特許
J-GLOBAL ID:200903008356860833

スクロール式液体ポンプ

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-239664
公開番号(公開出願番号):特開平10-047258
出願日: 1996年08月06日
公開日(公表日): 1998年02月17日
要約:
【要約】【目 的】本発明は渦巻き形状の溝と突起1対で形成したポンプ内の作動液体の流体抵抗や内部漏れさらには摺動部の損失を大幅に低減して性能を高めるとともに振動や騒音が少なくて摺動部の耐久性が高く,しかも清浄度の高い作動液体が供給できるスクロール式液体ポンプを提供することを目的とする。【構 成】厚板に約1.5巻の渦巻状溝を設けた固定スクロールと端板に約1巻の渦巻状突起を設けた旋回スクロールを互いに噛み合わせてポンプ部を形成し,渦巻状溝前後の流路面積を拡大して吸入口と吐出口に連通して吸入側の溝にバイパス溝を設け,さらには作動流体が流れる空間と旋回スクロールを駆動する摺動部とともにこれを潤滑する油を収納した空間とを弾性シールで仕切ってこれらをハウジングに装着したことを特徴とするスクロール式液体ポンプ。
請求項(抜粋):
液体を圧送するスクロール式液体ポンプにおいて,(1)厚板に1.5巻き以上の渦巻状溝2aを設け,中央部に渦巻状溝2aの巻き始め側に連通する吸入口と巻き終わり側から外周壁へ開口する吐出口を設けた固定スクロール2と端板に約1巻きの渦巻状突起1aを設けた旋回スクロール1とを互いに噛み合わせて形成したポンプ部構造。(2)渦巻状溝2aの巻き始め側溝深さを大きくして流路面積を拡大させながら吸入口に連通させ,一方巻き終わり側の溝深さを大きくして流路面積を拡大させながら吐出孔に連通させた固定スクロールの溝形状。(3)ポンプ室内の圧力が吸入側圧力より低下してキャビテーションが発生するのを防止するために,渦巻状溝2aの巻き始め側底部の溝中央におよそ1/4〜1/2周の細長い溝を設けた構造。(4)作動液体が充満しているポンプ室と旋回スクロールの摺動部が収納され且つ潤滑油が封入されている空間とを仕切る筒状の構造物で,一端はにその間に旋回スクロールの動きに追従でき気密性のある弾性体で上下端を接続した弾性シール構造。(5)駆動部を収納した空間に潤滑油を封入して軸に設けた油ポンプで潤滑油を循環させる経路中にストレーナを介在させてゴミを捕獲して摺動部に清浄な潤滑油を供給する給油構造。以上の如く構成されたことを特徴とするスクロール式液体ポンプ。
引用特許:
審査官引用 (4件)
  • 特開昭59-211783
  • 特公昭62-029601
  • 特開昭59-211783
全件表示

前のページに戻る