特許
J-GLOBAL ID:200903008517806974

蝶番機構に適合した車両用座席

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 若林 忠 (外4名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-200521
公開番号(公開出願番号):特開平11-070027
出願日: 1998年07月15日
公開日(公表日): 1999年03月16日
要約:
【要約】【課題】 背もたれが前方に倒れた後に起きる際に、最後に調節した背もたれの位置に自動的にロックし戻すことができる、車両用座席の提供。【解決手段】 背もたれが第1および第2の側部蝶番によって座席プロパーに連結され、カム(38)の制御下に歯付きスラグ(26)によって一緒にロック可能な2つの側面プレートを各蝶番が有している座席。第1の蝶番(5)には、対応するスラグと係合し得る切り込み(50)を有する弾性リング(48)がある。2つの蝶番は、ロストモーションを有する連結機構によって互いに連結されていることから、第1の蝶番のカムを作動させると、両蝶番でスラグがロック解除され、さらには第1の蝶番にあるスラグが弾性リングの切り込みから離脱する。それに対して第2の蝶番のカムを作動させても、第1の蝶番のスラグはその個々の切り込みに係合したままで、両蝶番のスラグはもはや離れない。
請求項(抜粋):
第1および第2の側部を有し、座席プロパー(proper)(2)および蝶番機構(5,6,9)によって座席プロパーに対してピボットで取り付けられた背もたれ(4)とを含む車両用座席であって、前記機構が第1の蝶番(5)を有し、該蝶番は座席の前記第1の側部に配置されており、しかも・第1および第2の側面プレート(10,12)を含み、該プレートの一方は座席プロパーに固定され他方は背もたれに固定され;両側面プレートは回転軸(X)で互いに対して回転するように取り付けられており;第1の蝶番の第2の側面プレート(12)は、回転軸(X)を中心とする円の少なくとも円弧上に延びて放射方向で内側に向いている第1の歯列(30)に永久的に固定されており;・少なくとも、前記第1の歯列(30)と共動するのに好適な歯列(28)が設けられた第1のスラグ(slug)(26)を含み、該第1のスラグは、第1のスラグにおける歯列(28)が前記第1の歯列と共動して第1の蝶番をロックする係合位置と、第1のスラグ(26)が前記第1の歯列と共動しない「離脱」位置との間で、第1の蝶番の第1の側面プレート(10)に対して放射方向にスライドするようガイドされ;前記第1のスラグが、第1の蝶番の第2の側面プレート(12)に向かって軸方向に突出した第1のペグ(34)をさらに有しており;・前記第1のスラグ(26)のスライドを制御するための第1のカム(38)を含み、該第1のカムは休止位置方向に弾性手段(40)によって押し出されており;該休止位置において該第1のカムは、前記第1のスラグをその係合位置に置くようになっており;・前記第1のカム(38)をその休止位置から第1の作動位置までの第1の角度行程(γ2)で移動させるための第1の制御部材(7)を含み、前記行程では、前記第1のカムが前記第1のスラグ(26)をそれの離脱位置方向にスライドさせることができ;・第1の蝶番の第2の側面プレート(12)と機械的に連係しており、前記スラグ(26)の前記ペグ(34)と共動することで、前記第1のスラグが円形ガイドに対して所定範囲の角度位置にある場合に、該スラグを確実にその離脱位置に維持する円形ガイド(48)を含み、該円形ガイドは、前記第1のスラグ(26)が前記所定範囲の角度位置にない時に、前記第1のスラグの第1のペグ(34)が係合して、前記第1のスラグをそれの係合位置まで放射方向で外側方向にスライドさせることができる1以上の間隙(50)を有しており;・前記第1のカム(38)がそれの休止位置から第1の作動位置まで通過する際に、前記第1のスラグをそれの係合位置から離脱位置まで放射方向で内側方向に移動させるための第1の移動手段(42)を含んでいる車両用座席において、第1の蝶番の第2の側面プレート(12)に取り付けられて、摩擦によって回転軸(X)で回転する「記憶」装置に属するリムによって円形ガイド(48)が形成されており、該円形ガイドの間隙(50)が放射方向ガイドを形成しており;該ガイドにおいて、第1のスラグの第1のペグ(34)を、円周方向には実質的に自在に動かないようにしながら、放射方向にスライドさせることができ;前記蝶番機構が、座席の第2の側部に配置された第2の蝶番(6)を更に含み、しかも・第1および第2の側面プレート(11,13)を含み、該プレートの一方は座席プロパーに固定され他方は背もたれに固定され;両側面プレートは前記回転軸(X)で互いに対して回転するように取り付けられており;第2の蝶番の第2の側面プレート(13)は、回転軸(X)を中心とする円の少なくとも円弧上に延びて放射方向で内側に向いている第2の歯列(31)に永久的に固定されており;・前記第2の歯列(31)と共動するのに好適な歯列(29)が設けられた1以上の第2のスラグ(27)を含み、該スラグは第2の蝶番の第1の側面プレート(11)に対して放射方向にスライドするようガイドされて、第2のスラグにおける歯列(29)が前記第2の歯列(31)と共動して第2の蝶番(6)をロックする係合位置と、第2のスラグ(27)が前記第2の歯列(31)と共動しない引っ込み位置との間でスライドし;・前記第2のスラグ(27)のスライドを制御するための第2のカム(39)を含み、該第2のカムは休止位置方向に弾性手段(41)によって押し出されており;該休止位置において該第2のカムは、前記第2のスラグをその係合位置に置くようになっており;・前記第2のカム(39)をその休止位置から作動位置までの第2の角度行程(β)で移動させるための第2の制御部材(8)を含み、前記行程では、前記第2のカムが前記第2のスラグ(27)をそれの引っ込み位置方向にスライドさせることができ;・前記第2のカム(39)がそれの休止位置からそれの作動位置まで通過する際に、前記第2のスラグ(27)をそれの係合位置から引っ込み位置まで移動させるための第2の移動手段(43)を含んでおり;前記第1および第2のカム(38,39)がロストモーションを有する機械的連結(9)を介して相互連結しており、該連結は・第1および第2の制御部材(7,8)が作動していない時に、第1および第2のカム(38,39)がその休止位置にあるようにし;・第1のカム(38)が第1の制御部材(7)によってその第1の作動位置から移動する時には、第2のカム(39)を駆動してその作動位置に移動させ;・前記第2のカムが第2の制御部材(8)によって、それの休止位置から作動位置へ移動する際に、第1のカム(38)を駆動して、第1の角度行程(γ2)より短い第3の角度行程(β-α1)にわたって、休止位置から第2の作動位置まで移動させるようになっており;第1の移動手段(42)が、第1のカム(38)がその第2の作動位置にある時に第1のスラグ(26)を放射方向で内側に移動させることで、前記第1のスラグが前記第2の歯列(30)と係合しないが、前記スラグの第1のペグ(34)はその放射方向のガイド(50)と係合した状態に留まっている引っ込み位置を取らせるようになっていることを特徴とする車両用座席。
IPC (2件):
A47C 1/025 ,  B60N 2/22
FI (2件):
A47C 1/025 ,  B60N 2/22

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