特許
J-GLOBAL ID:200903015270342720

トリエタノールアミンからのジエステル含有量が高い(アルキル脂肪酸エステル)4級アンモニウム化合物

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 松井 光夫
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-539515
公開番号(公開出願番号):特表2000-509445
出願日: 1997年04月25日
公開日(公表日): 2000年07月25日
要約:
【要約】本発明は広く、モノ-、ジ-及びトリ-エステル成分の混合物を含む4級アンモニウム塩を柔軟剤として含む、布帛を柔軟にする組成物に関し、ここで4級アンモニウム塩の合計量に基づき、ジエステル4級化合物の量が約55重量%より多く、且つトリエステル4級化合物の量が約25重量%より低い。本発明は、前記柔軟剤の調製方法にも関する。
請求項(抜粋):
1.下記構造式(I)〜(III)の、モノ-、ジ-及びトリエステル成分を有する4級アンモニウム塩を、布帛を柔軟にするために有効な量で含む、改良された安定性と柔軟性能とを有する布帛柔軟剤組成物。ここで、Rは同一又は異なることができ、且つ12〜22個の炭素原子を有し、且つヨウ素価約20〜90を有する置換された又は非置換の炭化水素残基を表し、4級アンモニウム塩の総重量を基準として、ジエステル成分(II)が、約55重量%より多く、且つトリエステル成分(III)が約25重量%より少ない。2.4級アンモニウム塩のシス/トランス異性体比が約80/20〜約95/5である請求の範囲第1項記載の布帛柔軟剤組成物。3.シス/トランス異性体比が90/10より大きい請求の範囲第1項記載の布帛柔軟剤組成物。4.全組成物重量の3〜50重量%で前記4級アンモニウム塩を含む請求の範囲第1項記載の布帛柔軟剤組成物。5.該4級アンモニウム塩がジエステル成分(II)を約55重量%より多く含み、且つトリエステル成分(III)を約20重量%未満で含む請求の範囲第1項記載の布帛柔軟剤組成物。6.該4級アンモニウム塩がジエステル成分(II)を約60重量%より多く含み、且つトリエステル成分(III)を約15重量%未満で含む請求の範囲第1項記載の布帛柔軟剤組成物。7.R基が16〜22個の炭素原子を有し、且つ約30〜約60のヨウ素価を有する炭化水素残基である請求の範囲第1項記載の布帛柔軟剤組成物。8.R基が16〜22個の炭素原子を有し、且つ約45〜約55のヨウ素価を有する炭化水素残基である請求の範囲第1項記載の布帛柔軟剤組成物。9.約55重量%より多いジエステル成分、及び約25重量%未満のトリエステル成分を含むエステル組成物を得るために、約170°C〜210°Cの範囲の温度で、I)約20〜90のヨウ素価及び約20%未満のトランス二重結合を有するところの、C12〜C22の置換された又は非置換の脂肪酸又は脂肪酸混合物を、II) 下式のアルカノールアミン:[ここでR、R1及びR2は独立にC2〜C4ヒドロキシアルキル基から選ばれる]と反応させる工程、ここで該脂肪酸と該アルカノールアミンとのモル比が約1.60〜1.80であり、及び反応温度が約70°Cから約170°C〜210°Cの範囲の温度まで上昇され、且つ昇温速度は約0.8〜3°C/分に維持され、及びを4級アンモニウム塩を得るために、該エステル組成物を4級化する工程、を含む、4級アンモニウム塩を調製する方法。10.反応温度が、1.25〜3°C/分で、70°Cの出発温度から約170°C〜210°Cの温度まで上昇される、請求の範囲第9項記載の方法。11. 脂肪酸が約30〜60のヨウ素価を有する、C16〜C22の、置換された又は非置換の脂肪酸である請求の範囲第9項記載の方法。12. 脂肪酸が約45〜55のヨウ素価を有する、C16〜C22の置換された又は非置換の脂肪酸である請求の範囲第9項記載の方法。13. 脂肪酸が獣脂、大豆油、ヤシ油、パームナッツ油、菜種油、ラード、又はこれらの混合物から誘導されたものである請求の範囲第11項記載の方法。14. 脂肪酸が部分的に水素化された獣脂、大豆油、ヤシ油、パームナッツ油、菜種油、ラード、及びこれらの混合物から誘導されたものである請求の範囲第11項記載の方法。15. アルカノールアミンがトリエタノールアミン、プロパノール ジエタノールアミン、エタノール ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノール アミン及びこれらの混合物からなる群より選ばれる、請求の範囲第9項記載の方法。16. 脂肪酸とアルカノールアミンとのモル比が約1.7である請求の範囲第9項記載の方法。17. 脂肪酸が約10%未満のトランス異性体を含む請求の 範囲第9項記載の方法。18. アルキル化剤が、メチルクロライド、ベンジルクロライド、ジエチルサルフェート、ジメチルカーボネート、トリメチルホスフェート、ジメチルサルフェート、又はこれらの混合物からなる群より選ばれる請求の範囲第9項記載の方法。19. 溶媒が使用されない請求の範囲第9項記載の方法。20. 溶媒が使用される請求の範囲第9項記載の方法。21. 溶媒が、C1〜C6のアルコール、グリコール、脂肪酸、モノ-、ジ-又はトリ-グリセリド及びこれらの混合物からなる群より選ばれる請求の範囲第20項記載の方法。22. モノ-、ジ-及びトリ-エステル成分を含む4級アンモニウム塩、ここで該4級アンモニウム塩は約55重量%より多いジエステル成分及び約25重量%未満のトリエステル成分を含み、且つ該4級アンモニウム塩は、 A)約40〜60のヨウ素価を有し、且つ約20%未満のトランス異性体を有する、C16〜C22の、置換された又は非置換の脂肪酸と、トリアルカノールアミンとの反応生成物であって、ここで脂肪酸とトリアルカノールアミンとのモル比が約1.6〜1.8であるものを B)アルキル化剤 と反応させた反応生成物である、モノ-、ジ-及びトリ-エステル成分を含む4級アンモニウム塩。 23.脂肪酸が獣脂、大豆油、ヤシ油、パームナッツ油、菜種油、ラード、及びこれらの混合物から誘導されたものである請求の範囲第22項記載の4級アンモニウム塩。 24.脂肪酸が部分的に水素化された獣脂、大豆油、ヤシ油、パームナッツ油、菜種油、ラード、及びこれらの混合物から誘導されたものである請求の範囲第23項記載の4級アンモニウム塩。25.アルカノールアミンがトリエタノールアミン、プロパノール ジエタノールアミン、エタノール ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン及びこれらの混合物からなる群より選ばれる、請求の範囲第22項記載の4級アンモニウム塩。26.アルキル化剤が、メチルクロライド、ベンジルクロライド、ジエチルサルフェート、ジメチルカーボネート、トリメチルホスフェート、ジメチルサルフェート、又はこれらの混合物からなる群より選ばれる請求の範囲第22項記載の4級アンモニウム塩。27.脂肪酸とアルカノールアミンとの比が約1.7である請求の範囲第22項記載の4級アンモニウム塩。28.約60重量%より多いジエステル成分と、約15重量%未満のトリエステル成分を含む請求の範囲第22項記載の4級アンモニウム塩。29.下記構造式(I)〜(III)の、モノ-、ジ-及びトリエステル成分:[ここで、Rは12〜22個の炭素原子を有し、且つ約20〜90のヨウ素価を有し、4級アンモニウム塩の総重量を基準として、ジエステル成分(II)が、約60重量%より多く含まれ、且つトリエステル成分(III)が約20重量%未満で含まれる]を含む、脂肪酸とアルカノールアミンとの反応により誘導される4級アンモニウム塩。30. 請求の範囲第1項記載の組成物を、柔軟にするための有効量で布帛に施与することを含む布帛を柔軟にする方法。31. 請求の範囲第22項記載の4級アンモニウム塩を、該毛髪又は皮膚を柔軟にし、コンディショニングし及び/又は潤滑にするために有効な量で、毛髪又は皮膚に施与することを含む、毛髪又は皮膚を柔軟にし、コンディショニングし及び/又は潤滑にする方法。32. 反応生成物が5未満の酸価を有するまで、反応温度が約170°C〜210°Cで維持される、請求の範囲第9項記載の方法。33. 反応温度が、約170°C〜210°Cで、約20分間維持される請求の範囲第9項記載の方法。
IPC (4件):
D06M 13/463 ,  C07C219/04 ,  C11D 1/62 ,  C11D 1/645
FI (4件):
D06M 13/463 ,  C07C219/04 ,  C11D 1/62 ,  C11D 1/645
引用特許:
審査官引用 (3件)
  • 特表平4-506804
  • 特表平4-506804
  • 特表平4-506804

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