特許
J-GLOBAL ID:200903010290447209

タスクスケジューリング方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 矢島 保夫
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-210632
公開番号(公開出願番号):特開平8-055036
出願日: 1994年08月11日
公開日(公表日): 1996年02月27日
要約:
【要約】【目的】マルチタスクで処理を行なう処理装置上でリアルタイム処理を実行する場合において、リアルタイム性と、タスク移行のオーバーヘッド時間の削減とを両立するスケジューリング方法を提供することを目的とする。【構成】タスクの実行順序を決定するスケジューラと呼ばれるタスクを設ける。スケジューラは、各タスクからの要求をその終了デッドライン順に並べて表を作成し、その順でタスクを実行すると仮定した場合の全タスクの終了予想時刻と、直前に実行したタスクと連続性の高いタスクを次に実行すると仮定した場合の終了予想時刻を求める。後者の終了予想時刻の方が早く、且つ各タスクのデッドラインを守ることができる場合に、連続性の高いタスクに先に実行許可を与える。【効果】連続性の高いタスクが次々と優先的に選択されるため、タスクの移行のオーバーヘッドが削減できる。緊急のタスクの要求がある場合には、そのタスクが先に実行されるため、デッドラインを守ることができる。
請求項(抜粋):
複数のタスクを擬似的に同時に実行するマルチタスクの処理装置上において、終了期限が決められている複数のタスクの実行順序を決定して実行許可するタスクスケジューリング方法であって、タスクの実行許可要求を受け取り、その実行許可要求を開始期限順に並べ替えて保持するステップと、次に実行すべきタスクを決定する際には、前記保持してある実行許可要求から次に実行許可するタスクの候補を選択するステップと、前記選択した候補を、前記開始期限順に並べられ保持されている実行許可要求の先頭にある実行許可要求のタスクより先に実行すると仮定し、各タスクを順に実行した場合の各タスクそれぞれの終了予定時刻を求めるステップと、前記各タスクの終了予定時刻がそれぞれ各タスクの終了期限内であり、かつ、前記選択した候補を先に実行した方が前記開始期限順に実行するよりも全体の処理時間が少ないという条件を満たすときは、前記選択した候補のタスクを先に実行許可し、前記条件を満たさないときは前記開始期限順に実行許可していくステップとを備えたことを特徴とするタスクスケジューリング方法。

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