特許
J-GLOBAL ID:200903012564748386

多室型空気調和装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 東島 隆治 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-016768
公開番号(公開出願番号):特開平9-210491
出願日: 1996年02月01日
公開日(公表日): 1997年08月12日
要約:
【要約】【課題】 空調空間の温度制御と利用側熱交換器出口過冷却度制御の2つの制御をバランスよく行うことができる空気調和装置を提供すること。【解決手段】 空調空間の温度制御を目的とし、利用側膨張弁8aの開度値を決定する第1開度決定手器16aと、冷媒の利用側熱交換器出口過冷却度制御を目的とし、利用側膨張弁8aの開度変化量を算出し、算出値に前回制御時に自己の決定した開度値を加えることにより次回制御時の開度値を決定する第2開度決定器18aと、利用側熱交換器出口過冷却度を変数とするファジイメンバーシップ関数により、前記両決定器で決定される開度値から利用側膨張弁開度8aの開度値を演算し、演算値により利用側膨張弁開度8aの開度制御を行うファジイ演算器17aとを備える。
請求項(抜粋):
冷媒を圧縮する圧縮機、前記圧縮機から出された冷媒の流路を切換える四方弁、吸熱により熱を生じる熱源側熱交換器及び熱源側膨張弁を有する熱源ユニットと、熱を放出する利用側熱交換器及び利用側膨張弁を有する複数の利用側ユニットとを、ガス状冷媒が流れるガス側配管及び液状冷媒が流れる液側配管を介して接続した、複数の室内の空気調和を行う暖房用の多室型空気調和装置において、 前記利用側ユニットを設置した空気調和すべき空間である空調空間の目標温度を設定する目標温度設定器と、前記空調空間の温度を検出する空間温度検出器と、前記利用側熱交換器の吐出部の冷媒の過冷却度である出口過冷却度を検出する利用側過冷却度検出器と、前記空調空間の温度と、前記目標温度と、連続する制御サイクルにおける前回の制御時の利用側膨張弁の開いている度合を示す利用側膨張弁開度とを入力として、前記空調空間の温度が前記目標温度に一致するように、前記空調空間の利用側膨張弁開度を決定する第1開度決定器と、前記出口過冷却度と出口過冷却度の目標値と前回の制御サイクルの時に決定された利用側膨張弁開度とを入力として、前記利用側熱交換器の出口過熱却度が前記目標値に一致するように前記空調空間の利用側膨張弁開度を決定する第2開度決定器と、前回の制御サイクルの時の前記第2開度決定器の出力を記憶する開度記憶器と、過冷却度の4つのしきい値F1i、F2i、F3i、F4i(iはa、b、c・・・)が不等式F1i≦F2i≦F3i≦F4iに示す関係を有する場合において、前記過冷却度が第2のしきい値より大きく、かつ、第3のしきい値より小さい場合には、第1開度決定器で決定した開度を入力として利用側膨張弁の開度を制御し、前記過冷却度が第1のしきい値F1iより小さいか、もしくは、第4のしきい値F4iより大きい場合には、第2開度決定器で決定した開度を入力として利用側膨張弁の開度を制御し、前記過冷却度が第1のしきい値F1i以上、かつ、第2のしきい値F2i以下の場合、もしくは、第3のしきい値F3i以上、かつ、第4のしきい値F4i以下の場合には、前記第1開度決定器が決定した開度と、前記第2開度決定器が決定した開度とから、過冷却度を変数とするファジイメンバーシップ関数により求められた開度を入力として利用側膨張弁を制御する利用側膨張弁制御装置と、を有することを特徴とする多室型空気調和装置。

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