特許
J-GLOBAL ID:200903015290091236
粘弾性壁の設置構造
発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
志賀 正武 (外3名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-247611
公開番号(公開出願番号):特開2000-073610
出願日: 1998年09月01日
公開日(公表日): 2000年03月07日
要約:
【要約】【課題】 鋼板に作用するモーメントに十分に抗し得る形態で鋼板を梁に対して固定することを可能とし、小アスペクト比の粘弾性壁の採用を可能とする。【解決手段】 各鋼板10a、10bの高さ寸法を建物の2層分にわたるものとして、それら各鋼板の高さ方向中央部を梁12a,12bに対して1層おきに固定して各鋼板の上半部および下半部をそれぞれ梁の上下の階に設置する。双方の鋼板を固定する梁を互いに1層分ずらして各階において双方の鋼板の下半部と上半部とを重ね合わせてそれらの間に粘弾性体11を接着状態で挟み込む。対の鋼板として1枚の内鋼板10aと2枚の外鋼板10bを用い、内鋼板の上半部および下半部の両面側にそれぞれ外鋼板の下半部および上半部を重ね合わせる。その場合、内鋼板を内鋼板連結材13により挟持し、外鋼板の間に外鋼板連結材16を挟持し、それらを梁として架設する。
請求項(抜粋):
粘弾性体を接着状態で挟み込んで重ね合わせてなる対の鋼板を建物の上下の梁に対してそれぞれ固定することで、建物が層間変位を生じた際に各鋼板を面内で相対変位せしめて前記粘弾性体の粘性抵抗力により減衰力を得る構成の粘弾性壁を建物に設置するための構造であって、前記各鋼板の高さ寸法をそれぞれ建物の2層分にわたるものとして、それら各鋼板の高さ方向中央部を梁に対して1層おきに固定することで各鋼板の上半部および下半部をそれぞれ梁の上下の階に配置するとともに、双方の鋼板を固定する梁を互いに1層分ずらすことにより、各階において双方の鋼板の下半部と上半部とを重ね合わせてそれらの間に前記粘弾性体を接着状態で挟み込んでなることを特徴とする粘弾性壁の設置構造。
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