特許
J-GLOBAL ID:200903010347711900

低温活性アルカリプロテアーゼ、これを生産する微生物及び当該アルカリプロテアーゼの製造法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 有賀 三幸 (外3名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-280439
公開番号(公開出願番号):特開平9-121856
出願日: 1995年10月27日
公開日(公表日): 1997年05月13日
要約:
【要約】【解決手段】 次の酵素学的性質を有する低温活性アルカリプロテアーゼ、これを生産する微生物及び当該アルカリプロテアーゼの製造法。1)作用温度及び最適温度0〜40°Cで作用し、最適温度は約30°Cである。Ca2+イオンが存在すると作用最適温度は40°Cに移行する。0°C(氷水中)においても最適温度活性値の約15%の活性を保持する。2)温度安定性pH10、15分間の処理条件で30°Cまで安定であり、Ca2+イオンが存在すると安定性が向上する。3)作用pH及び最適pHpH5〜12以上で作用し、最適pHは11である。pH12においても、最大活性値の85%以上の活性を保持する。4)pH安定性20°C、15分間の処理条件でpH5〜12までの各pHで安定である。【効果】 界面活性剤によってもほとんど阻害を受けず、低温領域においても活性を保持する。
請求項(抜粋):
次の酵素学的性質を有する低温活性アルカリプロテアーゼ。1)作用温度及び最適温度0〜40°Cで作用し、最適温度は約30°Cにある。Ca2+イオンが存在すると作用最適温度は40°Cに移行する。0°C(氷水中)においても最適温度活性値の約15%の活性を保持する。2)温度安定性pH10、15分間の処理条件で30°Cまで安定であり、Ca2+イオンが存在すると安定性が向上する。3)作用pH及び最適pH作用pH範囲は5〜12以上で、最適pHは11である。pH12においても、最大活性値の85%以上の活性を保持する。4)pH安定性20°C、15分間の処理条件でpH5〜12までの各pHで安定である。5)分子量ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)-ポリアクリルアミドゲル電気泳動法による推定分子量は、約37,500である。6)基質特異性天然基質であるカゼイン、ジメチルカゼイン、アゾカゼイン、ヘモグロビン、ケラチン、ゼラチン、コラーゲン、エラスチン及びアゾアルブミンに対して作用する。合成基質であるSuc-Ala-Ala-Pro-Met-pNA、Suc-Ala-Ala-Pro-Phe-pNA及びSuc-Ala-Ala-Pro-Leu-pNA(ここでSucはスクシニル基を、pNAはp-ニトロアニリニル基を示す)に対して作用し、p-ニトロアニリンを遊離させる。7)金属イオンの影響Fe2+、Fe3+及びHg2+イオンによって阻害される。8)阻害剤EDTA、EGTA、フェニルメタンスルホニルフルオライド(PMSF)及びキモスタチンによって阻害される。ジチオスレイトール(DTT)、p-クロロマーキュリ安息香酸(PCMB)、N-エチルマレイミド(NEM)、5,5′-ジチオ-ビス(2-ニトロ安息香酸)(DTNB)、ベスタチン、ロイペプチン、ペプスタチン及びホスホラミドンによって阻害を受けない。9)界面活性剤の影響アルカン硫酸ナトリウム(SAS)、α-オレフィン硫酸ナトリウム(AOS)、ポリオキシエチレンアルキル硫酸ナトリウム(ES)、ソフタノール70H、α-スルホ脂肪酸エステル(α-SFE)、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)及び直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS)に対して極めて安定である。
IPC (4件):
C12N 9/54 ,  C11D 3/386 ,  C12N 1/20 ,  C12R 1:07
FI (3件):
C12N 9/54 ,  C11D 3/386 ,  C12N 1/20
引用特許:
出願人引用 (1件)

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