特許
J-GLOBAL ID:200903009663800984

ファインブランキング加工性に優れた鋼板およびその製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 小林 英一
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2006-100796
公開番号(公開出願番号):特開2007-270327
出願日: 2006年03月31日
公開日(公表日): 2007年10月18日
要約:
【課題】金型寿命の低下を伴うことなくまたバリの発生が少なく、FB加工性に優れおよびFB加工後の成形加工性に優れた鋼板を提供する。【解決手段】質量%で、C:0.1〜0.5%、Si、Mn、P、Sを適正範囲に調整した組成を有する鋼素材に、熱間圧延の仕上げ圧延が、Ar3変態点〜850°Cの温度域における累積圧下率:25%以上、かつ最終圧延パスにおける摩擦係数を0.2以上とし、圧延終了温度をAr3変態点〜850°Cとして、圧延終了後、50°C/s以上の平均冷却速度で冷却し、500〜700°Cの温度域で冷却を停止し、巻取り温度450〜700°Cとし、熱延板とし、さらに焼鈍を施す。これにより、表面から板厚の5%までの領域である表層が、フェライトの平均粒径が20〜50μmである組織となり、表層以外の内層が、フェライトの平均粒径が1〜20μm、炭化物の球状化率が80%以上で、かつ、フェライト粒界炭化物量が40%以上となる、複層組織を有する鋼板とする。【選択図】図2
請求項(抜粋):
質量%で、 C:0.1〜0.5%、 Si:0.5%以下、 Mn:0.2〜1.5%、 P:0.03%以下、 S:0.02%以下 を含み、残部Feおよび不可避的不純物からなる組成を有し、表面から板厚の5%までの領域である表層と該表層以外の内層とからなる複層組織を有する鋼板であって、 前記表層が、フェライトおよび炭化物を主体とし、該表層のフェライトの平均粒径が20〜50μmである組織を有し、 前記内層が、フェライトおよび炭化物を主体とする組織を有し、該内層のフェライトの平均粒径が1〜20μm、該内層の炭化物の球状化率が80%以上で、かつ該内層の炭化物のうち、内層のフェライトの結晶粒界に存在する炭化物の量である、下記(1)式で定義されるフェライト粒界炭化物量Sgbが40%以上であることを特徴とするファインブランキン加 工性に優れた鋼板。 記 Sgb(%)={Son/(Son+Sin)}×100 ......(1) ここで、Son:単位面積あたりに存在する炭化物のうち、フェライト粒界上に存在する炭化物の総占有面積、 Sin:単位面積あたりに存在する炭化物のうち、フェライト粒内に存在する炭化物の総占有面積
IPC (5件):
C22C 38/00 ,  C22C 38/04 ,  C22C 38/54 ,  C21D 9/46 ,  B21B 3/00
FI (5件):
C22C38/00 301W ,  C22C38/04 ,  C22C38/54 ,  C21D9/46 T ,  B21B3/00 A
Fターム (30件):
4K037EA01 ,  4K037EA02 ,  4K037EA06 ,  4K037EA11 ,  4K037EA13 ,  4K037EA15 ,  4K037EA17 ,  4K037EA18 ,  4K037EA20 ,  4K037EA22 ,  4K037EA23 ,  4K037EA25 ,  4K037EA27 ,  4K037EA31 ,  4K037EB06 ,  4K037EB08 ,  4K037EB11 ,  4K037FA01 ,  4K037FA02 ,  4K037FA03 ,  4K037FB03 ,  4K037FB06 ,  4K037FB07 ,  4K037FC03 ,  4K037FC07 ,  4K037FD04 ,  4K037FE01 ,  4K037FE02 ,  4K037FE03 ,  4K037FF02
引用特許:
出願人引用 (8件)
全件表示
審査官引用 (2件)

前のページに戻る