特許
J-GLOBAL ID:200903008618847183

四重駆動リンクを持つ関節式伝動継手

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 岡部 正夫 (外5名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-162576
公開番号(公開出願番号):特開平5-209632
出願日: 1992年06月22日
公開日(公表日): 1993年08月20日
要約:
【要約】 (修正有)【目的】 作動に必要な振動数における軌道の自動揺動を確実にすると共に低負荷のもとでもその作動を静かにする。【構成】 4個のトラニオン11は、胴体1の内壁で揺動する4個の軌道3を介して軸8の回転を胴体1に伝える。さらに各軌道3は互いに組合う歯7により隣接する2条の軌道に角度を挟んで結合され、対向する軌道に対し同じ方向の傾斜を生ずるようにする。遠心力が回転速度の自乗に比例し、固有振動数が戻し力の平方根に比例し従って回転速度に比例するとの理由により、各軌道が胴体の内壁に対し転動する半径(a、b)と各軌道の重心Gの位置とは、遠心力(F)により各軌道を中立位置に戻し、この戻し作用のもとで各軌道の揺動の固有振動数は継手の回転速度の2倍に等しくなる。この関係は、各継手回転速度に対し成立する。
請求項(抜粋):
4条の縦方向軌道(3)を持つ第1の部材(1)と、それぞれ軌道(3)内に受入れられこの軌道内で縦方向及び横方向に傾けられる4個の半径方向トラニオン(11)を持つ第2の部材(10)とを備え、前記の2個の部材(1、10)は角度を挟んで相対的に片寄ることのできる各軸線(OZ1、OZ)を有しており、転動径路(3)とトラニオン(11)とから成る各対の2つの要素のうちの一方を、その協働する部材(1、10)に対してこの協働部材の軸線(OZ)に平行で、かつ前記軌道(3)に対する前記トラニオン(11)の横方向傾斜の中心(Ua 、Ub 、Uc 、Ud )に対して半径方向に片寄った軸線(S0 、S)のまわりに揺動できるように取付け、前記軌道すなわち各揺動要素(3)を隣接する2つの揺動要素に角度を挟んで結合し、これ等の隣接要素に対し反対の位相で揺動するようにした、四重駆動リンクを持つ関節式伝動継手において、前記各揺動要素を継手回転に基づく遠心力により中立位置に戻されるように取付け、或る与えられた速度における遠心力(F)の戻り作用のもとに、前記各揺動要素(3)の揺動の単位時間当たりサイクルで表わした固有振動数を、前記単位時間中の回転数として表わした前記速度の2倍にほぼ等しくなるようにしたことを特徴とする関節式伝動継手。

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