特許
J-GLOBAL ID:200903015249428240

横隔膜下からの全身経路に使用するための抗ヘリコバクターワクチン組成物、および粘膜/非経口複合免疫法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 清水 初志 (外1名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-547441
公開番号(公開出願番号):特表2002-512619
出願日: 1998年04月30日
公開日(公表日): 2002年04月23日
要約:
【要約】本発明の主題は、哺乳動物におけるヘリコバクター感染を予防または治療するために、ヘリコバクターに由来する免疫原性薬剤を、ヘリコバクターに対するTヘルパー1(Th1)型の免疫応答を誘導することを目的とした薬学的組成物の製造において使用することである。これは、全身経路または非経口経路、例えば、横隔膜の下に位置する哺乳動物の部位に薬学的組成物を投与しようとするときに特に有用である。また、本発明には、ヘリコバクター感染を予防または治療するための粘膜/非経口免疫法も含まれる。
請求項(抜粋):
1.哺乳動物におけるヘリコバクター感染を予防または治療するための、ヘリコバクターに対するTヘルパー1(Th1)型免疫応答を誘導することを目的とした薬学的組成物の製造における、ヘリコバクター由来の免疫原性因子の使用。 2.Th1型免疫応答が、(i)マウスにおける、IgG2a:IgG1のELISA力価の比が、1:100以上であるか、または(ii)マウスにおける、IgG2a:IgAのELISA力価の比が、1:100以上であるという特徴をもつ、請求項1記載の使用。 3.Th1型免疫応答が、(i)マウスにおける、IgG2a:IgG1のELISA力価の比が、1:10以上であるか、または(ii)マウスにおける、IgG2a:IgAのELISA力価の比が、1:10以上であるという特徴をもつ、請求項2記載の使用。 4.Th1型免疫応答が、(i)マウスにおける、IgG2a:IgG1のELISA力価の比が、1:2以上であるか、または(ii)マウスにおける、IgG2a:IgAのELISA力価の比が、1:2以上であるという特徴をもつ、請求項3記載の使用。 5.ヘリコバクター感染を予防または治療するための、哺乳動物、特に、霊長類の横隔膜の下に位置する身体の一部に全身経路によって投与することを目的とした薬学的組成物の製造における、ヘリコバクター由来の免疫原性因子の使用。 6.組成物が、横隔膜下全身経路によって投与されたとき、Th1型免疫応答を誘導することのできる、請求項5記載の使用。 7.Th1型免疫応答が、(i)IgG2a:IgG1のELISA力価の比が、1:100以上であるか、または(ii)IgG2a:IgAのELISA力価の比が、1:100以上であるという特徴をもつ、請求項5または6記載の使用。 8.Th1型免疫応答が、(i)マウスにおける、IgG2a:IgG1のELISA力価の比が、1:10以上であるか、または(ii)マウスにおける、IgG2a:IgAのELISA力価の比が、1:10以上であるという特徴をもつ、請求項7記載の使用。 9.Th1型免疫応答が、(i)マウスにおける、IgG2a:IgG1のELISA力価の比が、1:2以上であるか、または(ii)マウスにおける、IgG2a:IgAのELISA力価の比が、1:2以上であるという特徴をもつ、請求項8記載の使用。 10.ヘリコバクター由来の免疫原性因子が、不活性化されたヘリコバクター菌の調製物、ヘリコバクター菌体溶解物、精製された状態にあるヘリコバクター由来のペプチドおよびポリペプチド、発現に必要な因子の調節下に置かれているヘリコバクター由来のペプチドもしくはポリペプチドをコードする配列を含むDNA分子、ならびに発現に必要な因子の調節下に置かれているヘリコバクター由来のペプチドもしくはポリペプチドをコードする配列を含むワクチン用ベクターから選択される、請求項1から9のいずれか一項記載の使用。 11.ヘリコバクター由来の免疫原性因子が、ヘリコバクターウレアーゼのUreBサブユニットまたはUreAサブユニットである、請求項10記載の使用。 12.ヘリコバクター由来の免疫原性因子が、ヘリコバクターウレアーゼのUreBサブユニットまたはUreAサブユニットをコードする配列を含むDNA分子またはワクチン用ベクターである、請求項10記載の使用。 13.免疫原性因子が、ヘリコバクターピロリ(Helicobacter pylori)に由来する、請求項10、11、または12記載の使用。 14.薬学的組成物を、厳密な全身経路によって投与することを目的とする、請求項5から13いずれか一項記載の使用。 15.薬学的組成物を、皮下経路、筋肉内経路、および真皮内経路から選択される全身経路によって投与することを目的とする、請求項5から14のいずれか一項記載の使用。 16.薬学的組成物を、粘膜経路、続いて非経口経路によって投与することを目的とする、請求項5から14のいずれか一項記載の使用。 17.薬学的組成物を、非経口経路、続いて粘膜経路、続いて非経口経路、続いて粘膜経路によって投与することを目的とする、請求項16記載の使用。 18.薬学的組成物を、哺乳動物の腰背領域に投与することを目的とする、請求項5から17のいずれか一項記載の使用。 19.ヘリコバクター感染を予防または治療するために、薬学的組成物を、同一治療期間中に、全身経路によって2回から3回投与することを目的とする、請求項5から18のいずれか一項記載の使用。 20.免疫原性因子が、不活性化されたヘリコバクター菌の調製物、ヘリコバクター菌体溶解物、精製された状態にあるヘリコバクター由来のペプチドおよびポリペプチドから選択され、さらに、Th1型免疫応答の誘導を促進することのできる、少なくとも1つの化合物と組み合わされている、請求項5から18のいずれか一項記載の使用。 21.Th1型免疫応答の誘導を促進することのできる化合物が、リポソーム、ミクロスフィア、QS-21、DC-chol、およびBay R1005から選択される、請求項20記載の使用。 22.Th1型免疫応答の誘導を促進することのできる化合物が、QS-21、DC-chol、およびBay R1005から選択される、請求項20記載の使用。 23.免疫原性因子が、Th1型免疫応答の誘導を促進することのできる、少なくとも2つの化合物と組み合わされていて、第一の化合物が、リポソームおよびミクロスフィアから選択され、第二の化合物が、QS-21、DC-chol、およびそれらと同等の化合物から選択される、請求項22記載の使用。 24.免疫原性因子が、共有結合によって、Th1型免疫応答の誘導を促進することができる少なくとも1つの脂質と結合して、リポペプチドまたは脂質含有ポリペプチドの結合体を形成するペプチドまたはポリペプチドである、請求項20記載の使用。 25.哺乳動物において、ヘリコバクター感染を予防または治療する方法において、 該哺乳動物に、ヘリコバクター由来の免疫原性因子を粘膜から投与する段階、そして次に、 該哺乳動物に、ヘリコバクター由来の免疫原性因子を非経口投与する段階をこの順序で含む方法。 26.粘膜からの投与が1回以上行われる、請求項25記載の方法。 27.非経口投与が1回以上行われる、請求項25記載の方法。 28.ヘリコバクター由来の免疫原性因子に対する免疫応答を開始するために粘膜からの投与を行い、また、ヘリコバクター由来の該免疫原性因子に対する免疫応答を強化するために非経口投与を行う、請求項25記載の方法。 29.粘膜からの投与が経口投与である、請求項25または28記載の方法。 30.非経口投与が筋肉内投与または皮下投与である、請求項25または28記載の方法。 31.ヘリコバクター由来の免疫原性因子が、不活性化されたヘリコバクター菌の調製物、ヘリコバクター菌体溶解物、精製された状態にあるヘリコバクター由来のペプチドおよびポリペプチド、発現に必要な因子の調節下に置かれているヘリコバクター由来のペプチドもしくはポリペプチドをコードする配列を含むDNA分子、ならびに発現に必要な因子の調節下に置かれているヘリコバクター由来のペプチドもしくはポリペプチドをコードする配列を含むワクチン用ベクターから選択される、請求項25記載の方法。 32.ヘリコバクター由来の免疫原性因子が、ヘリコバクターウレアーゼのUreBサブユニットまたはUreAサブユニットである、請求項31記載の方法。 33.ヘリコバクター由来の免疫原性因子が、ヘリコバクターウレアーゼのUreBサブユニットまたはUreAサブユニットをコードする配列を含むDNA分子またはワクチン用ベクターである、請求項31記載の方法。 34.免疫原性因子が、ヘリコバクターピロリ(Helicobacter pylori)に由来する、請求項31、32、または33記載の方法。 35.大腸菌の易熱性内毒素(LT)、コレラ毒素(CT)、クロストリジウムジフィシル(Clostridium difficile)毒素、百日咳毒素(PT)、および、これらを組み合わせたもの、サブユニット、トキソイド、ならびに、これらに由来する変異毒素からなる群より選択される粘膜用アジュバントが、粘膜から投与される免疫原性因子とともに同時投与される、請求項25記載の方法。 36.QS-21、DC-chol、およびBayからなる群より選択される非経口アジュバントが、非経口投与される免疫原性因子とともに同時投与される、請求項25記載の方法。
IPC (3件):
A61K 39/02 ,  A61K 39/00 ,  A61P 31/04
FI (3件):
A61K 39/02 ,  A61K 39/00 G ,  A61P 31/04

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