特許

J-GLOBAL ID：200903013879769760

光学的情報再生装置とそのトラッキング誤差信号オフセット調整方法

発明者： 吹上 賢一 ,  鹿庭 耕治 ,  東 二郎 ,  多島 久順
出願人/特許権者： 株式会社日立製作所 ,  株式会社日立画像情報システム
代理人 (1件)： 高橋 明夫 (外1名)
公報種別：公開公報
出願番号（国際出願番号）：特願平9-043462
公開番号（公開出願番号）：特開平10-241172
出願日： 1997年02月27日
公開日（公表日）： 1998年09月11日
要約：

【要約】【課題】 位相差方式の光学的情報再生装置において、初期動作でトラッキング誤差信号にオフセットを生じない最適な遅延量を自動的に設定する。【解決手段】 レンズ駆動手段15により対物レンズの位置をトラック方向に対し垂直な方向の2つの位置に設定し、各々の位置に対し複数の遅延量を設定する。オフセット検出手段18は対物レンズの第1の位置および第2の位置で設定した各々の遅延量に対するトラッキング誤差信号のオフセット量を検出した後、各遅延量に対し対物レンズの第1の位置、および第2の位置間で生じたトラッキング誤差信号のオフセットの差をオフセット保持手段20に格納する。このトラッキング誤差信号の差が最小となる遅延量を最後に設定する。これにより、対物レンズの移動回数を極力抑えられ調整時間も短く、記録媒体の位相深さに依存せず常に安定なトラッキング誤差信号を発生させることができる。

請求項（抜粋）：

回転するディスク状記録媒体の螺旋状トラックに沿って形成したピットにより記録された情報を再生する光学的情報再生装置であって、前記ディスク状記録媒体を回転駆動する手段と、前記回転するディスク状記録媒体の前記トラックに沿って光源からの光ビームを集光して光スポットを形成する手段と、前記記録媒体の記録面に平行な面において、前記トラックの移動方向に対して略平行な線およびこれに略垂直な線により分割される複数の受光領域を備えた光検出手段と、前記記録媒体からの光ビーム反射光により、前記光検出手段上に遠視野像を形成する光学系と、前記光検出手段からの出力信号により記録情報を再生する手段と、前記光検出手段からの出力信号により前記光源からの光ビームを前記螺旋状トラックに沿ってトラッキングするためのトラッキング誤差信号を発生する手段と、前記トラッキング誤差信号に基づいて前記光スポット形成手段の位置を移動する手段とを備えた光学的情報再生装置において、トラッキング誤差信号のオフセットを調整するため、前記光検出手段の複数の受光領域からの出力信号の一部を遅延させる遅延手段を設け、さらに、当該遅延手段の遅延量を、ディスク状記録媒体の装着後の初期状態において、装着されたディスク状記録媒体の前記ピットの位相深さに対応して自動的に設定する手段を設けたことを特徴とする光学的情報再生装置。