特許
J-GLOBAL ID:200903015470418284

コンデンサ放電式内燃機関用点火装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 松本 英俊 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-312984
公開番号(公開出願番号):特開平9-151836
出願日: 1995年11月30日
公開日(公表日): 1997年06月10日
要約:
【要約】【課題】機関の逆転を防止する機能を備えたコンデンサ放電式内燃機関用点火装置を提供する。【解決手段】内燃機関の正回転時に、磁石発電機1の2相の出力端子1u,1v間から取り出した単相交流電圧e1 の隣り合う正の半サイクルの区間に信号発電機7がパルス信号Vs1及びVs2を発生するようにしておく。単相交流電圧e1 の極性に応じて状態が異なる極性判別信号を発生する発電機出力極性判別回路11を設け、機関の回転速度が設定値以下のときに、パルス信号Vs2が発生したときの極性判別信号の状態を見て機関の回転方向を判定する。機関が逆転していると判定されたときに、点火回路5に点火信号が与えられるのを禁止して機関を失火させる。
請求項(抜粋):
内燃機関の回転に同期して多相交流電圧を出力する多極の磁石発電機と、前記磁石発電機の出力でバッテリ充電回路を通して充電されるバッテリと、前記バッテリの出力電圧を昇圧する直流コンバータ回路と、点火コイルと該点火コイルの一次側に設けられて前記直流コンバータ回路の出力電圧で充電される点火エネルギ蓄積用コンデンサと点火信号が与えられたときに導通して前記点火エネルギ蓄積用コンデンサの電荷を点火コイルの一次コイルに放電させる放電用スイッチとを備えて点火エネルギ蓄積用コンデンサの放電により点火コイルの二次コイルに点火用の高電圧を発生する点火回路と、内燃機関の上死点よりも位相が進んだ位置に設定された基準位置及び該基準位置よりも位相が遅れ前記上死点よりも位相が進んだ位置に設定された固定点火位置でそれぞれ第1及び第2のパルス信号を発生する信号発電機と、前記信号発電機の出力パルスの発生周期から内燃機関の回転速度を検出する回転速度検出手段と、前記回転速度検出手段により検出された回転速度に対して内燃機関の点火位置を演算する点火位置演算手段と、内燃機関の回転速度が低速領域の上限値以下のときに前記第2のパルス信号の発生位置で前記放電用スイッチに点火信号を与え、前記回転速度が低速領域の上限値を超えているときには前記点火位置演算手段により演算された点火位置で前記放電用スイッチに点火信号を与える点火信号供給手段とを備えたコンデンサ放電式内燃機関用点火装置において、前記磁石発電機の2相の出力端子間から取り出した単相交流電圧の極性を検出して該単相交流電圧が正の半サイクルにあるときと負の半サイクルにあるときとで状態が異なる極性判別信号を出力する発電機出力極性判別回路と、内燃機関の回転速度が設定値を超えているか否かを判定する回転速度判定手段と、前記回転速度判定手段により内燃機関の回転速度が設定値以下であると判定されたときに前記第1のパルス信号が発生したときの前記極性判別信号の状態または第2のパルス信号が発生したときの前記極性判別信号の状態から内燃機関の回転方向を判定する回転方向判定手段と、前記回転方向判定手段により内燃機関の回転方向が正方向であると判定されたときに前記点火信号供給手段が放電用スイッチに点火信号を与えるのを許容し、回転方向が逆方向であると判定されたときに前記点火信号供給手段が放電用スイッチに点火信号を与えるのを禁止する低速時点火制御手段とを具備し、内燃機関の回転方向が正方向のときに前記第1のパルス信号及び第2のパルス信号が前記単相交流電圧の異なる正の半サイクルの区間に発生するように前記信号発電機が構成されていることを特徴とするコンデンサ放電式内燃機関用点火装置。

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