特許
J-GLOBAL ID:200903013982034191

二次電池の高速充電方法及びその装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 宇井 正一 (外4名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-243223
公開番号(公開出願番号):特開平7-107675
出願日: 1993年09月29日
公開日(公表日): 1995年04月21日
要約:
【要約】【目的】 一つの充電器でありながら汎用性を有し、如何なる種類の二次電池でも効率的に短時間で充電出来ると共に、任意のCレートの二次電池でも、充電処理が実行される充電器を提供する。【構成】 各種の二次電池を低電流から高電流の任意の電流量を選択しながら充電するに際し、当該電池の電圧及び又は温度が監視され、該電池の温度の上昇割合が、その直前に測定した温度の上昇割合より少なくとも所定の基準値を超える増加を示した時点、若しくは該電池の電圧の変化の差分値が、所定期間連続的に低下したことを検出した時点の何れかに於いて当該充電操作は中止される。
請求項(抜粋):
データ読み取りに要するデータ読み取り基本時間tbを設定する第1の工程、充電レートCを設定する第2の工程、設定された充電レートCと該データ読み取り基本時間tbとから、設定された充電レートCに固有のデータ読み取り調整時間tcを設定する第3の工程、該サンプリング手段を用いて充電操作中の当該二次電池に於ける端子電圧を該読み取り調整時間tc毎に少なくと1回測定し、その時点での電圧データを適宜の第1の記憶手段に記憶する第4の工程、該第4の工程の操作を連続して予め定められた回数Lだけ複数回繰り返し、各読み取り調整時間tc毎に得られた複数個の電圧データを加算して、その結果である電圧データの変化量読み取りサンプリング時間ts(ts=L×tc)に対する変化量Dvnを適宜の第2の記憶手段に記憶する第5の工程、該第5の工程に於いて得られた第1のサンプリング時間(ts1)に対する変化量Dv1とそれに連続する第2のサンプリング時間(ts2)に対する変化量Dv2との差を演算して求め、その結果である変化量の差ΔDvを第3の記憶手段に記憶させる第6の工程、該第6の工程を、予め定められた所定の回数M回連続的に繰り返し、各変化量読み取りサンプリング時間(ts)毎に得られる複数個(M個)のΔDv1〜ΔDvMを加算して、当該変化量読み取りサンプリング総時間t(t=ts×M)に於ける電圧データの変化量ΔTDvを求め、その結果を第4の記憶手段に記憶する第7の工程、該第4の記憶手段に記憶された電圧データの変化量ΔTDvから、該第1のサンプリング時間(ts1)から該第M回目のサンプリング時間(tsM)により定められる電圧データの第1の変化量読み取りサンプリング総時間t1に於いて測定された電圧変化量ΔTDv1と該第2のサンプリング時間(ts2)から該第M+1回目のサンプリング時間(tsM+1)により定められる電圧データの第2の変化量読み取りサンプリング総時間t2に於いて測定された電圧変化量ΔTDv2との差分値ΔHv(ΔHv=ΔTDv2-ΔTDv1)を演算により求め、その結果を第5の記憶手段に記憶させておく第8の工程、該第8の工程に於ける操作を繰り返しながら、隣接する各変化量読み取りサンプリング総時間tnとtn+1のそれぞれに於ける電圧変化量ΔTDvnとΔTDv(n+1)とからその差分値ΔHvn(ΔHvn=ΔTDv(n+1)-ΔTDvn)を演算して第5の記憶手段に記憶させる第9の工程、該第9の工程に於いて連続して得られた複数個mの電圧変化量差分値ΔHv1〜ΔHvmのそれぞれに対して、その値が正(0若しくは0以上の値)の値であるか、負(0以下)であるかを判断する第10の工程、及び該電圧変化量差分値ΔHv1〜ΔHvmが発生する順に、判断処理を実行して、少なくとも予め定められた所定の回数S回連続して、該電圧変化量差分値ΔHvが0か負の値を示すか否かを判断し、該電圧変化量差分値ΔHvが連続してS回、0又は負の値を示した場合には、当該充電操作を停止させる第11の工程、とから構成されている事を特徴とする二次電池の充電方法。

前のページに戻る