特許
J-GLOBAL ID:200903015341873838

車両用吸着式冷凍装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 伊藤 洋二 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-142331
公開番号(公開出願番号):特開平10-332218
出願日: 1997年05月30日
公開日(公表日): 1998年12月15日
要約:
【要約】【課題】 密閉容器の内部に、吸着剤を収容する吸脱着部および凝縮蒸発部を有する主ユニット、補助ユニットを備えた車両用吸着式冷凍装置において、エンジン始動直後に冷房を開始するとき、主ユニットの吸着剤の再生を急速に行なう。【解決手段】 車室内の冷房開始時に、補助吸脱着部31と補助凝縮蒸発部32とを連通状態として、補助吸着剤Tに冷媒を吸着させるとともに、補助凝縮蒸発部32で冷媒を蒸発させ、この冷媒の蒸発による蒸発潜熱にて冷却された熱交換流体を流体循環路Eを経て室内熱交換器4に循環させて、車室内を冷房する。また、冷媒の吸着による吸着熱にて加熱された熱交換流体を流体循環路Cを経て主吸脱着部11に循環させることにより、主吸着剤Sを加熱して主吸着剤Sから冷媒を脱着して再生する。
請求項(抜粋):
主密閉容器(10)の上方に、冷却されることにより冷媒を吸着し、加熱されることにより冷媒を脱着して吸着能力を再生する主吸着剤(S)を含む主吸脱着部(11)を設け、前記主密閉容器(10)の下方に、冷媒を凝縮、蒸発可能な主凝縮蒸発部(12)を設けてなる主ユニット(1)と、補助密閉容器(30)の上方に、冷却されることにより冷媒を吸着し、加熱されることにより冷媒を脱着して吸着能力を再生する補助吸着剤(T)を含む補助吸脱着部(31)を設け、前記補助密閉容器(30)の下方に、冷媒を凝縮、蒸発可能な補助凝縮蒸発部(32)を設けてなる補助ユニット(3)と、前記補助密閉容器(30)において、前記補助吸脱着部(31)と前記補助凝縮蒸発部(32)との連通状態を断続する弁手段(33)と、車室内に配される室内熱交換器(4)と、前記補助凝縮蒸発部(32)と前記室内熱交換器(4)との間に熱交換流体を循環させる第1流体循環路(E)と、前記主吸脱着部(11)と前記補助吸脱着部(31)との間に熱交換流体を循環させる第2流体循環路(C)と、前記主凝縮蒸発部(12)と前記室内熱交換器(4)との間に熱交換流体を循環させる第3流体循環路(B)とを備え、車室内の冷房開始前においては、前記補助吸着剤(T)が再生した状態で、前記補助吸脱着部(31)と前記補助凝縮蒸発部(32)とが前記弁手段(33)にて非連通状態とされており、車室内の冷房開始時に、前記補助吸脱着部(31)と前記補助凝縮蒸発部(32)とを前記弁手段(33)にて連通状態とすることにより、前記補助吸着剤(T)に冷媒を吸着させるとともに、前記補助凝縮蒸発部(32)で冷媒を蒸発させ、この補助凝縮蒸発部(32)で冷媒が蒸発するときの蒸発潜熱にて冷却された熱交換流体を、前記第1流体循環路(E)を経て前記室内熱交換器(4)に循環させることにより、車室内を冷房するようになっており、また、前記車室内の冷房開始時には、前記補助吸着剤(T)が冷媒を吸着するときの吸着熱にて加熱された熱交換流体を、前記第2流体循環路(C)を経て前記主吸脱着部(11)に循環させることにより、前記主吸着剤(S)を加熱して前記主吸着剤(S)から冷媒を脱着するとともに、この脱着した冷媒を前記主凝縮蒸発部(12)で凝縮させ、前記車室内の冷房開始後、前記主吸着剤(S)が再生したとき、前記主吸着剤(S)の加熱を停止することにより、前記主吸脱着部(11)の前記主吸着剤(S)に冷媒を吸着させるとともに、前記主凝縮蒸発部(12)で冷媒を蒸発させ、この主凝縮蒸発部(12)で冷媒が蒸発するときの蒸発潜熱にて冷却された熱交換流体を、前記第3流体循環路(B)を経て前記室内熱交換器(4)に循環させることにより、車室内を冷房するようになっていることを特徴とする車両用吸着式冷凍装置。
IPC (2件):
F25B 17/08 ,  B60H 1/32 621
FI (2件):
F25B 17/08 E ,  B60H 1/32 621 J

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