特許
J-GLOBAL ID:200903008352911050

誘導加熱用インバータの制御方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 篠部 正治
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-210309
公開番号(公開出願番号):特開平11-054250
出願日: 1997年08月05日
公開日(公表日): 1999年02月26日
要約:
【要約】【課題】誘導加熱用インバータの被加熱物の構造,材質の違いに無関係に、自動的に最適な誘導加熱用インバータの出力する周波数を設定する該インバータの制御方法を提供する。【解決手段】先ず共振コンデンサ4,5と加熱コイル6とに基づく共振周波数より十分高い周波数fS に基づく周波数で起動させた後、この周波数を所定の減少勾配で該共振周波数より若干高い周波数fC まで下降させつつ、加熱コイル6の電流iC を監視し、電流iC が所定の制限値iL を越えたときには、この時の周波数fCOより所定の比率だけ高い周波数fCLを記憶して、再度起動し、周波数fS から周波数fCLまで下降させる動作を繰り返す。
請求項(抜粋):
直流電源の両端に2組の半導体スイッチを直列接続した回路と2個の共振コンデンサを直列接続した回路とをそれぞれ並列接続し、該半導体スイッチの中間接続点と該共振コンデンサの中間接続点との間に加熱コイルを接続し、該半導体スイッチそれぞれを所定の駆動周波数で交互にオン・オフさせることにより該加熱コイル上の被加熱物を加熱する誘導加熱用インバータにおいて、前記加熱コイルの電流i<SB>C </SB>を監視しつつ、前記共振コンデンサと加熱コイルとに基づく共振周波数f<SB>R </SB>より十分高い周波数f<SB>S </SB>の前記駆動周波数で前記インバータを起動させた後、該駆動周波数を前記f<SB>R </SB>より若干高い周波数f<SB>C </SB>(f<SB>R </SB><f<SB>C </SB><f<SB>S </SB>)まで所定の減少勾配で低下させる際に、前記駆動周波数が前記f<SB>C </SB>で、且つ前記熱コイル電流i<SB>C </SB>が制限値i<SB>L </SB>以内(i<SB>C </SB>≦i<SB>L </SB>)のときには、この駆動周波数(f<SB>C </SB>)で前記インバータの運転を継続させ、前記加熱コイル電流i<SB>C </SB>が制限値i<SB>L </SB>を越えた(i<SB>C </SB>>i<SB>L </SB>)ときには、前記インバータを一旦停止させ、再度、前記加熱コイルの電流i<SB>C </SB>を監視しつつ前記f<SB>S </SB>の駆動周波数で該インバータを起動させた後、前記加熱コイル電流i<SB>C </SB>が制限値i<SB>L </SB>を越えたときの駆動周波数f<SB>CO</SB>より所定の比率αだけ高い周波数f<SB>CL</SB>(f<SB>CL</SB>=f<SB>CO</SB>×(1+α))まで前記勾配で低下させる動作を繰り返し、前記動作の繰り返しにより、前記駆動周波数が前記周波数f<SB>CL</SB>で、且つ前記加熱コイル電流が前記制限値以下になった(i<SB>C </SB>≦i<SB>L </SB>)ときに、この駆動周波数(f<SB>CL</SB>)で前記インバータの運転を継続させることを特徴とする誘導加熱用インバータの制御方法。

前のページに戻る