特許
J-GLOBAL ID:200903012078028738
人工血管弁
発明者:
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出願人/特許権者:
代理人 (1件):
一色 健輔 (外3名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-526950
公開番号(公開出願番号):特表2001-505807
出願日: 1997年12月10日
公開日(公表日): 2001年05月08日
要約:
【要約】粘膜下組織から血管弁を調製する方法を説明する。本発明の人工血管弁は、温血脊椎動物の損傷または病変した弁を置換するのに有用である。
請求項(抜粋):
1.欠陥のある血管弁を置換するための二尖弁の形をとる組織移植片において、筋層及び少なくとも粘膜の管腔部分の双方から剥離されており、前記欠陥のある弁の直径に近似する直径(D)を有する連続管状体の形をとる粘膜下組織からなり、前記管状体は、第1及び第2の対向端部と約1.5D乃至約3.5Dの長さ(L)を有する三重壁の中間部分とを有し、組織移植片の前記三重壁部分は、前記管状体の前記第1の端部を裏返して二重壁の端部と該二重壁の端部に近接するとともに該端部から延在する二重壁部分とを有する管状構成体を形成させ、前記第1の端部を前記管状構成体の前記二重壁部分と前記二重壁端部との上に戻し、前記三重壁の中間部分の3つの壁を互いに縫い合わせて長さSを有する縫合部分を形成させることによって形成されており、前記縫合部分の前記二重壁端部に近接する端部は、前記二重壁端部から少なくとも1/2Dの距離に配置され、LのSに対する比は約2.5乃至約3.5である欠陥血管弁置換用二尖弁形組織移植片。 2.欠陥のある血管弁を置換するための二尖弁の形をとる組織移植片において、筋層及び少なくとも粘膜の管腔部分の双方から剥離されており、欠陥のある弁の直径に近似する直径(D)を有する連続管状体の形をとる粘膜下組織からなり、前記管状体は、第1及び第2の対向端部と約1.5D乃至約3.5Dの長さ(L)を有する三重壁の中間部分とを有し、組織移植片の前記三重壁部分は、前記管状体の前記第1の端部を裏返して二重壁の端部と該二重壁端部に近接するとともに該端部から延在する二重壁部分とを有する管状構成体を形成させ、前記二重壁の中間部分の2つの壁を互いに縫い合わせて長さSを有する縫合部分を形成させることによって形成されており、前記縫合部分の前記二重壁端部に近接する端部は、前記二重壁端部から少なくとも1/2Dの距離に配置され、前記第1の端部を前記管状構成体の前記縫合した二重壁部分と前記二重壁端部との上に戻し、LのSに対する比は約2.5乃至約3.5である欠陥血管弁置換用二尖弁形組織移植片。 3.前記二重壁の中間部分の前記2つの壁は、直径方向に対向する縦方向の縫い目を用いて互いに縫い合わされ、前記二重壁の中間部分の、前記直径方向に対向する縫い目に近接するとともに該縫い目から延在する部分は、前記第1の端部が前記二重壁部分の上に戻される前に切除される請求項1記載の移植片構成体。 4.前記粘膜下組織は、筋層及び少なくとも粘膜の双方から剥離される腸粘膜下組織からなる請求項1記載の移植片構成体。 5.人工三尖組織弁を形成する方法において、 3つのステント柱と環状の基礎部とを有する1個のステントを平坦な表面上に前記基礎部を前記平坦な表面に接触させて配置する段階と; シート状粘膜下組織を前記ステントの前記ステント柱の上に重置する段階と; 前記粘膜下組織を前記ステント柱の先端に固定する段階と; 前記シート状粘膜下組織を折り畳んで、各ステント柱の先端から前記環状基礎部の中心まで延在する折り目を形成させる段階と; 前記組織を調整して前記組織の形状を維持させる段階と; 前記粘膜下組織を前記ステント柱の側部と前記ステントの基礎部とに固定する段階と; 前記粘膜下組織の前記折り目を切除して弁の交連を形成させる段階とからなる人工三尖組織弁形成方法。 6.前記組織は、熱処理により調整される請求項1記載の方法。 7.前記交連の形成後に前記組織を熱処理する段階をさらに含む請求項6記載の方法。 8.前記弁は、前記第2の熱処理時に背圧を受ける請求項7記載の方法。 9.損傷または病変した血管弁を修復する方法において、前記損傷または病変した弁を、組織弁が患者に移植されたときに弁尖として機能するフラップ状組織を環状リングに取り付けて形成させる処理がなされた粘膜下組織からなる人工組織弁で置換する段階からなる修復方法。 10.人工二尖組織弁を形成する方法において、温血脊椎動物から管状粘膜下組織を調製する段階と; 前記管状粘膜下組織の一部分を裏返すとともに該組織の上に折り返して、重複する粘膜下組織層を形成させる段階と; 前記重複部分の一部分を縫合する段階と; 前記重複する組織の非縫合部分をその本来の配向に戻す段階とからなる人工二尖弁形成方法。 11.複数個のステント柱と環状の基礎部とを有するステントと; 前記ステントに固定され、かつ前記ステント柱から延在するとともに弁尖として機能するフラツプ状粘膜下組織を有して形成されるシート状粘膜下組織とからなる人工組織弁。 12.環状の基礎部と、該環状基礎部から垂直方向に延在する3つのステント柱とからなり、前記環状基礎部と前記3つのステント柱とが、各々の前記ステント柱から等距離において前記環状基礎部の中心を通って延在する中心軸を画成するステントと; 前記ステント柱上に重置され、かつ各々の前記ステント柱の周縁部に沿って前記ステント上に固定されており、前記中心軸に沿う点から前記3つの各ステント柱の頂部まで延在する3つの半径方向の軸に沿って自身の上に折り返され、3つの凹状半半球状に形成され、前記3つの半径方向の軸に形成される折り目に沿ってスリットを切り込まれて有することで粘膜下組織の凸状側から凹状側への一方向の流れを可能にする粘膜下組織層とからなる人工組織弁。 13.前記粘膜下組織の前記凹状側は、前記粘膜下組織の管腔側である請求項12記載の人工組織弁。 14.各々の前記半径方向の軸は、前記中心軸に対して垂直である請求項12記載の人工組織弁。 15.前記ステント柱は、前記環状リングから前記中心軸に対して実質的に平行に突出する請求項12記載の人工組織弁。 16.前記ステントの表面全体は、粘膜下組織により覆われる請求項12記載の人工組織弁。 17.血管組織弁構成体を、温血脊椎動物のシート状粘膜下組織と、環状の基礎部と該基礎部から延在する複数個のステント柱とを有しており、前記環状基礎部と前記3つのステント柱とが、各々の前記ステント柱から等距離において前記環状基礎部の中心を通って延在する中心軸を形成するステントとから形成する方法において、 a.前記ステント柱の上に前記シート状粘膜下組織を重置する段階と; b.前記粘膜下組織をステント柱の先端に固定する段階と; c.前記粘膜下組織を、前記粘膜下組織が固定されたステント柱の先端から前記中心軸に沿う点まで周縁方向に存在する軸に沿って折り畳む段階と; d.前記折り畳まれたシート状粘膜下組織の2つの層を互いに締め付ける段階と; e.段階b乃至cを各々の前記ステント柱に関して繰り返す段階と; f.前記組織構成体を熱処理する段階と; g.前記粘膜下組織を前記ステントに前記ステント柱の周縁部に沿って固定する段階と; h.前記粘膜下組織を前記粘膜下組織に形成される折り目に沿って切除して交連を形成させる段階とからなる血管組織弁構成体形成方法。 18.前記形成された血管弁を第2の熱処理に付す段階をさらに含む請求項11記載の方法。 19.前記第2の熱処理は、前記形成された血管弁に対して逆流圧を加えながら行なわれる請求項18記載の方法。 20.前記シート状粘膜下組織は、管腔側表面を前記ステントの表面に接触させて前記ステント柱上に重置される請求項19記載の方法。 21.前記ステントは3つのステント柱を備え、前記血管組織弁は三尖弁として形成される請求項17記載の方法。 22.前記ステントは2つのステント柱を備え、前記血管組織弁は二尖弁として形成される請求項17記載の方法。 23.前記折り畳まれた粘膜下組織層は、2つの剛性板の間において締め付けられる請求項17記載の方法。 24.前記環状基礎部はDの直径を有し、前記剛性板は約3/4Dの長さと約2/5Dの幅とを有する請求項17記載の方法。 25.環状の基礎部と該環状基礎部から垂直方向に延在する複数個のステント柱とからなり、前記環状基礎部と前記ステント柱とが、各々の前記ステント柱から等距離において前記環状基礎部の中心を通って延在する中心軸を形成するステントと; 前記ステント柱上に重置され、かつ各々の前記ステント柱の周縁部に沿って前記ステント上に固定されており、前記中心軸に沿う点から各々の前記ステント柱の頂部まで延在する半径方向の軸に沿って自身の上に折り返され、3つの凹状半半球状に形成され、前記半径方向の軸に形成される折り目に沿ってスリットを切り込まれて有することで粘膜下組織の凸状側から凹状側への一方向の流れを可能にする粘膜下組織層とからなる人工組織弁。
IPC (2件):
FI (2件):
引用特許:
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