特許
J-GLOBAL ID:200903013765317908

水中構造物の残余寿命推定方法およびその装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 藤田 考晴 (外3名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2001-266274
公開番号(公開出願番号):特開2003-075327
出願日: 2001年09月03日
公開日(公表日): 2003年03月12日
要約:
【要約】【課題】 残余寿命をより正確に推定することができ、これに伴い将来的な運用コストを正確に得ることができるとともに、運用コストを自動的に試算させることのできる水中構造物の残余寿命推定方法およびその装置を提供すること。【解決手段】 板状部材が最も多く腐食されていると判断される領域について板状部材の板厚を実測した板厚計測結果、水中構造物が設置されている場所の水を採取し、該水の水質を検査した水質検査結果、塗膜の種類・元の厚さに関する情報、鋼材の元の厚さに関する情報、および水中構造物の経過年数が入力される腐食劣化線図作成装置41と、塗膜種類毎の塗膜劣化式が貯蔵された塗膜劣化データベース42と、鋼材腐食式が貯蔵された鋼材腐食データベース43と、補修コストに関する情報が貯蔵された補修コストデータベース44と、ライフサイクルコスト線図を作成するライフサイクルコスト線図作成装置45とを備えることを特徴とする。
請求項(抜粋):
鋼材と該鋼材の表裏面に設けられた塗膜とからなる板状部材により構成された水中構造物の残余寿命推定方法であって、前記板状部材が最も多く腐食されていると判断される領域について、前記板状部材の板厚を実測する段階と、前記水中構造物が設置されている場所の水を採取し、該水の水質を検査する段階と、前記板厚計測結果、前記水質検査結果、前記塗膜の種類・元の厚さに関する情報、前記鋼材の元の厚さに関する情報、および前記水中構造物の経過年数を腐食劣化線図作成装置に入力する段階と、前記腐食劣化線図作成装置に入力された前記塗膜の種類に対応した、前記塗膜が経過年数とともにどのように劣化していくかを表す塗膜劣化式が、塗膜劣化データベースから前記腐食劣化線図作成装置に呼び出される段階と、前記塗膜が破壊された後、前記鋼材が経過年数とともにどのように腐食していくかを表す鋼材腐食式が、鋼材腐食データベースから前記腐食劣化線図作成装置に呼び出される段階と、前記腐食劣化線図作成装置において、前記塗膜劣化式に、前記水質検査結果、前記塗膜の元の厚さ、および前記経過年数が入力され、かつ前記鋼材腐食式に、前記水質検査結果、鋼材の元の厚さ、および前記経過年数が入力されて、前記板状部材の腐食劣化線図が求められた後、前記板厚計測結果に基づいて前記腐食劣化線図が補正され、これら結果がディスプレイ上に表示される段階と、前記腐食劣化線図の結果から現在の腐食量がライフサイクルコスト線図作成装置に自動入力される段階と、少なくとも前記最も多く腐食されていると判断される領域を含む、塗膜の塗り替えを行おうとする部分の表面積・塗料の種類;少なくとも前記最も多く腐食されていると判断される領域を含む鋼材の補強に必要な補強材の寸法・材質;および少なくとも前記最も多く腐食されていると判断される領域を含む鋼材の取り替えを行おうとする場合の取替部分の寸法・材質;が前記ライフサイクルコスト線図作成装置に入力される段階と、これら前記ライフサイクルコスト線図作成装置に入力された各種情報に基づいて、前記補修コストデータベースから、前記塗装費用に関する情報、前記補強費用に関する情報、および前記取替費用に関する情報が呼び出される段階と、前記ライフサイクルコスト線図作成装置において、前記塗装費用に関する情報、前記補強費用に関する情報、および前記取替費用に関する情報に基づいて、前記板状部材のライフサイクルコスト評価線図が求められた後、その結果がディスプレイ上に表示される段階と、を備えることを特徴とする水中構造物の残余寿命推定方法。
IPC (3件):
G01N 17/00 ,  E02B 7/20 ,  E02D 31/06
FI (3件):
G01N 17/00 ,  E02B 7/20 Z ,  E02D 31/06 Z
Fターム (7件):
2G050AA01 ,  2G050AA04 ,  2G050BA03 ,  2G050CA01 ,  2G050DA01 ,  2G050EB01 ,  2G050EC05

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