特許
J-GLOBAL ID:200903015085419822

地震の前兆現象に係わる電磁界観測方法、及びその装置

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-289166
公開番号(公開出願番号):特開平9-105781
出願日: 1995年10月12日
公開日(公表日): 1997年04月22日
要約:
【要約】【目的】本発明は、ノイズのない地震電磁界信号を抽出し、地震発生時、地震発生場所、及び地震のマグニチュードを高精度に推定し、地震の発生を直前に推定可能とする地震の前兆現象に係わる電磁界観測方法、及びその装置を提供する。【構成】少なくとも2箇所に設置した観測局にて検出し、市中ノイズ、大気放電等のノイズを除去した低周波の地震電磁界信号Os と、この信号Os を処理した局地特性値信号Ce 、及び改良局地特性値信号Cf とを基地局に送り、基地局では、各観測局の相関関数に基づいて求めた遅延時間T、及び半値幅Hと、地震電磁界信号Os の主局特性値信号Cr とを求め、これらの信号と、観測局の局地特性値信号Ce 、改良局地特性値信号Cf とに基づいて地震の発生源分布の推定と、地震のマグニチュードの推定と、地震発生時を推定する。
請求項(抜粋):
複数の観測局にて検出した地震電磁界信号を処理して基地局に送り、地震発生時、地震発生位置、及び地震の大きさに関係する特性量を計測し、地震の前兆現象に係わる電磁界を観測する方法において、少なくとも2箇所に設置した観測局の電磁界センサにて検出した地震電磁界信号から市中ノイズ、及び大気放電ノイズを除去した地震電磁界信号Oa と、雷位置標定手段において準拠した方法により検出した雷電磁界信号の到来方位データ(方向d、拡がりΔd)とを出力し、前記地震電磁界信号Oa と、既知の地震電磁界信号波形とを比較し、同じ波形を有する信号以外の信号を除去して、ノイズの無い地震電磁界信号Os を抽出し、前記地震電磁界信号Os の、規定時間幅内に存在する振幅レベル毎のパルス数、及びその極大値からなる局地特性値信号Ce と、所定時間内に捕捉された前記到来方位データ(d、Δd)の相加平均から求めた局地方向分布データ(主方向d0i、ばらつきΔd0i)とを出力し、前記観測局の観測点から、前記基地局より送られたデータによって示される地震電磁界の中心位置X0 、及びその拡がりΔX0 に向けて結んだ中心方向ds 、及びばらつきΔds により形成された空間ウインドー幅内に存在する前記地震電磁界信号Os の振幅レベル毎のパルス数、及びその極大値からなる改良局地特性値信号Cf を求めて出力し、前記観測局の各々で求めた前記地震電磁界信号Os の低周波信号、前記局地特性値信号Ce 、改良局地特性値信号Cf 、到来方位データ(d、Δd)、及び局地方向分布データ(d0i、Δd0i)を前記基地局に送り、前記基地局において、各観測点の前記信号Os の相関関数を求め、さらに平滑化した前記相関関数の極大を示す時点を遅延時間Tとして求めるとともに、前記平滑化相関関数の半値幅Hを求め、前記遅延時間Tより地震電磁界発生域の空間分布の中央点を示すデータXt 、及びその拡がりΔXt を求め、前記半値幅Hに基づいて形成される到達許容時間幅ΔT12内に共通に存在する各観測点の前記信号Os を抽出することにより、ノイズの無い地震電磁界信号Or を得、前記信号Or の振幅レベル毎のパルス数、及びその極大値からなる主局特性値信号Cr と、前記局地方向分布データ(d0i、Δd0i)に基づいて求めた地震電磁界発生域の中央位置Xr 、その拡がりΔXr 、及び強度分布Ir を平均分布データとして求めるとともに、算出した観測点から前記中央位置Xr 迄の震央距離Lとを出力し、前記空間分布データXt 、ΔXt と、前記平均分布データXr 、ΔXr 、及びIr と、前記到来方位データ(d、Δd)に基づいて算出した発生域データXi、ΔXi 、Ii との重み付け平均値計算により地震電磁界発生源の中心位置を示すX0 、その拡がりΔX0 、その強度分布I0 を推定するとともに、前記中心位置データX0 、及びその拡がりΔX0 を前記各観測局に送り、入力された前記主局特性値信号Cr 、局地特性値信号Ce 、改良局地特性値信号Cf 、及び震央距離Lと、前記データX0 、その拡がりΔX0 の集合に基づいて求めた地震電磁界発生域の拡がりを示す量とに基づいて地震マグニチュードM0 を推定し、入力された主局特性値信号Cr と、局地特性値信号Ce と、改良局地特性値信号Cf とにおけるパルス数の時間関数に基づいて求めた異常発生と判断する地震発生時T0 に、経験的に設定した時間ΔTを加算して地震発生時TE を推定する、ことを特徴とする地震の前兆現象に係わる電磁界観測方法。
IPC (2件):
G01V 3/12 ,  G01V 1/00
FI (2件):
G01V 3/12 Z ,  G01V 1/00 E

前のページに戻る