特許
J-GLOBAL ID:200903015569492010

多チャンネルエコー除去装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 京本 直樹 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-299451
公開番号(公開出願番号):特開平6-197050
出願日: 1992年11月10日
公開日(公表日): 1994年07月15日
要約:
【要約】【目的】話者の移動・交代の検出遅れ等によるエコー除去性能低下を起こさない多チャンネルエコー除去装置を提供する。【構成】遅延時間差推定回路101 は受信信号1,2 の遅延時間差を推定する。適応フィルタ105,106 は、遅延時間が短い方の受信信号を入力とし、遅延時間差に基づいて選択された複数組のフィルタ係数のうち1組を使用してエコー5,6,7,8 のレプリカを生成し、混在信号14,15 から差し引いてエコーを除去する。相互相関関数値推定回路109 、セレクタ110 、絶対値計算回路111 、パワー推定回路112、正規化回路113 で受信信号1,2 の正規化相互相関関数値のうち受信信号1,2 の遅延時間差に対応する値を推定し、この正規化相互相関関数値に基づいて適応フィルタ105,106 のフィルタ係数を更新をするか否かを制御する。
請求項(抜粋):
音源と第1のスピーカ,第2のスピーカ及び第1のマイク,第2のマイクを備えた会話システムにおける2チャンネルの受信信号が前記第1のスピーカ及び第2のスピーカを介して空間音響経路を伝播することによって生ずるエコーを前記マイクで収録した音源からの信号と前記エコーが混在する送信信号から除去する多チャンネルエコー除去装置において、前記2チャンネルの受信信号である第1の受信信号および第2の受信信号を入力とし前記2つの受信信号の間の遅延時間差を推定する遅延時間差推定回路と、前記遅延時間差の推定結果に基づいて前記第1の受信信号および前記第2の受信信号のうち遅延時間が短い方の受信信号を指定する指定信号を出力する受信信号選択回路と、前記指定信号に基づいて前記第1の受信信号および前記第2の受信信号のうち遅延時間が短い方の受信信号を選択する第1 のセレクタと、前記遅延時間差推定回路の推定結果に基づいて予め用意された複数組のフィルタ係数から予め定められた第1のアルゴリズムによりフィルタ係数の組を選択するフィルタ係数選択回路と、前記2つの受信信号の予め定められた方法を用いた相互相関関数値を推定する相互相関関数値推定回路と、前記推定した相互相関関数値のうち前記2つの受信信号の間の遅延時間差に相当する前記相互相関関数値を選択する第2のセレクタと、選択された前記相互相関関数値の絶対値を計算する絶対値計算回路と、前記2つの受信信号の平均パワーを推定するパワー推定回路と、前記相互相関関数値の絶対値を前記推定された受信信号の平均パワーで正規化する正規化回路と、前記正規化結果に基づいて前記選択されたフィルタ係数の更新に係る更新情報を出力する係数更新制御回路と、前記第1 のセレクタが選択した遅延時間が短い方の受信信号を入力とし前記更新情報を基に前記空間音響経路を伝播し前記第1のマイクから混在して入力される前記音源および前記第1のスピーカを介しての前記第1の受信信号および前記第2のスピーカを介しての前記第2の受信信号から成る第1の混在信号と前記第1の混在信号に含まれるエコーに対応する第1のエコーレプリカとの差信号である第1の出力信号の値を最小にする第1の適応フィルタと、前記第1の混在信号から前記第1 のエコーレプリカを差し引いた結果を前記第1の出力信号として出力する第1の減算器と、前記第1 のセレクタが選択した遅延時間が短い方の受信信号を入力とし前記更新情報を基に前記空間音響経路を伝播し前記第2のマイクから混在して入力される前記音源および前記第1のスピーカを介しての前記第1の受信信号および前記第2のスピーカを介しての前記第2の受信信号から成る第2の混在信号と前記第2の混在信号に含まれるエコーに対応する第2のエコーレプリカとの差信号である第2の出力信号の値を最小にする第2の適応フィルタと、前記第2の混在信号から前記第2のエコーレプリカを差し引いた結果を前記第2の出力信号として出力する第2の減算器とを備えたことを特徴とする多チャンネルエコー除去装置。

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