特許
J-GLOBAL ID:200903011933762162

任意の方向からの音波の選択的抽出法

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-362182
公開番号(公開出願番号):特開平7-039000
出願日: 1992年12月05日
公開日(公表日): 1995年02月07日
要約:
【要約】【目的】任意の方向からの信号音を選択的に抽出する方法の開発。【構成】任意の音場を異なる2点で観測すると、2点間には音源の位置(方向)により特定量の位相差および音圧差が生じている。本発明の方法では、2点間におけるこれら2種類の情報差を用いて目的の音源以外の雑音成分を排除する。2点で得られた波形をそれぞれ複数の周波数帯域に分割し、各帯域で時間差と振幅比を求め、任意に定めた時間差および振幅比に一致しない波形を排除する。これらの波形処理を帯域ごとに並列して行った後、各帯域の出力を加算することで任意の位置(方向)の音源の音のみを選択的に抽出することができる。波形処理のパラメータを変更することで抽出する音源の方向と指向性が調節できる。
請求項(抜粋):
(A)一定の間隔を置いて設置した2つのマイクロフォンにより取り込んだ2チャンネルの信号波形を、それぞれ帯域フィルターで複数の周波数帯域に分割する。(B)各周波数帯域ごとに、信号波形の微分波形がゼロ交叉する点をパルスで表した波形を作る。(C)2つのチャンネル間でパルスの発生時刻が一致するもののみを抽出し、一致しないものを除去する。(D)上記の処理を経た波形と、帯域フィルターで分割した信号波形の同じ帯域の波形の微分波形とを乗算し、さらにこれを帯域フィルター(またはローパス・フィルター)で処理する。(E)次に、各周波数帯域で(D)項の段階まで処理した波形群を加算し、一つの出力とする。以上の様な波形処理を行って一定方向にある音源からの音波を選択的に抽出する方法。
IPC (2件):
H04R 25/00 ,  H04R 1/40 320

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