレス、通信先リンクアドレスからなるリンク情報、および該リンクが使用する伝送路の番号を通信テーブルに記憶し、複数の伝送路を使用リンクと対応して切替える回路とを備え、各コンピュータ間でデータ転送を始める場合、事前に各コンピュータがその配下のステーションに対し予めリンク設定のためのコマンドを送り、ステーションはこれによって前記通信テーブルにアドレス情報の書込みを行うと共に通信先との通信に使用する伝送路として該ステーションで受信されあるいは中継されるフレームの単位時間当たりの数で表わされる負荷の最も低い伝送路を選び、前記通信テーブルの伝送路とリンクの対応を更新するとともにリンク設定要求フレームを作成して送信し、該リンク設定要求フレームを受信したステーションは、空いている当該ステーションのリンクを選択して通信テーブルにリンク設定要求フレームのヘッダからアドレス情報を書き込み、リンク応答フレームをリンク要求元ステーションに送信し、該リンク応答フレームを受信したステーションは、リンク応答フレームのヘッダ中の相手リンクアドレスを通信テーブルに書き込み、リンク設定を終了し、その後、該リンクを使ってデータを送信する場合、送信先リンクが設定されている自リンクに対して書き込みコマンドを発行するだけで、ステーションが通信テーブルを参照してリング伝送用ヘッダの作成し、使用伝送路の選択を行い、送信すべきフレームが選択された伝送路を使って相手ステーションに送信し、相手コンピュータに伝えることを特徴とする複数伝送路を有するローカルエリアネットワークにおけるデータ転送方法。

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