特許
J-GLOBAL ID:200903009749111391

長軸材の表面熱処理方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 志賀 富士弥 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平3-185080
公開番号(公開出願番号):特開平5-033041
出願日: 1991年07月25日
公開日(公表日): 1993年02月09日
要約:
【要約】【目的】 ボールネジ等の焼入れを行う場合において焼入れ後に仕上げ研磨加工をしなくても使用できる範囲を拡大する。【構成】 テンションシリンダによってねじ軸2に軸方向への張力を付加して曲がりの発生を防止するとともに、表面熱処理における熱処理深さの要因となる3つの加熱条件、即ち誘導加熱コイル11に供給する周波数およびその電力量,移送するねじ軸2または誘導加熱コイル11の移送速度および誘導加熱コイル11に供給する電力量,ねじ軸2に施す予熱温度および誘導加熱コイル11に供給する電力量およびねじ軸2または誘導加熱コイル11の移動速度と、前記の張力の値との合計4つの熱処理条件の内のいずれかの条件または複数の組み合わせ条件を用い、焼入れ直後からねじ軸2が内部まで冷却されて収縮が完了し時効効果により寸法が完全に安定して落ち着くまでに伸縮することも考慮してねじ軸2の軸方向の伸縮変形量を制御する。
請求項(抜粋):
長軸材の軸方向に長軸材または誘導加熱コイルを移送して長軸材の表面に熱処理を施す長軸材の表面熱処理方法であって、長軸材に軸方向への張力を付加するとともに、第1の条件としての誘導加熱コイルに供給する周波数およびその電力量,第2の条件としての移送する長軸材または誘導加熱コイルの移送速度および誘導加熱コイルに供給する電力量,第3の条件としての長軸材に施す予熱の温度および誘導加熱コイルに供給する電力量および長軸材または誘導加熱コイルの移動速度,第4の条件としての張力の値の4条件の内のいずれかまたは複数の組み合わせからなる熱処理条件と、長軸材の軸方向の伸縮変形量との関係を予め算出して基準伸縮変形量に対する基準熱処理条件を設定し、熱処理を実施するに当たって軸方向の伸縮変形量を連続的に検出して、この検出量と基準伸縮変形量の比較値を制御量として算出し、前記4条件の熱処理条件の内のいずれかまたは複数の組み合わせから成る熱処理条件を自動制御で補正することにより軸方向の伸縮変形量を調整するようにした長軸材の表面熱処理方法において、表面熱処理した長軸材の長さが安定した状態となった後の伸縮量に基づいて基準伸縮変形量を設定すると共に、加熱途中の伸縮量の検出量と基準伸縮変形量との偏差を修正するように前記の熱処理条件を補正制御するようにしたことを特徴とする長軸材の表面熱処理方法。
IPC (2件):
C21D 1/42 ,  C21D 9/28

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