特許
J-GLOBAL ID:200903014467827185
高スループット機能ゲノム学
発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
清水 初志 (外1名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願2000-620119
公開番号(公開出願番号):特表2003-500065
出願日: 2000年05月22日
公開日(公表日): 2003年01月07日
要約:
【要約】本発明は、固体電子工学と神経機能を融合させ、細胞機能に対する化合物の急性的および慢性的な影響を決定するための新たな高スループット電気生理学的アッセイ法を作り出すことに焦点を絞っている。電子工学、表面化学、バイオテクノロジーおよび基礎神経科学を統合することにより、レポーター要素が電気的活動性のある細胞のアレイであるようなアッセイ法を提供する。この革新的技術は、神経毒性に対して、ならびにコンビナトリアルケミストリーに由来する化合物のスクリーニング、遺伝子機能の分析および基礎生物科学の用途に応用しうる。本発明のシステムは、活動電位がいかにして薬物または毒素によって妨げられるかを分析する。活動電位の差は、異なる生化学経路に作用して、続いて異なるイオンチャネルに影響を及ぼし、それによって活動電位の形状を各毒素によって異なる様式で変化させる、個々の毒素に起因するものである。新たな薬物または化合物の存在によって影響される経路を示すために、活動電位のピークの形状の違いを分析するためのアルゴリズムを用いる;これにより、その細胞におけるその機能の様相が導き出される。この観察所見は、未知の化合物の生化学的作用の機能的カテゴリーを決定するために利用しうる。本発明の1つの重要局面は、細胞と金属微小電極との間に高インピーダンス封止部を設定することを可能にする表面化学である。この封止部により、ガラスマイクロピペットによる機能的なパッチクランプ電気生理学的手法を可能とするインターフェースが再現され、微小電極アレイ上での細胞外電気生理学的手法が可能となる。したがって、本発明は、細胞機能の高スループット・リアルタイムアッセイ法のための診断手法として生細胞を用いる実現可能性を開示するものである。
請求項(抜粋):
細胞の1つまたは複数のイオンチャネルであって、装置および付属のソフトウエアを含む、被験物質による影響を受けるチャネルを同定しうるシステムであって、 該装置が、 (a)固体微小電極(solid state microelectrode); (b)1つまたは複数の認知可能な特性を呈する測定可能な活動電位を提供しうる1つまたは複数の細胞である、1つまたは複数のイオンチャネルを含む細胞膜を有する1つまたは複数の電気的活動性のある細胞を含む細胞培養物;および (c)(i)表面改質剤を含み、(ii)少なくとも該細胞培養物の該1つまたは複数の細胞の近傍で高インピーダンス封止部(high impedance seal)が得られるように、該微小電極と該細胞培養物の1つまたは複数の細胞との間に配置された、介在層を含み、 該付属のソフトウエアが、コンピュータによって実行可能であって、該1つまたは複数の細胞を被験物質に曝露させた際に、該活動電位によって呈示される1つまたは複数の特性の変化を、該1つまたは複数の細胞の1つまたは複数のイオンチャネルと関連づけることが可能な命令を含んでいる、システム。
IPC (2件):
FI (2件):
Fターム (10件):
4B029AA07
, 4B029AA27
, 4B029BB11
, 4B029FA15
, 4B063QA20
, 4B063QQ08
, 4B063QQ79
, 4B063QS36
, 4B063QS39
, 4B063QX05
引用文献:
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