特許
J-GLOBAL ID:200903013630414105

細胞に遺伝子を運搬するための多機能分子複合体

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 社本 一夫 (外5名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-512052
公開番号(公開出願番号):特表平10-506901
出願日: 1995年09月28日
公開日(公表日): 1998年07月07日
要約:
【要約】標的細胞に対する核酸組成物の伝達のための多機能分子複合体を提供する。該複合体は、(A)該核酸組成物と、(B)(1)該核酸組成物に対して結合した1種類またはそれ以上の陽イオンポリアミン、(2)ポリアミンの少なくとも1個の窒素に対して結合した1種類またはそれ以上のエンドソーム膜破壊成分および(3)1種類またはそれ以上の受容体特異的結合成分を含む伝達部分とから成る。
請求項(抜粋):
標的細胞に対する核酸組成物の伝達のための多機能分子複合体であって、(A)該核酸組成物;および(B)該核酸組成物に対して結合した1種類またはそれ以上の陽イオンポリアミン成分を含む伝達部分を組み合わせて含み、該成分はそれぞれ独立して、式(1) NR(R3)-[-(CR1R2)m-N(R3)-]n-(CR1R2)m-NR(R3) (1)[式中、R、R1およびR2は、それぞれ独立して、水素およびC1-6アルキルから成る群より選択され; それぞれの場合のmは、独立して、2〜5までの整数から選択され; nは、1〜10までの整数から選択され; R3は、独立して、水素;C1-6アルキル;および1種類またはそれ以上のエンドソーム膜破壊促進成分であって、 (a)-B-(CR1R2)i-C(R)3(式中、R、R1およびR2は、それぞれ独立して、上記のように定義され;jは、6〜24までの整数であり;そしてBは、場合により不存在であるか、または式 (i)-(CR1R2)k-C(=O)-Z-; (ii)-(CR1R2)k-N(R)-C(=O)-Z-; (iii)-(CR1R2)k-N(R)-{-C(=O)-CH2-O-[-(CH2)2-O-]1-(CH2)k-N(R)}p-C(=O)-Z-;または (iv)-(CR1R2)k-C(=O)-{-N(R)-[-(CH2)2-O-]1-CH2-C(=O)}p-Z-を有する架橋基であり、ここにおいて、 kは、独立して、1〜6までの整数であり、1は0〜30までの整数であり、そしてpは1〜3までの整数であり;R、R1およびR2は、それぞれ独立して、上記のように定義され;そしてZは、O、S、N(R)であるかまたは不存在である); (b)-B-(R4)R(式中、R、R1およびR2は、それぞれ独立して、上記のように定義され;Bは不存在ではありえないし且つ上記(i)〜(iv)までの基と、更に、式 (v)-(CR1R2)j'-X-を有する基とから独立して選択される架橋基であり、ここにおいて、 j′は1〜8までの整数であり;R1およびR2は、それぞれ独立して、上記のように定義され; Xは、O、S、N(R)であるかまたは不存在であり;そして R4は、独立して、 (i)エンベロープ付き動物ウイルスのスパイク糖タンパク質を含む融合誘導ペプチド; (ii)式(2)を有するコール酸誘導体、ここにおいて、 --- は、一重または二重結合を表わし、環系の飽和または不飽和部分を形成し、但し、それらは両方とも同時に不飽和ではありえないという条件付きであり、それによってその環系はΔ4かまたはΔ5でなければならないし; R6は、-H、-OH、-CO2H、-C(=O)NH2、-OC(=O)NH2、-NH2または -O(CH2CH2O)n'Hであり、ここにおいて、n′は1〜6までの整数であり; R7は、-C1-6アルキル- または -C1-6アルキルカルボニル- を含む、該コール酸誘導体の結合点を形成する基であり;そして R8はC1-6アルキルである;および (iii)式(3)を有するコレステリル誘導体、ここにおいて、 --- は、一重または二重結合を表わし、環系の飽和または不飽和部分を形成し、但し、それらは両方とも同時に不飽和ではありえないという条件付きであり、それによってその環系はΔ4かまたはΔ5でなければならないし; R6aは、-C1-6アルキル-、-OC(=O)-または-OCH2C(=O)-を含む、該コレステリル誘導体の結合点を形成する基であり; R7aは、C1-6アルキルであり;そして R8aは、C1-6アルキルであるから成る群より選択される); 但し、R3は、少なくとも一つの該陽イオンポリアミン成分の少なくとも1個の窒素原子に対して結合した1種類またはそれ以上のエンドソーム膜破壊促進成分であるという条件付きであり;そして 場合により、R3は、該1種類またはそれ以上のエンドソーム膜破壊促進成分が結合している少なくとも一つの該陽イオンポリアミン成分の別の窒素原子に対してかまたは、そこにいずれのエンドソーム膜破壊促進成分も結合していない少なくとも一つの別のポリアミン成分の窒素原子に対して結合した、以下に定義の1個またはそれ以上の基であってよい; (c)-B-(R5)R(式中、Bは不存在ではありえないし且つ(i)〜(v)までの基から独立して選択される架橋基であり;Rは独立して、上記のように定義され;そして R5は、 (i)D-ビオチン; (ii)β-3′-プロピオニルガラクトシル-β1-4-チオグルコシド; (iii)N2,N6-ビス(β-3′-プロピオニルガラクトシル-β1-4-チオグルコシド)リシン; (iv)N2,N6-ビス(β1-3′-プロピオニルガラクトシル-β1-4-チオグルコシド)リシル-N6-(β-3′-プロピオニルガラクトシル-β1-4-チオグルコシド)リシン; (v)5-メチルテトラヒドロ葉酸; (vi)葉酸; (vii)フォリン酸; (viii)α-3′-プロピオニルチオマンノシド;および (ix)α-3′-プロピオニルチオマンノシド-6-リン酸から成る群より独立して選択される受容体特異的結合成分である)から成る群より独立して選択される上記エンドソーム膜破壊促進成分から成る群より選択される]を有する陽イオンポリアミンを含む上記複合体。
IPC (7件):
C07C211/14 ,  A61K 47/48 ,  C07K 7/08 ,  C07K 14/005 ,  C12N 15/09 ,  C07C233/35 ,  C07C271/22
FI (7件):
C07C211/14 ,  A61K 47/48 Z ,  C07K 7/08 ,  C07K 14/005 ,  C07C233/35 ,  C07C271/22 ,  C12N 15/00 A

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