特許
J-GLOBAL ID:200903011357939809

灌注用溶液並びに疼痛、炎症及びけいれんの抑制法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 芳村 武彦
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-519853
公開番号(公開出願番号):特表平10-510540
出願日: 1995年12月12日
公開日(公表日): 1998年10月13日
要約:
【要約】創傷における種々の疼痛及び炎症ならびにけいれんを医学的手技中に抑制するための方法及び溶液。溶液は食塩水又は乳酸加リンゲル液等の生理学的基材中に、多重の疼痛及び炎症抑制剤ならびにけいれん抑制剤を稀薄濃度で含む。適応に応じて、溶液中に含まれる疼痛及び炎症抑制剤は、(1)セロトニンレセプター拮抗薬;(2)セロトニンレセプター作用薬;(3)ヒスタミンレセプター拮抗薬;(4)ブラジキニンレセプター拮抗薬;(5)カリクレイン阻害剤;(6)ニューロキニン1およびニューロキニン2レセプターサブタイプ拮抗薬を含むタチキニンレセプター拮抗薬;(7)カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)レセプター拮抗薬;(8)インターロイキンレセプター拮抗薬;(9)(a)PLA2イソ型およびPLCγイソ型阻害剤を含むホスホリパーゼ阻害剤、(b)シクロオキシゲナーゼ阻害剤、および(c)リポオキシゲナーゼ阻害剤を含むアラキドン酸代謝物合成経路で活性を示す酵素の阻害剤;(10)エイコサノイドEP-1およびEP-2レセプターサブタイプ拮抗薬並びにトロンボキサンレセプターサブタイプ拮抗薬を含むプロスタノイドレセプター拮抗薬;(11)ロイコトリエンB4およびD4レセプターサブタイプ拮抗薬を含むロイコトリエンレセプター拮抗薬;(12)ミューオピエート、デルタオピエートおよびカッパーオピエートレセプターサブタイプ作用薬を含むオピオイドレセプター作用薬;(13)P2Xレセプター拮抗薬およびP2Yレセプター作用薬を含むプリノセプター作用薬および拮抗薬;(14)アデノシン3燐酸(ATP)感受性カリウムチャンネル解放薬;および(15)カルシウムチャンネル拮抗薬を含むことができる。抗けいれん薬としても作用する適当な抗炎症/抗疼痛薬は、セロトニンレセプター拮抗薬、タチキニンレセプター拮抗薬、ATP感受性カリウムチャンネル解放薬、およびカルシウムチャンネル拮抗薬を含む。抗けいれん性があるため特に溶液中に用いることができるそのほかの薬剤には、エンドセリンレセプター拮抗薬および酸化窒素供与薬(酵素活性化剤)が含まれる。溶液は、経口、筋肉内又は静脈内に大量の薬剤を投与することに伴う望ましくない副作用を避ける一方で、疼痛及び炎症ならびに血管及び平滑筋のけいれんを先制的に抑制するために、手術/介入手技中に創傷を連続的に灌注するのに使用される。溶液は関節鏡検査法、血管内及び泌尿器科手技、ならびに熱傷への適用、外科創傷への術中及び術後の適用に有用である。
請求項(抜粋):
疼痛/炎症抑制薬およびけいれん抑制薬から選ばれた複数の抑制薬剤の生理学的液体担体中稀薄溶液を、医学的手技中創傷に灌注することを含む、創傷における疼痛および炎症、またはけいれん、または疼痛および炎症およびけいれんの術中抑制法であって、複数の薬剤が、疼痛および炎症またはけいれんを仲介する複数のレセプターまたは酵素において異なった分子的作用機構により作用する複数の薬剤群から選ばれ、これら薬剤が集合的に創傷における疼痛および炎症、またはけいれん、または疼痛および炎症およびけいれんの抑制に有効なものである、方法。
引用特許:
審査官引用 (7件)
  • 特開平4-364124
  • 特開昭63-115818
  • 特表平3-504602
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