特許
J-GLOBAL ID:200903014667069951

車軸駆動装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 矢野 寿一郎
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-516562
公開番号(公開出願番号):特表2000-508408
出願日: 1995年10月27日
公開日(公表日): 2000年07月04日
要約:
【要約】ハウジング(40)と単一車軸(20L)とを有する第一車軸駆動ユニット(18L)を有する車軸駆動装置である。ハウジング(40)にて、該単一車軸(20L)の長手方向の軸芯に略直交して延出する状態に、拡張部分が形成されている。変速機構には、該拡張部分より突出する入力軸(21)を有する油圧ポンプ(52)を設けるとともに、該単一車軸(20L)に駆動連結される出力軸(74)を有する油圧モータ(55)を設けている。同一の構造を有する第二車軸駆動ユニット(18R)が、第一車軸駆動ユニット(18L)に近接して配設される。但し、第二車軸駆動ユニット(18R)は該第一車軸駆動ユニット(18L)の該単一車軸(20L)の反対側に配設される単一車軸(20R)に特徴を有する。
請求項(抜粋):
1.車両の車体フレームに設置される車軸駆動装置であって、 ハウジングを設け、 内端部を該ハウジング内に回動自在に取り付け、外端部を該ハウジングの外側に延出した状態に、長手方向の軸芯を有する単一車軸を設け、 該車軸と略平行状、或いは略直交状に該ハウジングより延出するように、拡張部分を該ハウジングにて形成し、 該拡張部分内に油圧無段変速機構を配設し、該油圧変速機構には、該拡張部分より突出する入力軸を有する油圧ポンプと、該単一車軸に駆動的に連結される出力軸を有する油圧モータとを設けるよう構成した車軸駆動装置。2.前記油圧ポンプは、前記拡張部分内に、前記単一車軸より第一設定距離だけ離れて取り付けられ、油圧モータは、該拡張部分内に、該単一車軸より第二設定距離だけ離れて取り付けられ、該第一設定距離は該第二設定距離より長くなるよう構成した請求の範囲第1項記載の車軸駆動装置。3.前記変速機構には、前記油圧ポンプと前記油圧モータとを流体連通すべく、別個に前記拡張部分内に配設されるセンタセクションを設け、該センタセクションは、該油圧ポンプを取り付けるためのポンプ取付面と該油圧モータを取り付けるためのモータ取付面とを有するよう構成した請求の範囲第1項記載の車軸駆動装置。4.前記センタセクションは、前記ポンプ取付面の形成される第一側面と、前記モータ取付面の形成される第二側面とを構成し、該第二側面は該第一側面に略直交状に配置されるよう構成した請求の範囲第3項記載の車軸駆動装置。5.前記センタセクションは第一側面を形成し、該センタセクションの該第一側面上に前記ポンプ取付面と前記モータ取付面とを形成するよう構成した請求の範囲第3項記載の車軸駆動装置。6.前記出力軸は前記入力軸に対して略直交状であるよう構成した請求の範囲第1項記載の車軸駆動装置。7.前記出力軸は前記入力軸に対して略平行状であるよう構成した請求の範囲第1項記載の車軸駆動装置。8.前記入力軸は、前記ハウジングの第一側の前記拡張部分より突出し、前記出力軸は、該ハウジングの該第一側の該拡張部分より突出した第一端部を形成するものとし、該出力軸を選択的に制動する該出力軸の第一端部上にブレーキ機構を取り付けるよう構成した請求の範囲第7項記載の車軸駆動装置。9.前記ハウジングには、前記単一車軸を択一的に軸支すべく、該単一車軸の該長手方向の軸芯と略芯合わせした状態に位置決めされて相反する位置に配置される一対の円筒部を形成するよう構成した請求の範囲第1項記載の車軸駆動装置。10.前記一対の円筒部のうち一方は、前記ハウジングより前記単一車軸が突出すべく開口しており、他方は、該他方の円筒部を介して該ハウジング内部と流体連通するのを妨げるべく閉塞されるよう構成した請求の範囲第9項記載の車軸駆動装置。11.第一ベアリング支持部材が、前記単一車軸の前記ハウジングより突出する箇所の近傍にて該単一車軸を回動自在に支持すべく、該単一車軸が突出するよう開口している前記一方の円筒部内に配設され、 第二ベアリング支持部材が、該ハウジング内に配設され、該単一車軸の前記内端部を支持すべく、該第一ベアリング支持部材と略芯合わせした状態に位置決めされるよう構成した請求の範囲第10項記載の車軸駆動装置。12.前記ハウジングは、前記単一車軸の前記長手方向の軸芯に略平行する接合面に沿って着脱自在に接合される少なくとも二個のハウジング部分よりなるよう構成した請求の範囲第1項記載の車軸駆動装置。13.前記両ハウジング部分の前記接合面が、前記車軸駆動装置を前記車両の前記車体フレームに設置した時に略水平状に配置されるようにして、前記ハウジングを上ハウジング部と下ハウジング部とよりなるものとし、前記単一車軸が該ハウジングの該上ハウジング部内に取りつけられるよう構成した請求の範囲第12項記載の車軸駆動装置。14.車両の車体フレームに設置され、第一及び第二車輪部材を個別に回転するための車軸駆動装置であって、 各々が第一及び第二側部を有する第一及び第二ハウジングを前記車体フレームに互いに近接して取り付け、 該第一及び第二ハウジングの各々が単一車軸を回動自在に支持し、該第一ハウジングの該単一車軸は、第一長手軸芯を形成し、該第一ハウジング内にて、その内端部が回動自在に取り付けられ、その外端部が該第一車輪部材を支持すべく該第一ハウジングの該第一側部より外側に延出されており、該第二ハウジングの該単一車軸は、該第一ハウジングの該単一車軸に略芯合わせされるように位置決めされ、該第二ハウジング内にて、その内端部が回動自在に取り付けられ、その外端部が該第二車輪部材を支持すべく該第二ハウジングの該第二側部より外側に延出されており、これにより、両該単一車軸が、近接状に設置した該第一及び第二ハウジングの相反する側にて該第一及び第二車輪部材を支持すべく、互いに逆向きに配置され、 該第一及び第二ハウジングの各々が拡張部分を形成し、両該拡張部分は、各該単一車軸に対して略平行状、或いは略直交状に各該第一及び第二ハウジングより延出し、 各該拡張部分内に変速機構を配設し、各該変速機構には該第一長手軸芯に略直交する第二長手軸芯上に配置される入力軸を設けて、各該入力軸と作動的に関連する方の各該第一及び第二ハウジングの該拡張部分の上側部より突出させるとともに、該単一車軸に動力連結される出力軸を設けるよう構成した車軸駆動装置。15.前記の各変速機構は、前記入力軸の一に連結される油圧ポンプと前記出力軸の一に連結される油圧モータとを有する油圧無段変速機構であるよう構成した請求の範囲第14項記載の車軸駆動装置。16.前記油圧ポンプの各々が、前記第一及び第二ハウジングの前記拡張部分内に、前記各単一車軸より第一設定距離を置いて取り付けられ、前記油圧モータの各々が、前記第一及び第二ハウジングの前記拡張部分内に、該各単一車軸より第二設定距離を置いて取り付けられ、該第一設定距離が該第二設定距離よりも長くなるよう構成した請求の範囲第15項記載の車軸駆動装置。17.前記入力軸の各々に、車両の前記原動機に駆動ベルトにて連結すべく、入力プーリーを配設するよう構成した請求の範囲第14項記載の車軸駆動装置。18.前記第一ハウジングの前記第二側部が、前記第二ハウジングの前記第一側部に対し、着脱自在に連結されるよう構成した請求の範囲第14項記載の車軸駆動装置。19.車両の車体フレームに設置され、第一及び第二車輪部材を個別に回転するための車軸駆動装置であって、 各々が第一及び第二側部を有する第一及び第二ハウジングを前記車体フレームに互いに近接して取り付け、 該第一及び第二ハウジングの各々が単一車軸を回動自在に支持し、該第一ハウジングの該単一車軸は、第一長手軸芯を形成し、該第一ハウジング内にて、その内端部が回動自在に取り付けられ、その外端部が該第一車輪部材を支持すべく該第一ハウジングの該第一側部より外側に延出されており、該第二ハウジングの該単一車軸は、該第一ハウジングの該単一車軸に略芯合わせされるように位置決めされ、該第二ハウジング内にて、その内端部が回動自在に取り付けられ、その外端部が該第二車輪部材を支持すべく該第二ハウジングの該第二側部より外側に延出されており、これにより、両該単一車軸が、近接状に設置した該第一及び第二ハウジングの相反する側にて該第一及び第二車輪部材を支持すべく、互いに逆向きに配置され、 該第一及び第二ハウジングの各々が拡張部分を形成し、両該拡張部分は、該第一及び第二ハウジングが該車両の該車体フレームに設置された時に略水平状に延伸する状態とし、 各該拡張部分内に変速機構を配設し、各該変速機構には、略鉛直方向に入力軸を配設して、その先端を、各該入力軸に作動的に関連する方の各該拡張部分の上側部より突出させるものとし、該入力軸の各々の該先端には、該入力軸を回転すべく入力プーリーを固設し、該車両の原動機に該入力プーリーを駆動的に連結する駆動ベルトを設けるよう構成した車軸駆動装置。20.前記車両の前記原動機は、前記車軸駆動装置の前記入力プーリーに駆動連結すべく、クランク軸に駆動プーリーを固設し、該駆動プーリーと両入力プーリーとは、該車軸駆動装置を該車両の前記車体フレームに設置した際に、平面視上三角形に配置されるよう構成した請求の範囲第19項記載の車軸駆動装置。21.前記駆動プーリーは、前記クランク軸の回転軸芯に直交する第一平面上に位置合わせされ、前記車軸駆動装置の前記入力軸は該第一平面上に位置合わせされるとともに、単一の前記駆動ベルトが該両入力軸と該駆動プーリーとに巻装されるよう構成した請求の範囲第20項記載の車軸駆動装置。22.前記単一の駆動ベルトの一か所をそれぞれ回転自在に押さえるテンションプーリーの一対を設け、該テンションプーリーの一つが前記入力プーリーの一つと前記駆動プーリーとの間の駆動ベルト経路に沿って配設され、該テンションプーリーのもう一つが前記入力プーリーのもう一つと前記駆動プーリーとの間の駆動ベルト経路に沿って配設され、該単一の駆動ベルトが選択的に緊張されるよう構成した請求の範囲第21項記載の車軸駆動装置。23.車両の車体フレームに設置される車軸駆動装置であって、 第一車輪部材を支持する第一車軸と、第二車輪部材を支持する第二車軸とを設け、 該第一車軸を収納する第一ハウジングと、該第二車軸を収納する第二ハウジングとを設け、該第一及び第二ハウジングの各々はその左右幅よりも前後長が大きくなっており、該第一及び第二ハウジングの各々が該第一及び第二車軸の長手方向の軸芯に対して直交状或いは水平状に延設され、 変速機構が該第一及び第二ハウジングの各内に設けられ、該変速機構の各々は略鉛直状の入力軸と出力軸とを有するものとし、 出力変速手段が、両該出力軸に駆動連結すべく、該第一及び第二ハウジングの各内に設けられた構成において、 該入力軸の各々は、該第一及び第二ハウジングの第一端部にて、該第一及び第二ハウジングの該全長方向に沿って配設され、該出力変速手段は、第一及び第二ハウジング内であって、その全長方向に沿い、該第一及び第二ハウジングの中央近傍にて配設され、該第一及び第二車軸は、それぞれ該第一及び第二ハウジングの全長方向に沿って、その第二端部にて配設されるよう構成した車軸駆動装置。24.前記変速機構の各々が油圧ポンプと油圧モータを有して油圧無段変速機構をなし、該油圧ポンプは前記入力軸に連結され、前記出力軸は、該油圧モータに連結されるとともに、該入力軸と該車軸との間に配設されて、該出力軸の回転軸芯を該車軸の回転軸芯に略平行するようにした構成であって、 前記出力変速手段の各々は、 該出力軸と該車軸との間に配設したカウンタ軸を有して、該カウンタ軸の回転軸芯が該車軸の回転軸芯に略平行するものとし、 該出力軸と該カウンタ軸とを連結する第一ギア列を有し、 該カウンタ軸と該車軸とを連結する第二ギア列を有するものとした構成において、 該油圧モータにシリンダブロックを設けるとともに、該第二ギア列が該シリンダブロックに対して反対側に配設されるよう構成した請求の範囲第23項記載の車軸駆動装置。25.前記変速機構の各々が油圧ポンプと油圧モータを有して油圧無段変速機構をなし、該油圧ポンプは前記入力軸に連結され、前記出力軸は、該油圧モータに連結されるとともに、該入力軸と該車軸との間に配設されて、該出力軸の回転軸芯を該車軸の回転軸芯に略直交するようにした構成であって、 前記出力変速手段の各々は、 該出力軸に略直交し、かつ該車軸に略平行するようカウンタ軸を配設し、該カウンタ軸は、該車軸を介して該油圧モータの反対側に配設するようにして、該車軸を該油圧モータと該カウンタ軸との間に配設するものとし、 該出力軸と該カウンタ軸とを連結すべく、ベベルギアタイプの第一ギア列を設け、 該カウンタ軸と該車軸とを連結すべく、第二ギア列を設ける構成とした請求の範囲第23項記載の車軸駆動装置。26.前記変速機構の各々が、油圧ポンプと油圧モータを有して油圧無段変速機構をなし、該油圧ポンプが前記入力軸に連結され、前記出力軸が、該油圧モータに連結されるとともに、該出力軸の回転軸芯が前記車軸の回転軸芯に略直交状となるように配設されるものとし、また、該変速機構の各々が、該油圧ポンプと該油圧モータとを取り付けた平面形状のセンタセクションをも有するものとし、該センタセクションが前記第一及び第二ハウジングの拡張部分内で、該拡張部分の鉛直方向寸法の略中間位置に配設されるものとし、該センタセクションに貫通状の開口部を形成して、該出力軸の下端部が、該センタセクションを通って、該センタセクションの下端より突出するようにし、 前記出力変速手段の各々において、 カウンタ軸を、該出力軸に略直交するとともに該車軸に略平行するように、該センタセクションの下方に配設し、 該出力軸と該カウンタ軸とを連結すべく、ベベルタイプの第一ギア列を設け、 該カウンタ軸と該車軸とを連結すべく、第二ギア列を設ける構成とした請求の範囲第23項記載の車軸駆動装置。27.前記センタセクションに上面を形成し、前記ハウジングを、該センタセクションの該上面に略平行な接合面に沿って接合される少なくとも上ハウジング部と下ハウジング部とより構成した請求の範囲第26項記載の車軸駆動装置。28.前記カウンタ軸が前記上ハウジング部と下ハウジング部との間に介設される構成とした請求の範囲第27項記載の車軸駆動装置。29.前記センタセクションが前記カウンタ軸を支持する支持部を有す構成とした請求の範囲第26項記載の車軸駆動装置。
IPC (2件):
F16H 39/08 ,  B60K 17/10
FI (2件):
F16H 39/08 ,  B60K 17/10 C

前のページに戻る