特許
J-GLOBAL ID:200903010746630744

車両用座席用蝶番機構およびそのような機構付きの車両用座席

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 若林 忠 (外4名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-203093
公開番号(公開出願番号):特開平11-070028
出願日: 1998年07月17日
公開日(公表日): 1999年03月16日
要約:
【要約】【課題】 背もたれが前方に倒れた後に起きる際に、最後に調節した背もたれ位置に自動的にロックし戻すことができ、しかも従来品と同等の強度を有する車両座席用蝶番機構を提供する。【解決手段】 蝶番機構が、固定側面プレート(11)ならびにカムの制御下に歯付きスラグ(23)によって固定側面プレートに対して動くのを防ぐことができる回転可能な側面プレートを有している。2つの側面プレート間には、放射方向間隙を有する円形ガイド(40,44)があって、該間隙はスラグを受け入れて、それらスラグが放射方向間隙から離脱したら引っ込み位置に保持する。スラグを前記間隙から離脱させる制御プレート(36)を動作させることによって、円形ガイドが回転可能な側面プレートに対して動くのを防ぐことができる。そうして回転可能な側面プレートは、一方向に自由に回ることができ、次に反対方向に自由に回るようになってから、円形ガイドの放射方向間隙がスラグと重なる位置に戻った時点で、それの最初の角度位置に再度ロックされる。
請求項(抜粋):
座席プロパー(2)およびその座席プロパーに対して回転可能な背もたれ(4)を有してなる車両用座席に適合する蝶番機構であって、・第1および第2の側面プレート(11,13)を有し、該プレートの一方は座席プロパー(2)に固定され他方は背もたれ(4)に固定され;該両側面プレートは回転軸(X)で互いに対して回転するように取り付けられており;第2の側面プレート(13)は、回転軸(X)を中心とする円の少なくとも円弧上に延びて放射方向で内側に向いている歯列(25)に永久的に固定されており;・少なくとも、前記第2の側面プレートの歯(25)と共動するのに好適な歯列(24)が設けられた1以上のロックスラグ(23)を有し;該ロックスラグは第1の側面プレートに固定されたガイド(26)によって放射方向にスライドしてガイドされて、ロックスラグにおける歯(24)が第2の側面プレートの歯(25)と共動して当該機構をロックする係合位置と、ロックスラグの歯が第2の側面プレートの歯と共動しない引っ込み位置との間でスライドし;前記ロックスラグが、第2の側面プレート(13)に向かって軸方向に突出した第1のペグ(27)をさらに有しており;・前記ロックスラグ(23)のスライドを制御するためのロックカム(29)を有し、該ロックカムは休止位置方向に弾性手段(30)によって押し出されており;該休止位置において該ロックカムは、前記ロックスラグをその係合位置に置くようになっており;・前記ロックカム(29)をその休止位置からそれの作動位置方向へ移動させるための第1の制御部材(7)を有し、該作動位置では、前記ロックカムが前記ロックスラグ(23)をそれの引っ込み位置方向にスライドさせることができ;・ロックカム(29)がその休止位置から作動位置へと通る際に、ロックスラグ(23)をそれの係合位置から引っ込み位置まで移動させるための手段(31)を有し;・第2の側面プレート(13)と機械的に連係しており、第1のペグ(27)と共動することで、前記ロックスラグ(23)が前記円形ガイドに対して所定範囲の角度位置にある場合に、該第1のスラグを確実にその引っ込み位置に保持する円形ガイド(42,47)を有し、該円形ガイドは、前記ロックスラグが前記所定範囲の角度位置にない時に、前記第1のペグが係合して、前記ロックスラグをそれの係合位置まで放射方向で外側方向にスライドさせることができる1以上の間隙(43,48)を有している機構において、・第1および第2の側面プレート(11,13)に対してピボットで取り付けられて、回転軸で回転する「記憶」装置(39)に属するリム(42,47)によって円形ガイドが形成されており;・該円形ガイドの間隙が放射方向ガイド(43,48)を形成しており;該ガイドにおいて、第1のペグ(27)を、円周方向には実質的に動かないようにしながら、放射方向にスライドさせることができ;・記憶装置(39)がさらに、「記憶」プレート(40)および「記憶」スラグ(44)を有し;該スラグは、前記記憶スラグ(44)が前記第2の側面プレート(13)と共動することで記憶プレート(40)が前記第2の側面プレートに対して動くのを防止する係合位置と、前記記憶スラグが第2の側面プレートと共動せずに、記憶プレートを前記第2の側面プレートに対して自由に回転させることができる引っ込み位置との間にて記憶プレート上で放射方向にスライドするように取り付けられており;・制御プレート(36)が回転軸(X)で回転するよう取り付けられていて、第1の側面プレート(11)に対して固定されている休止位置と動作位置との間で回転し;前記制御プレート(36)は、それの休止位置方向に弾性的に押し出されていて、第2の制御部材(19)によって動作位置に移動させることができ;前記制御プレートの形状は、ロックスラグ(23)を放射方向で内側に移動させて、制御プレートがその動作位置にある時に第1のペグが放射方向ガイド(43,48)から離脱してその円形ガイドに対してスライドできる「離脱」位置まで行くことができるものとなっており;制御プレート(36)が一定量の角度間隔でロックカム(29)に連結されていることで、前記制御プレートがその休止位置に留まり、しかもロックカムが第1の制御部材によって、その休止位置から動作位置まで移動し、さらに前記制御プレートが第2の制御部材によって、それの休止位置から動作位置まで移動する時に、前記制御プレートがロックカムをそれの動作位置まで同伴し;制御プレートの移動がロックスラグの移動を伴わないある一定量の角度ロストモーション後に、制御プレート(36)がそれの休止位置から動作位置まで移動する際、ロックスラグ(23)をそれの係合位置から離脱位置まで同伴するために手段(31)が設けられており;・制御プレート(36)が「記憶」カム(38)に固定されており、該カムは記憶スラグ(44)と共動して、前記制御プレートがその休止位置にある時に、前記記憶スラグをその引っ込み位置に置き、制御プレートの角度ロストモーション時に、前記記憶スラグをそれの係合位置に移動させることができ;・記憶スラグはそれの係合位置に向かって弾性的に押し出されていることを特徴とする機構。
IPC (2件):
A47C 1/025 ,  B60N 2/22
FI (2件):
A47C 1/025 ,  B60N 2/22

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