特許
J-GLOBAL ID:200903012491271977

塩分、無機窒素化合物含有溶液の分解・利用方法と装置

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平3-348264
公開番号(公開出願番号):特開平6-182344
出願日: 1991年12月04日
公開日(公表日): 1994年07月05日
要約:
【要約】 (修正有)【目的】動植物に有害である塩分や水域の冨栄養化問題を引き起こす硝酸、アンモニヤなどの無機性窒素化合物を含有する用廃水を、化学的、電気的方法により効果的に無害化処理し、併せて、殺菌力のある次亜塩素酸塩などを回収再利用する方法を提供する。【構成】(a)塩分、無機窒素化合物を含有する水溶液1を単一の電解槽で電解するか、または、(b)電解槽をイオン交換膜や隔膜で隔てて2槽とし、陽極3を設置した第1槽7に、上記の水溶液を導いて、アンモニヤや塩分などを電解酸化して硝酸等を形成し、次いで、陰極5を設置した第2槽11に導いて硝酸を電解還元して無害な窒素ガス等とする。(c)第1槽で形成される塩素ガス15と第2槽で形成される苛性ソーダを反応槽に導き、ここで殺菌力のある次亜塩素酸塩やクロラミンを形成させ、回収する。(d)金属を用いて、化学的に還元した後、上記(a)〜(c)の過程で処理、回収できる。
請求項(抜粋):
(a)陽極および陰極を設置した1つの電解水槽に、塩分および/または無機窒素化合物を含有する水を導き、pH=1〜14の条件で電解酸化および電解還元を行なって、クロラミン、次亜塩素酸ソーダ、窒素ガスなどを生成させるか、または 、(b)第1槽と第2槽との間をイオン交換膜または隔膜で隔てた電解槽において、第1槽に陽極を設置し、ここに連続的に塩分および/または無機窒素化合物を含有する水を導き、pH=1〜14の条件でアンモニヤや塩分を電解酸化して、クロラミン、硝酸、窒素ガス、塩素ガスなどを生成させる第1の段階と(c)第1段階を経た溶液を加熱水槽に導き、一部生成されている硝酸アンモニウムや亜硝酸アンモニウムを熱分解して窒素ガスにする第2の段階と(d)第1または第2の段階を経た溶液を陰極を設置した第2槽に導き、電解の結果生成されるOH-イオンによりアルカリ性となっている水溶液中で、または、pH=1〜14の条件下で、硝酸を電解還元して窒素ガスとする第3の段階と(e)第3の段階で、アンモニヤなどが残留している場合は、再び第1槽に還流させ酸化して硝酸などとし、再び第2槽に導き、生成した硝酸を電解還元して窒素ガスなどとするか、または、第3槽と第4槽の間を同様にイオン交換膜または隔膜で隔て、陽極を設置した第3槽に第2槽からのアンモニヤ含有溶液を導いて電解酸化し、陰極を設置した第4槽で電解還元して窒素ガスとする第4の段階と(f)第1槽(または第1槽と第4槽)で生成した塩素ガスと第2槽(叉は第2槽と第4槽)で生成したアルカリ性溶液を第5槽で混合して、次亜塩素酸塩などを形成させる第5の段階と(g)第5の段階で生成した次亜塩素酸塩および/またはクロラミンを含有する(2)水溶液を貯留するか、または、隣接する処理施設の処理水に注入して、細菌類を滅菌するために利用する第6の段階と、必要に応じて、各段階に設置される攪拌など反応促進装置とを具備することを特徴とする塩分および硝酸、亜硝酸、アンモニヤ等を含有する溶液の分解方法とその装置
IPC (2件):
C02F 1/461 ,  C02F 1/76

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