特許
J-GLOBAL ID:200903014889210920

チタン酸アルカリ土類金属塩多結晶繊維の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 宮崎 新八郎
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-031121
公開番号(公開出願番号):特開平7-242420
出願日: 1994年03月01日
公開日(公表日): 1995年09月19日
要約:
【要約】【目的】 誘電体・圧電体の焼結原料、ブレーキパッド等の摩擦材の基材繊維、塗料充填材等として有用なチタン酸アルカリ土類金属塩(MTiO3 。Mはアルカリ土類金属)の多結晶繊維を簡素な工程により安価に製造する【構成】 TiO2 とK2 Oとの混合物を加熱溶融し、溶融生成物を冷却凝固した塊状物を酸水溶液で処理して得られる多結晶繊維形態の水和チタン酸粉末をチタン源化合物とし、これをアルカリ土類金属化合物(酸化物,ハロゲン化物,カルボン酸塩,有機酸塩等)およびフラックス成分(アルカリ金属ハロゲン化物)と所定の配合比率に混合して焼成処理(温度:600〜1000°C)した後、洗浄処理(未反応物質等の除去)する。得られるチタン酸アルカリ土類金属塩繊維は、原料として使用した水和チタン酸粉末の繊維形態をほぼそのまま受け継いだ多結晶繊維形態を有する。
請求項(抜粋):
TiO2 または加熱によりTiO2 を生成するチタン化合物と、K2 Oまたは加熱によりK2 Oを生成するカリウム化合物とを、TiO2 /K2 Oのモル比が1.5〜2.7となる割合に配合した混合物を加熱溶融し、溶融生成物を冷却凝固して得られる、繊維状二チタン酸カリウム結晶を含む塊状物を酸水溶液で処理することにより、多結晶繊維形態を有する水和チタン酸の粉末を得た後、上記水和チタン酸粉末と、アルカリ土類金属の酸化物もしくは加熱により酸化物となるアルカリ土類金属化合物とを、MO/TiO2 (式中、Mはアルカリ土類金属)のモル比が1/1〜1.5/1となる比率に配合すると共に、フラックスとしてアルカリ金属ハロゲン化物を、前記混合物100重量部に対し、20〜100重量部配合して均一に混合し、上記混合物を温度600〜1000°Cで焼成処理することにより、水和チタン酸を、チタン酸アルカリ土類金属塩に組成変換せしめ、ついで、焼成物中に残留する原料物質を水ないしは酸水溶液で分離除去することを特徴とするチタン酸アルカリ土類金属多結晶繊維の製造方法。
IPC (3件):
C01G 23/00 ,  D01F 9/08 ,  C30B 29/62

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