特許
J-GLOBAL ID:200903015318070213
ワイヤカット放電加工方法
発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-153054
公開番号(公開出願番号):特開平6-320342
出願日: 1993年05月18日
公開日(公表日): 1994年11月22日
要約:
【要約】【目的】 ワイヤカット放電加工の加工面を鏡面ないしは鏡面状の光沢面に仕上げ、磨き加工を要しない加工面とすることにある。【構成】 ワイヤカット放電加工による金型等の製品や部品の加工の際には、被加工体に加工成形すべき輪郭線から所定量オフセットした軌跡に沿って加工溝を形成するファーストカット加工後に、加工面の面精度を出すとともに面粗度を改善するために、加工条件を順次に切換えてセカンドカット及びサードカット等の複数の加工工程の加工処理を行なっているが、本発明は、さらに最終加工工程として加工液に粉末混入油系加工液を用い、前工程の電気的加工条件に対して印加無負荷電圧がより高電圧になるよう切換えるとともに、電圧パルスのオン時間を長く、オフ時間を短くして電流振幅の小さい条件とし、さらにオフセット量を前工程の加工より増大設定し、加工平均電圧を印加無負荷電圧の80%程度以上に高く保って加工処理するようにしたものである。
請求項(抜粋):
一対の間隔を置いて配置したガイド間に所定の状態に張架したワイヤ電極を軸方向に更新送り移動せしめつつ前記軸方向と略直角方向から被加工体を微小間隙を介して相対向せしめ、該間隙に加工液を供給介在させた状態で両者間に間歇的な電圧パルスを印加し発生する放電パルスにより加工を行ない、前記ワイヤ電極と被加工体間に前記直角方向の平面上における所定の加工成形すべき輪郭線形状に沿う相対的加工送りを与えるワイヤカット放電加工において、前記のワイヤカット放電加工を、加工する被加工体の材質、板厚、及び加工の目的等に応じて選択設定された加工条件で、前記被加工体に前記所定の輪郭線から所定量オフセットした軌跡に沿って最初の加工溝を加工形成するファーストカット加工工程と、前記ファーストカット加工後、前記設定条件を所定のセカンドカット、及びサードカット等の一加工工程以上の各加工工程の加工条件に順次切換えて前記被加工体の加工面の加工面粗度がより小さな所定値になるまで加工工程を追って順次に加工処理する中仕上げ加工工程と、前記加工条件を所定の加工条件に切換えるとともに、加工間隙に供給介在せしめる加工液を粉末を混入した油系加工液に切換え、更に前記所定の輪郭線形状に対する相対的なワイヤ電極のオフセット値を前記前の中仕上げ加工工程の最終加工工程におけるオフセット値より所定量増大設定するとともに、加工中の加工間隙平均電圧が前記前の中仕上げ加工工程のそれよりも充分高くなるように加工送りを制御して加工を行なう最終仕上げ加工工程とから成ることを特徴とする前記のワイヤカット放電加工方法。
IPC (3件):
B23H 7/06
, B23H 1/02
, B23H 1/10
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