特許
J-GLOBAL ID:200903010891266538

車体のヘミング部の形成方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 樋口 武尚
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-321412
公開番号(公開出願番号):特開平11-151529
出願日: 1997年11月21日
公開日(公表日): 1999年06月08日
要約:
【要約】【課題】 ホットエア法による予備加熱(プレキュア)に使用するエネルギを節減する。【解決手段】 車体のドア等を形成するアウタパネル10の接合部11に硬質の粒子31を混入した接着剤組成物30を施し、その上にインナパネル20の接合部21を重ね合せて、ヘム部12をその接合部21上にプレスして折重ねる。このプレスを比較的高い圧力で行うことにより、その硬質粒子31は両接合部11,21間に亘って食込まれ、その摩擦係合または機械的係合によって、特に平坦なヘミング部分であれば、仮止めのために十分な結合強度を信頼性良く確保することができる。そのため、プレス工程に続いて行われるホットエア法による予備加熱工程において、そのようなヘミング部分の予備加熱を省略することができ、その分だけ加熱エネルギを節減することができる。
請求項(抜粋):
アウタパネルの周縁がインナパネルの周縁を挟み込んで2つ折り状に折曲げられ、かつ、前記アウタパネルと前記インナパネルの接合部間には接着剤が充填されて両パネルが相互に結合された構造からなる車体のヘミング部の形成方法において、予め周縁を直角状に折曲げてフランジ状にヘム部を形成した前記アウタパネルの前記インナパネルとの接合部に、硬質の粒子を混入した熱硬化形の接着剤組成物を施す接着剤組成物塗布工程と、前記接着剤組成物が施された前記アウタパネルの接合部上に前記インナパネルの接合部を重ね合せてセットした後、前記アウタパネルの前記ヘム部を前記インナパネル上にプレスし、前記ヘム部をインナパネルの周縁を挟み込んで2つ折り状に折曲げると共に、前記アウタパネルと前記インナパネルの接合部間に前記接着剤組成物を充填させ、かつ、それらの接合部の両方の表面に前記硬質の粒子を食込ませるプレス工程と、前記プレス工程によって結合された前記アウタパネルと前記インナパネルの周縁部の加熱ポイントにホットエアをスポット状に吹付け、その加熱ポイントの部分に充填された前記接着剤組成物を予備硬化させ、前記両パネルを仮止めする予備加熱工程と、その後に施された電着塗装塗膜の焼付乾燥時に前記接着剤組成物を最終的に完全硬化させる最終加熱硬化工程とを具備することを特徴とする車体のヘミング部の形成方法。
IPC (3件):
B21D 19/08 ,  B21D 39/02 ,  F16B 11/00
FI (3件):
B21D 19/08 C ,  B21D 39/02 E ,  F16B 11/00 B

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